アグレッシブネスを考えなおす(理論編)
前回は守備意識について、理論編と実践編ということで2回にわたって書かせていただきました。
多くの方からご好評いただきまして、とても嬉しく思います。
こんな長ったらしい考察を読んでいただいて、ありがとうございます!
まだの方、長いですが是非読んでみてください。
さて、今回はアグレッシブネスについてです!
なんか守備能力専門の人になってる気がしますね。笑
「アグレッシブネスはさすがに分かってるわ〜」と思った方もたくさんいらっしゃるはずです。
でも、今回の記事を読むと少し考え方が変わるかもしれません…!
今回もやはり長いので、理論編と実践編に分けさせていただきます。笑
アグレッシブネスとは?
アグレッシブネスとはどのようなパラメータなのでしょうか?
恒例の公式説明では以下の通りです。
相変わらずふわっと書いてますねぇ。笑
みなさんは、どう解釈したでしょうか?
「ボールを奪う能力」、「激しく当たりに行く能力」のように考えていませんか?
でも冷静に考えてください。
「ボールを奪う能力」はボール奪取というものがありますよね。
僕の大好きなガビはアグレッシブネスが高いですがボール奪取は低いので、「ボールを奪う能力」は低いはずです。
じゃあ「激しく当たりに行く能力」となりそうですが、それってハードプレスとどう違うんでしょうか?
例えばビルドアップなのにアグレッシブネスの高いエデル・ミリトンは激しくプレーするけどそれほど激しくないのでしょうか?
どゆこと?ってなりますよね。
ハードプレスを再確認する
ここで改めてハードプレスというプレースタイルの説明も確認してみます。
ポイントは「激しい当たり」です。
アグレッシブネスは「激しいプレー」なんですよ。
つまり、実はアグレッシブネスの数値は「相手への当たりの激しさ」を示していないということなんです。
ちなみに、前回行ったように英文でアグレッシブネスの説明を確認すると、"press"ではなく"attempt to steal the ball"なので、「ボールを盗むことを試みる」って感じです。
英文でも相手に当たるということは全く書かれていないんですね。
ちなみにハードプレスの英語での説明はこちらです。
"The Destroyer"とかカッコいいですねぇ!
ここには"hard tackling and pressing"というように「ガツガツ当たって奪いに行くでぇ!」ってことがしっかり明記されていますね。
アグレッシブネスの高いFWの意味
前回の記事で紹介したジエゴ・コスタやエディンソン・カバーニのようにアグレッシブネスの高いタイプのFWは、いったいどのような能力に優れているのか。
ハイプレスの場面を想像してください。
相手が最終ラインでボールをまわしている時、アグレッシブネスの高いFWはボールを奪おうと身体を当てに行くでしょうか?
分かりやすい答えは、こちらの動画で確認できます。
このマネ、エデルソンに身体ぶつけて当たってないですよね?
大事なのは、このエデルソンへのプレッシャーです。
これこそがアグレッシブネスの意味するところです!
守備意識とアグレッシブネス
守備意識について、「いるべき位置に戻ろうとする度合い」を表すと考察させていただきました。
そして、FWを除いて、基本的にアグレッシブネスが高いと守備意識も比例して高い傾向にあります。
つまり、アグレッシブネスは守備意識の逆なんです。
さきほどの動画のマネも、1人飛び出してGKのエデルソンに当たりに行ってますよね。
このように、守備の陣形から独立してプレスをかけにいこうとする範囲の広さがアグレッシブネスの正体だと考えます。
要するに、アグレッシブネスが高いほどより遠くまでプレスをかけに行けるという解釈です。
アグレッシブネスが高いと遠くまで出て行くからこそ、MFやDFは守備意識で戻ろうとしないといけないんです。
さらに、マネのようにアグレッシブネスが高くてチェイシングを持っていると、遠くからボールホルダーにプレスをかけに行き、パスでかわされてもボールを追いかけるようになると考えます。
ハイプレスするなら絶対必要な要素になってきますね。
結論
いかがだったでしょうか?
改めて結論として、僕はアグレッシブネスを「守備の陣形から独立してプレスをかけにいこうとする範囲の広さ」と考えています。
実は僕自身、以前まで「ボールを奪うためにガツガツ当たる度合い」と考えていたのでハードプレスと混同していたんですね。
でも、アグレッシブネスは数値で程度が表されるのに、数値で表されないハードプレスと意味が重複するのはおかしいと思ったんです。
アグレッシブネスとハードプレスの違いが分かれば、さらにCBのチョイスも深みが増してきますよ〜!
あくまで僕の考察ですので、参考程度にとどめていただけたら幸いです。
次回は実践編ということで、今回の内容を踏まえてスカッド作成に反映させる考えを書こうと思います!
ではまた!