七号線ロストボーイズ雑記
ハルです。
七号線ロストボーイズ発売から2年てマジ!?!?!?!?!?!?!?!?
時は流れる。たったそれだけ……
推敲してません。
ダラダラと頭に浮かんだことをそのまま書き出しただけの「雑記」ですので、あしからず。
感情道路七号線
最初からこれでどうなんだって感じだけど、正直よくわかってない。曲には一貫したテーマがあるもんだと思っているけれど、これは様々なテーマがごった返しになっている印象があるな(だから悪いとかではない)。
ポエトリーにしたって短いしね。
「ならば生きるために叫べアイデンティティ」とかは、きっと【爆弾の作り方(楽曲)】を意識してるんじゃないかな?とは感じている。次が【火種】だしね。ライブでもあからさまにそこは繋がってますよみたいなMCだった。
よくわからないので雰囲気で聴いている。逆に言えば、雰囲気で聴けるほどそもそもこの楽曲はカッコよすぎる。
青森は喫煙率トップだった気がする。
そういう、ある意味命を削るような刹那的な思考は、amazarashiの中では結構青森と重ねられるイメージがあるなあ。メメモリとかね。
火種
イントロがイケメンすぎると毎回思ってる。
音楽で食ってくと決心した、あの日の決断を忘れんじゃねぇぞ。みたいな。そんなの聴けばわかるよ!ってくらい、全体の方向がすごい分かりやすいよね。
それを「半死半生の身体を動かす呪い」と表現するんだな!とは結構感じる。
【アオモリオルタナティブ】の詩でも、飛び降り自殺の直前がずっと続いてるんだ、みたいな表現がある。こんだけ力強い音楽やって、いくら前を向こうとしたって、彼の背後には断崖絶壁が常にあるんだ、というのはファンとしては、悲しい気持ちがないわけではない。そう簡単に拭えるものではないか。
個人的に「救うんじゃなく、元に戻すんだ、僕が。」みたいな歌詞、各サビにあるけれど、これがちょっとよく分かってない。これかなって想像があれば教えてほしい。秋田さん自分自身のことかな?と思ったけどどうにも内容が腑に落ちない。
この歌詞は本当に好き
たまに出るまっすぐで火力の高い一文好きなんすよね。「夢希望はファンタジーじゃなく、歩幅の延長線上にある」とか。
amazarashiすぎる。amazarashiはこういうバンドです。【光、再考】からずっと同じこと言ってるし、これに関してはずっと言っていてほしい。
境界線
amazarashiのタイアップは、個人的に「タイアップ先のイメージしかねえ!」(例:スワイプ、アンチノミーとか)ってのと、「amazarashiのイメージしかねえ!」(例:空に歌えば、季節は次々死んでいくとか)ってのがある。
これは、ぼく的にはタイアップ先のイメージがかなり強いです。エイティシックスは全く知らないのだけれど、OP映像がかなりカッコよかったからかな。
この曲における「境界線」ってなんなんすか?ってのがわかってないから、というのも原因としてあるかも。
うーん、「世間」なのかなあ。境界線からこっち側が世間で、向こう側がなんらかで見捨てられた側。陽の当たる方と当たらない方。
まあ、よく分かってないんですけど、でもなんか力強いので、いいんじゃないでしょうか。境界線ファンの方には申し訳ないけど。てかファンの人、考察というか解釈というか、その類の何かを僕にください。
ここカッコいいっすよね。かなり好き。
【リタ】とか【そういう人になりたいぜ】とかを聴いてると、存在意義が君なんですと言えるのはスゴいなと思う。これは皮肉じゃないです。
ロストボーイズ
これね。これ名曲ですよ。
とにかくリアルです。
「クラスメイトに使い古しの挨拶」。自分の歪さを隠すのにだんだん慣れてくるから、だいたいこういう返答をしておくとちょうどいいのだろう、というのが分かってきて定型文化してくる。
「鈍行的な会話にはいつも運転手はいない」。会話の終着点がわかんなくなるんです。適当にヘラヘラしてるのだから、あ~ね、うんうん……とかいって沈黙になる。ここで、あっ今の返答はマズかったか。ヤバい嫌われるのは困る。とか無限に考える。
