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短期全3回連載『SAGYOの冬支度』その二、重ね着は日本に向いている

日本の冬は世界でも難易度が高い

SAGYOのディレクターの伊藤(兼業農家)です。
先月の農家活動はみかん収穫でした。さて、日本は高温多湿と言いつつ、冬はきっちり寒いのが日本であります。マイナス何十℃にもなる大陸の極寒地も厳しいですが、気温の割に日本も負けず体力的に厳しい環境です。理由は、一つには家が寒い。気候的には、湿度が高いので気温のわりに空気が体を冷やす力が強い。めちゃくちゃ寒いわけではないので、ちょっと体を動かすと冬でも暑くなって蒸れる。

私の1番の極寒体験のモンゴルの冬(−20〜30℃程度)を過ごした経験でいえば、きついと言えばきついんですが、あまりに極寒なので、フル装備で厚着しても蒸れて困ることがないのは楽でした。長時間外を出歩けないので不便なんですが、その分家は温かいし、そういうものとして生活すれば案外快適です。冬は不可能なので屋外工事は一切ストップします。

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極寒じゃない方が過ごし方が難しい点が多々あり、日本は簡単ではない気候だと私は思います。そんな環境でどう対処していくかというとやっぱり重ね着でしょう。これは登山では常識らしいですが、重ね着は体温調節がこまめに図れるので体を動かす場面では特に重要です。

作業をする防寒と動かない防寒は違う

1枚だけダウンのコートやジャケットなどの強めの防寒着を羽織って終了、というのが楽そうなんですが、そういう衣類はコストも値が張るし、ゴツすぎるか耐久性が足りなくてあんまり作業には向いておりません。

SAGYOは野良着(和服の作業着)なので、重ね着しやすくできています。布に近くて身体に沿う形の服なので、重ね着しても全身に重さが分散するのでそこまで体が重くならないのも良い点と使う側として感じます。

ちなみに、今日の私の服装は、裏付きウールの伊達羽織り、薄手の伊達羽織りに、立ち襟作務衣(胴体のみフリース裏地)です。前を締めればかなり防寒でき、開けて調節、脱いで調節と2つパターンで調節できます。

画像1SAGYOの三枚重ね(伊達羽織年季入ってきてますね)

みかん収穫の時は、これのウールの伊達羽織をはずして作業しておりました。

羽織は応用力という点では特によくできた服で、使わない時は毛布や大判ストールのように使えます。膝掛けにもなればちょっとした昼寝にも使えます。そもそも和服というのは形がもともとの布に袖が生えたようなのものなので、応用が効きます。

これは面白いなーと思ったのは、ベビーカーに伊達羽織を掛けて遮光と風除けに使う活用法です。なるほど、これはむしろ布よりも引っ掛けやすくて便利です。

SAGYOの衣類は、重ね着しやすいように裏地は胴体部分だけにつけて腕を通す袖には裏地着けていません。腕がモコモコになったら動きにくいですので!

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以上!重ね着のすすめでした。ぜひとも各自研究してみてください。

今回お勧めするのはこちらの作務衣。立衿なのできちっとした印象であります。

スクリーンショット 2020-11-06 午後5.57.07

JK-26 立衿作務衣 伸縮綾織 杢灰
https://shop.sagyo.jp/categories/2051219
<素材>
本体:綿60% ポリエステル40%
袖:綿100%(カットソー)

SAGYO
伊藤洋志



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