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片足が無い自分が銭湯に行ってみたら人の優しさを感じられた話
こんにちは。
僕は先天性両下肢機能障がい2級の障がい者です。
右足は義足で左足は補装具を使用しています。
タイトルにあるように人の優しさを感じられたお話をさせて頂きます。
いきなりのお聞きしますが、皆さん普段僕のような義足を使用している障がい者は入浴時、義足はどのようにしていると思いますか?
そうです。もちろん外してます。
装着したまま入浴したら義足はぶっ壊れます。とゆうかもはやそれはサイボーグです。
先日人前で義足を外しました。またお聞きしますが
どこで外したと思いますか?
そうです。正解は
銭湯です。
先日、友人に誘われて久しぶりに行きました。
銭湯は癒しを求めて大人や子どもにご老人、外国の方々など老若男女が一堂に会する場所です。
僕はそんな場所で「人前で義足という鎧のように重たい物をこれから外しに行かなければ行けない」という不安を押し殺して誘われるがまま銭湯に向かいました。
銭湯に到着すると押し殺していた気持ちが強く出てきました。そんな僕は何にそんな不安を感じているのか考えてみました。
結果、僕は「子どもの純粋すぎる視線」や「人に迷惑をかけてしまう自分」に怯えているのだと気がつきました。
まず子どもは純粋です。
片足が膝から下が無かったら「なんで?」ってなるのは当たり前です。
そんな子どもの視線を感じるのも憂鬱ですが、その子どもの親御さんが僕に気を使って小さな声で子どもの注意を引いてくださっているのを見るととても申し訳ない気持ちになります。
過去にこのような経験があって「人前で義足を外す」というのは鎧のように気が重たく憂鬱な瞬間でした。
そのため、昔から僕は旅行に行っても大浴場などには行かず、人に迷惑をかけないよう部屋の備え付けのシャワーで済ましてしまうことがほとんどです。
それに温泉の石床はとても滑りやすく四つん這いで移動するのも一苦労でした。
僕は義足を外しているので、基本四つん這いで移動するため、手をついた瞬間滑って転びそうになってしまいます。
けんけん(片足跳び)すれば良いじゃん、と言われたことがありますがそんなことしたら速攻すってんころりん後頭部かち割ってしまいます。
(というか僕の体重では無理です。)
特に石段になっている温泉は手すりに捕まってないと滑って頭から突っ込んでしまうので注意が必要でした。
ここで僕は義足を外さなければいけない場所では人の助けが必要だと改めて感じました。
バスタオルを四つん這いで移動すると濡れるから代わりに持ってくれる友達。
引き戸を開けて待っててくれるおじさん。
杖を落としたら拾ってくれる外国の方。
人の助けがこんなにありがたく感じた場所が銭湯でした。
しかし、久しぶりの銭湯!
天気は快晴で精一杯、足を伸ばせるお風呂はやっぱり最高!
友達に勧められて、熱いお風呂と水風呂を交互に入るのも最初は苦行だと思いましたが3回ほど繰り返したら慣れてきて病みつきになりそうでした!
そして温泉に浸かった後に休憩スペースで友達と飲んだコーヒー牛乳はめちゃめちゃ美味かった!
このnoteを読んでくださっているあなたに迷惑をかけてしまうかもしれませんが、一緒に温泉に行ってコーヒー牛乳を飲めたらこんな嬉しい事はありません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。