”3本勝負はまさかの全敗か？”チェルシー×リバプール レビュー 【23-24プレミアリーグ 第1節】
■結果、メンバー、フォーメーション
■プレビュー記事
■試合経過
概要
チェルシーが追いつくまではわずかにリバプールペースだったものの、その後は終始チェルシーがボールを持ち続け、リバプールは奪い返すもののカウンターを完結することすらできないといった構図。大半の選手が入れ替わったチェルシーの方が見る側にやりたいことが伝わってくるという何とも残念な結果に。カイセドはHere we go、ラビアもチェルシー行き濃厚ですべて相手に軍配があがる結末となりそう。
やはり個人頼み。しかしアップグレードされている。
チェルシーの4-4-1-1の守備に対し、押し込めたときのリバプールは2-3-5か3-2-5に。IHが相手のサイドのCBをピン止めし、相手の4枚に対し、片方のWGがフリーになる構造を作り出していた。
先制点は見事な個人プレーの連続だった。
VARによる取り消されたもののアーノルドが目の前にいたチルウェルを放置し、決定機を作られた直後。
アリソンはスライディングしながら、ソボスライも含めきれいなグラウンダーのパス。そしてマカリスターがエジプト王の足元へ見事な中距離フィード。サラーはコルウィル対峙しながらディアスが飛び込む時間を提供。ジェームスを出し抜き、ディサジの背後をついた。5人全員が正確なプレーを披露し、先制点をゲット。
新加入の10番と8番は前者は配給で、後者が身体能力と守備への献身性で随所に高い個人能力を見せてくれた。
マカリスターは22:32のシーンではチェルシーがDF前に広大なスペースを空けているのを認知し、パス後にすぐに動き直してボールの前進に成功。映像にも出ていたが、エンソが声を張り上げてチュクエメカのアリバイプレスを叱っていた。
ソボスライはバトルで負けたり、プレスバックを途中で諦めてしまう場面もあったが、思ったより早くフィットしてくれそうな印象だった。得意のミドルはチェルシーの3CB＋ギャラガー＆エンソの帰陣が早いため、ペナルティーアーク付近のスペースがなく残念ながら次節にお預け。
中央を締める守備がベース？
リバプールは守備時4-3-3で構える。
3-3ははっきり中央に寄り、エンソorがギャラガーが降りて4枚を形成されると、それに合わせIHがついていき4枚でハイプレスをしかける。
当然サイドが空いているので、特に右サイドからチャンスメイクされ、左で被決定機という場面が多かった。
ディアスが中盤に落ちて4-4-2になっている時もあったが、スターリングとジェームスどちらかがほぼ常にフリーになっていた。対処できなかったのか、中央優先でほっといてもいいと判断したのか改善している印象はなかった。
失点のシーンはボールウォッチャーが多すぎて、3対7の超数的不利という笑える状況に。
■スタッツ
【Liverpool】
・whoscoredの最高評価点はディアス。（7.3）サラー（7.2）、ダイク・アリソン(7.1)が続く。
・サラーが後半18分に途中交代。先発して80分プレーしなかったのは昨年4月のシティ戦以来。それ以前は10月のアーセナル戦。
・ドークが17歳でプレミアデビュー。
【Chelsea】
・whoscoredの最高評価点はディサジ。（7.3）エンソ・ジェームス・T.Silva（7.0）が続く。
・交代4名のうち、ムドリクを除くグスト、マートセン、ウゴチュクがプレミアデビュー。
・T.Silvaが空中戦勝率（4）、タッチ数(131)、パス成功率(94.1)でチームトップ。
【他】
・両チーム合わせて6枚のイエローカード。ジャクソンとマカリスターのイエローは今季からの新ルールが適用。審判へイエローカードの提示を求めると自分が警告を受ける。