主力の長期離脱者ほぼゼロ。リバプール影のMVPたち。
先日マッチングアプリで知り合った女性と初デートしまして、敬語のまましゃべっていたら距離を縮められず、その後連絡なし。
ヘンドがいたら「詰め方が甘いぞ!!」と怒鳴られるだろうなと反省しました。まるじぇらです。
記事を書こうと思ったきっかけのツイート。
バックスタッフに関するこういう情報、大好きなんですよね。
途中交代でジョタが出てくる世界屈指の選手層を誇る上に、ケガ人ゼロ。
他クラブがうらやむこの状況を、なぜファンは楽しむことができるのか。
ということで、まずは昨季との比較を。
実際、どれくらいケガ人が減っているのか。
負傷で公式戦を5試合以上欠場した選手が以下。※transfermarkt調べ
昨季(20-21)
※数字は欠場試合
GK:アリソン8
DF:ファン・ダイク45、ゴメス39、マティプ33、カバク5
MF:ファビーニョ7、ケイタ23、チアゴ21、
ヘンド17、チェンボ20、ミルナー13
FW:シャキリ9、ジョタ21
今季(21-22)
GK:該当者なし
DF:該当者なし
MF:ケイタ8、カーティス14、チアゴ23
FW:エリオット30、フィルミーノ21、オリギ13
けが人の減り方は一目瞭然。
21-22のカーティスは目の怪我、エリオットはアクシデントだった。
チアゴこんなケガしてたかな?
おそらく最初に紹介するシュルンベルガーが主な要因と思われるが、せっかくなので、他の医療スタッフも紹介したい。
リバプールの誇るべき医療スタッフたち
アンドレアス・シュルンベルガー(リカバリー・パフォーマンス部門 責任者)
2020年12月29日、新設されたリカバリー・パフォーマンス部門の責任者にドルトムント時代にも4年間タッグを組んだシュルンベルガー氏が就任。
当時ファン・ダイクを始め、多数のけが人をかかえ危機的状況だった。
キャリアを通じて、パフォーマンスやリハビリ部門でのキャリアを築いてきたベテラン(55歳)で、経歴は以下の通り。
就任後の記者会見で、クロップはこう語っている。
「同じ大学で勉強していたから、彼の道をずっと追ってきたんだ。」
ということで、ともにフランクフルト大学で学んでいた。
クロップ54歳、シュルンベルガー55歳だから、交流もあったのかも。
仕事は主に以下の2点。
シュランバーゼーはコーチングスタッフやメディカルスタッフとミーティングを行い、負傷選手のトレーニングの参加度合いを決めたりする。
ミーティングは1日複数回行われることもある。
彼自身、現役時代に大怪我を負ったことがあるらしく、思いは人一倍強い。
アンドレアス・コーンマイヤー(フィットネス・コンディショニング部門 責任者)
2016年7月にフィットネス&コンディショニング責任者としてリバプールに加入。
彼はミュンヘン生まれ、ミュンヘン大学卒、バイエルン・ミュンヘン加入という文字通りミュンヘンで育ってきた男。
ミュンヘン大学では医学を学んでいたが、スポーツ科学のコースに進んだことが後のキャリアのきっかけに。
2010年、ユースコーチ時代にファンハールから声がかかり、トップチームスタッフに昇進。
ファン・ハール、ハインケス、ペップの下でフィットネスコーチを務め、2016年にリバプールから声がかかった。
リバプールに移籍した理由について。
これまで紹介した2人の部門は、
・リカバリー・パフォーマンス部門
・フィットネス・コンディショニング部門
と名称が似ているが、前者がけが人向けで、後者が出場できる選手向けという認識でいいと思う。
今シーズンはすべてのコンペティションで勝ち上がっているため、3日に1回試合をしなければ選手にとって、彼の存在も相当なもの。
リー・ノベス(理学療法部門 責任者)
2018年11月に加入。
11年間務めたシティからの引き抜きだった。
シティでは、エリクソン、ヒューズ、マンチーニ、ペジェグリーニ、ペップと数々の大物と仕事をしてきた一方で、下部リーグでのコーチキャリアも持つ。
彼は学生時代にも3つの大学を卒業、修士号も複数持つ、何かと多様なバックグラウンドがあり、勉強熱心。
リバプール加入について。
モナ・ネマー(栄養部門 責任者)
2016年にコーンマイヤーと一緒にバイエルンから加入。
バイエルンの前はU21ドイツ代表に4年間在籍。
栄養士としての彼女の強み。
・理論派
・対話を重視する。選手と1対1で相談することも
・選手に料理教室をする。
最近でもマネのラマダンに配慮した対応が話題に。
クロップも絶大な信頼を寄せる。
リバプール加入について。
彼女は本も出版している。
栄養に関する情報をサポーターに提供し、選手に提供される料理のレシピも多数掲載されている。
ジム・モクソン(ドクター)
2016年夏にアカデミーの医学・フィットネス担当として加入、2020年にクラブドクターとしてトップチームに帯同。
彼のハイライトは、エリオットが重症を負ったときの応急処置。
あの場面、理学療法士のクリス・モーガンとともに素早くエリオットのもとに駆け寄り、適切な処置を施したことが、離脱期間を短くした一因といわれている。
彼は大学で運動医学の学位を取得。
下部リーグの経験を経て、2012年ロンドン五輪の水泳競技のメディカルチームとして活躍。翌年から3年間、シェフィールド・ユナイテッドのトップチームとアカデミーのメディカルの責任者を務め、リバプールに移籍した。
彼もまた多様なキャリアを送っている。
サッカーだけでなく、国内プロラグビーチームのメディカルスタッフを4年経験していたり、現在も2つの大学の客員講師に就いている。
渡辺 元範(マッサージ師・セラピスト)
ご存知の方も多いかもしれませんが、リバプールには日本人が在籍しています。
経歴等は以下ツイートに。
ワトフォードにもいたみたい。
裏方スタッフの重要性。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
近年は、選手・監督だけではなく、フロント・裏方スタッフの能力もピッチ上の成績に大きく影響するのが認知されてきたと感じます。
今シーズンはじめに、ライプツィヒからナーゲルスマンがおよそ2500万ユーロで違約金で移籍したことが話題になりましたが、今後はこれまで紹介した裏方スタッフにも高額な違約金が発生するのではないかと予測します。
①スター選手の負傷を減らせる医療スタッフに高額違約金やサラリーを払う
②スター選手が長期離脱でその間ピッチ上の成績やグッズ収入などに悪影響が出る
上記2つを天秤にかけ、①を選ぶのは理にかなっているとも言えます。
本アカウントでは、ツイートするには長いものだけではなく、自分が興味を持ったテーマについて調べ、まとめたものを記事にしていきます。
記事によっては少しコアな内容になりますが、リバプールファンはもちろん、これからファンになってくれるかたや、他クラブのサポーターの皆さんにも楽しんでいただければ幸いです。
今朝のマドリー、あっぱれでしたね。
あきらめたら試合終了。
自分も彼女つくれるように攻め続けます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。