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推しに殺されたい
神様、死にたいのです。
お願いです、死にたいのです。
どうせなら、一瞬で死にたいのです。
どうせなら、推しに殺されたいのです。
だから、だから、どうか私をゴキブリにしてください。
神様は、「はいよ」と言って、推しの部屋に虫になった私を置いてくれた。自分の硬い背中を感じた。
推しは私を見ると、「ぎゃ!」と声をあげた。
早く叩いて殺して!私は願った。
だが、推しは慣れた手つきで、私を手に乗せ、タッパーに入れた。
そして、推しは外へ出て行った。
しばらく経つと、タッパーの蓋が開き、大きなうす緑色のレタスの葉っぱが入れられた。
推しは「お腹すいたでしょ?お食べ」と言って私を見つめてくれた。
「かわいいダンゴムシだね」
!!!
神様は私をゴキブリではなくダンゴムシにしてくれたのだった。
おお、神よ。