日本昔話(団塊世代のらぷそでぃ)


「ばぁさんや、ラスベガスというところへ行ってみんか?」
「あら、まぁ、一体なにがあるのかしら」
「カジノじゃ!!カジノでメダルジャラジャラ出して大金持ちになるんじゃ、わしゃもうコノスバでは物足りなくてのぉ」
「コノスバ?」
「ぁぁ、それはいいんじゃ、とにかく一攫千金狙ってハワイでばぁさんとのんびり海亀に餌をあげて暮らしたいんじゃ」
「あら、じいさんもしかして竜宮城に行きたいのですか?」
「、、、まぁ、そんなんなものだ。言い得て妙だな、ははは」
「オホホ」


ラスベガス到着

「なんじゃ、ここは!! ギラギラしたネオンはどこにあるんじゃ? シャトルバスが見当たらないぞ」
「ゴホン!ゴホン! 砂埃が!見渡す限りの砂漠ですよ」
「仕方ない、しばし歩くか」

30分歩く
「もうダメじゃ、歩けるのも時間の問題じゃ、引き返すぞい、ばぁさん。付き合わせて本当に悪かった。謝る」
「あらあ、わたしじいさんと一緒にお散歩できて楽しかったわぁ」
「なんじゃそれは、、、っ、、、さぁ、空港へ戻るぞい」
「はいはい、、、あ!! じいさん、あそこに小さな池が!」
「こっこれは!!!石油じゃ!!元タンカードライバーのわしが言うから本当じゃ」
「あらあら、これはまた大変なことになりましたね、じいさん」

そうしては2人は石油王夫妻となり、ハワイで死ぬまで幸せに共に過ごしましたとさ。

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