僕もまさしく、そうやって世間に歪さがバレないようにヘラヘラしてきた身なので非常にこういうところは共感できるのですが、この曲はとにかくそういうのにまみれている。
悲しいのは、そういう世間とのズレや歪さを「恥」だと思ってしまうことだなあと、この曲を聴く度に思う。
毎日、隠して生きてるんですよ。
そういう悩みの全て、自分の黒い部分全て、それを「恥」だと思ってしまうこと。なによりも悲しい。
泣かないで。ロストボーイ。
間抜けなニムロド
で、ニムロドですよ。僕は【ロストボーイズ】のアンサーソングだとすら思っている。
恥ずかしがることなんてない。君はこの先、生きていける。それを4分間聴かされる。私はニムロド大好き。
全体的に美しい比喩で構成されてるから分かりにくいのだけれど、随所に力強いメッセージが感じられて好き。というかサビはもう全部そうだよね。
そういう詩の表現を楽しんでこそだと思っているのでもう説明とかいりませんわ。ラスサビの歌詞を置いておくのでじっくり読もう。私も今からじっくり読む。
かつて焼け落ちた町
どうも他と雰囲気が違うなあと感じる。【間抜けなニムロド】で一区切りっぽいからかな。
このアルバム、基本的には「わいはこういう人生でした。」ってアルバムだと思ってるんだけど、この曲は「わいの生は、数々の死の上にあるのだなあ。」って感じだ。
このテーマ自体は、【つじつま合わせに生まれた僕等】【花は誰かの死体に咲く】あたりでも触れられていた。あちらは「良いことも悪いことも、最後は土に還る。そしてその上に世界は続く。だから自分の人生は無駄ではない。」っていうニュアンスなのかなと思っている。つまり、今現在から未来を見据えた形になっている。
対して、こちらは「今までこの世界を作り、命を絶えず受け継ぎ続けてきたからこそ今があるんだ。」という、今現在から過去を見据えた形になっている。テーマ自体は同じでも、向いている方向が全く逆だ。
気づかないだけで、君は死の上に生きてるんだよ。って話。情景が浮かんでくるようでかなり好きな歌詞。
アダプテッド
こりゃ癖が強いですよ。【間抜けなニムロド】とコレはもう七号線リリースされてからずっと「どういうことやねーん!」って言われてた気がする。
これから話すことはあくまで私個人(と、一緒に考えたSNSのフォロワー)の解釈であるってことを留意してほしいんですが、この曲のサビは、いわゆる性行為の話なんじゃねえかなあ……と、現時点では思ってます。
いやまあ、抱いたって言ってるんでまあそうだろうとは思うんですが。弾痕とかも男根の検閲なんじゃないかな。amazarashiよくやりますからねえそういうのは(泊地や吐く血、放射状とか)。それでいくと貫通、創傷も……まあ、察せるでしょう。
じゃあ、全体的にはなんなの?と聞かれると……うーん、なんか、「光陰矢の如し」的なノリなんじゃね?とは思ってる。人生単位のそういう話。
例えば「経年劣化する思考」とかはまさしく、ぽい。
あとすごいそれっぽいのは二番かな。「七つ目の夜」ってのは、あの有名な夏目漱石の「夢十夜」だと思います。というか七つ目の夜って聞いたらだいたいそんなもんじゃないかな。
あれも船云々で水死体云々で、そんでたぶん人生云々。
サビに性行為挟んでるのも、すっごい噛み砕いて言うと、なんか、青春って遠くなったな、みたいなノリなんじゃないかなあと思う次第。
うーん難しい!カッコよすぎるし大好きな曲。
戸山団地のレインボー
過去記事参照。(もう一年!?)
amazarashiすぎる。個人的に次ベストアルバム出すんなら入れてほしいな、ってくらい、amazarashiの根幹に切り込んだ曲だと思っている。
アオモリオルタナティブ
オルタナティブ。分野によっていろんな意味があるらしいが、音楽分野では「流行に囚われない、新しい何か」みたいなニュアンス。つまり革新的!という感じ。たぶん。
(以前になんらかの電子辞書で調べた際に、「社会に対する反抗的な姿勢」みたいなのが出てきて、コレだ!と思ったが、調べても出てこない。違うのだろうか……?)
