採用試験を受けてみなさいと言われて
飲食店で働いていた頃、講師をしている友達が「毎年校長先生が採用試験の要項をくれてプレッシャーに感じる。」と言っていたのを覚えている。
きっとご厚意だったんだろうけど、早く正規になりなさいといわれているような気もしてしまうだろう。
そのときは大変だなーくらいにかなり他人事に捉えていた。
前回の記事を書きながら、あれこれ言ってないでまずは教員採用試験受けるかという結論に至った。
この記事を書いてから少しして、校長先生から「この先も続けようと思うなら一度チャレンジしてみるといいよ」と。
さらに教務主任から、
「これまでの姿を見てると向いていると思うよ。」と。
採用試験を勧めるのは何か管理職としての意図があるかもしれない、教務主任の言葉はお世辞かもしれない。
だけど、嬉しかった。
この先も続けていいんだよと言ってもらったような気がして。
マスクの下はきっとにやけていただろうから、マスクをしていてよかった。
養護教諭になって半年が経った。
仕事も遅いし、ミスも多い。
飲食店で働いていた自分を思い出す。
仕事も遅いし、ミスも多い。
職場を変えても、自分の仕事の仕方が急に変わったり成長したりするわけじゃない。
それでも、飲食店の頃に比べたら心穏やかに働いているし、周りの人にも恵まれている。
向いていないと言われて自分でもそう感じて辞めているから、向いていると言われて自分でもそう感じているなら、受けてみてもいいよなぁ。
友達とは対照的に、受験を促されて嬉しくなってしまったお話。