ストーリー的には、昔の仲間に久しぶりに会って、そこで色んな話をして、それをキッカケに、心機一転頑張る!って話なんだろうが、それにしたって背景が全員とても悲しい。
具体的になにがあったと綴られてるわけではないが、なにかとてつもない悲壮感が漂ってる気がしてならない。
詩もかなりしんどい。
秋田さんの苦しみが描かれている。
十年間の創作の原動力になるほどの膨大な鬱屈。
もはや今更戻ることのできない、本来自殺に向かうはずだったエネルギー。
想像もできない。
そして、それと同じくらいの量の苦しみを、詩の「かつての彼」や、歌詞中の「君」は持っている。
しかし、ここまできても「ひょっとしたら」が「もう一度」と急かす。
僕らは終わっていない。僕らはまだ人生を変えられる。僕らはまだ途中。
そういう曲。
MVも相まって非常にリアルだ。非常にリアルだからこそ、悲惨さもダイレクトに伝わってくるし、力強さだって、まっすぐ伝わってくる。
七号線ロストボーイズのメインテーマはこれだと思う。実際帯にもだいたいこんな感じのキャッチコピーが書いてあった。
1.0
この曲も異色だと思っている。そもそも、七号線ロストボーイズというアルバムは、秋田ひろむ氏の個人的な話である。彼がどういう人生を歩んできたのか、それが綴られたアルバムだ。
しかしこの楽曲は、どうみても私たちファンに向いている。いつも応援してくれてありがとう!って曲だ。
言わずと知れたamazarashiの名曲。当然私も好きだし、歌詞もまっすぐであまり語ることはない。
ので、何故これが「七号線ロストボーイズ」というアルバムに入っているのか、ということを掘り下げたい。
これは憶測だが、この【1.0】という手紙は、過去の秋田ひろむ氏にも宛てられたものなんじゃないかなと思っている。もっと言えば、今辛い人全員へ宛てた手紙だと思うが、たしかに、その中に、過去の秋田ひろむ氏が、いる。と感じている。
そもそも、七号線ロストボーイズ自体が、自分の過去の振り返りだ。ここまでの楽曲、ほとんどがそういうテーマになっている。
この楽曲も、そのエッセンスが含まれているはずである。
この話は、ただ自分が「そう感じる」と思っているだけで、確固たる論理があるわけではないのだが、しかし表題曲の【ロストボーイズ】も、過去の自分に語り掛ける形であった。「泣かないで」と。
この【1.0】も、過去の自分に「あなたにとっての1が見つかりますように」と語り掛けているように、私は思えてならない。
それはそうとこれは逆ファンレターすぎる。
私はあなたの1になれて嬉しい。
空白の車窓から
このアルバムは「空白の車窓から」があって初めて終わりを迎える。
「七号線ロストボーイズ」は、過去を振り返るだけのアルバムではない。立ち止まり、過去を振り返り、そして未来へ進む。
この楽曲は、旅立ちの歌であると同時に、自分の過去を肯定する歌でもある。
散々言ってきた、【光、再考】から続く、「痛みを知っている君でなければならない」という思想。
そして、それを持って「新しい夜」へ旅立つ。
きっとこれから先、辛いこと苦しいこと、無数にあるはずである。
その度に、そんな苦悩苦痛を知った君が、痛みで夜を照らす。
以前より強くなった君が。
この曲が【光、再考】や【スターライト】をイメージされているのは言うまでもないだろうが、個人的には【冬のせい】もイメージされているように感じる。
「時間が流れていく」ことの寂しさも何度も歌われるこの楽曲、それはまさしく【冬のせい】の歌詞で綴られていることである。「ただ車窓の速度だけ早くなる」が「今が過去に、未来が今に、スピード上げて流れる」に重なったり。”空白”なのも、雪で染った車窓をイメージしているのではないか?と思いを馳せてみたり。
まあ憶測ですけどね。
離れ離れになって、もう会うのは無理だよな。とか言っておきながら、特になんの説明もなく再会してる、半ば力技のハッピーエンドがたまらなく好き。
だって、またねって別れたんだから。
今日も会いに来たよ。
ただ、それだけ。