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「ap bank fes'2025 に行ってきた!」旅行記
『ap bank fes'2025』初日(2/15)を見に、東京ドームに行ってきました。
同フェスが東京ドームで開催されるのは初、
そもそもこれまで屋外フェスでしたが、初の屋内になりました。
私がap bank’fesに行くのは今回が6回目でしたが、
豪華なアーティストの出演、そして粋なサプライズがあって、
体内のアドレナリンが炸裂につぐ炸裂。
脳汁ブシャーってこういうこと?を実感するイベントでした。
ライブ前は「暇な時ゆっくりnoteに書こうっと♪ てへ」などと、
呑気に思ってましたが、
どうやら昨日のライブで色々摂取してしまったようで、
細胞たちがバキバキに興奮してるので、
落ち着かせるためにも、一旦文章にまとめてしまいます。
なお、私の旅行記&ポエム感想も含むので、
面倒なところは読み飛ばしていただいて大丈夫です(笑)
ap bank fes'25 行く前に注目してたこと
なんといっても驚きはB’zの出演。2021年の『B’z presents UNITE #01』で突如実現したB'z×Mr.children。コロナ禍における1回限りの共演と思いきや、まさかのap bank fesでの出演…! 再び共演が見られるか?
すごくap fes向きだと思ってたけど、これまで出ていなかった槇原敬之がここにきて初出演。元気なマッキーが見たいのだ。
コラボの期待大。「スカパラ×桜井和寿のリボン」「スガシカオ×桜井和寿のファスナー」。Salyuコラボはもう当確。
初の屋内イベントでどんな変化があるか?パフォーマンスとは?
個々のアーティストを楽しみにしていたのは言うまでもないですが、
特筆的トピックは上記な感じかなと。
ap bank fesとは
ap bank fesは、気持ちのよい場所で音楽を聴きながら、環境問題を身近に考えてもらう場として、また、さまざまな取り組みの実践の場として2005年に始まりました。
ライブステージでは、小林武史、櫻井和寿を中心に結成された「Bank Band」とゲストミュージシャンたちとの競演やバンドアクト、フードエリアでは環境にも体にもやさしい食事、環境に配慮したオフィシャルグッズや商品の販売、トークイベントやワークショップなど、楽しみながら環境問題を考えてもらえるよう趣向をこらしたエリアづくりを行ってきました。また、環境負荷の少ないエネルギーの部分的な導入や、ごみの削減と再利用を促進する分別回収を徹底して行うなどの取り組みも積極的に取り入れ、実践してきました。
2025年に、14回目にして初となる屋内会場東京ドームでの開催を決定しました。このイベントの収益は、全額ap bankの活動資金となります。
東京へ出発~人生二度目の「東京ドーム」に胸高鳴る
朝7時に目覚ましを鳴らし、新幹線に乗って、いざ東京へ!
私は、人生二度目の東京ドームです。
一度目は、他のアーティストのライブでも、ジャイアンツ戦でもなく、
中学校の修学旅行でした。
なんと、修学旅行で東京ドームを貸し切る、というバブリーな時間があったのです。
電光掲示板には、私の中学校の名前が表示され、
「〇〇中学校の皆さん、ようこそ」
というメッセージまで!
なんとも贅沢。しかしここで何をするかは聞かされてませんでした。
「一体、東京ドームを貸し切って、何をするんだろう?(ドキドキ)」
「みんなで運動会とか?着替えとか持ってきてないけど(ワクワク)」
すると、先生たちが忙しなく動き始めます。
「みなさ~ん、こちら並んでください!時間ないので、急いで」
言われるがままに整列します。
2階のスタンド席には、修学旅行に帯同しているおじさんカメラマンが。
「集合写真か」と思ったのですが、生徒たちの並び方が変則的なのです。
縦に並ばされる人もいれば、横に並ばされる人もいて、ところどころ隙間も空いています。
「今、皆さんには “夢” という文字を作ってもらってます」
生徒たちがざわつきます。
「人文字? 東京ドームで?」
カメラマンのおじさんが何やら指示を出して、並びを調節します。
しかし、なかなかに手こずり、時間は残酷に過ぎていきます。
東京ドームを貸し切り、持ち時間を全て消費して、
立っては座り、移動して…「夢」という文字を作る…。
石油王ばりの貴族の遊び。
あの出来事自体が夢だったのではないかと思ったのですが、
卒業アルバムにちゃんと残っていました。…♪ちゃんと覚えてるんだ…。
文字通り、私はあの夢の続きを、
今回のap bank fesに託すべく、ドームへ向かったのです。
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グッズ買うレジ直前「魔の30秒」
東京ドームに到着したのは11:45。
開場はまだ(12:00)でしたが、すでにたくさんの人、人、人。
とりあえずグッズの列に並んだらわりとスムーズに進みます。
この時点で、すでにSOLD OUTなものも。
グッズって、レジに近づくに連れ魔力が発動してると思いませんか?
・レジ5分前
私「何買う?」
妻「うーん、今回はTシャツがあればいいかな」
私「そうねえ、タオル買おうか…どうしようかな」
妻「ステッカーもいいけど、貼るところないから、今回はやめとくか」
・レジ3分前
妻「今、買った人のトートバックみたら可愛かった」
私「確かに。6色あるね。1個だけ買う?」
妻「ブルーがいいかな、いやパープルか」
私「やばい、俺もトート欲しくなってきた」
・レジ1分前
妻「私、パープルにする。グレーのトートも可愛いと思うよ」
私「でも、どうしよ。実際使うかなあ」
~轟く店員さんの声「グッズ〇〇番、売り切れになりました~!!」
私・妻「(どんどんなくなっている!!)」
・レジ30秒前
私「やばい、やばい!もうレジに着くよ!」
妻「どんどん売り切れだ。買えるもの買っとく?どうしよう、ステッカー」
私「あー、トートどうしよう。トートかタオル、どっちかにするか」
妻「ステッカー買う」
私「貼る場所ないんじゃ?」
妻「貼る場所は、後から決める」
私「トートか、タオルか」
店員「いらっしゃいませ。商品、お伺いします」
私「ええい!!〇×▲※◇~!!」
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はい、わかってはいます。もう、いい大人ですし。
最初に買うものを決めてきて、断固たる決意で臨めばいいのです。
でも、皆さんも出会ったことないでしょうか?
レジに近づくにつれてやってくる、この魔物に…。
ドームにIN
「さーて、開演まで時間もあるし、能登のグルメでも食べるか~」
と思いブースへ向かうと…すんごい列。
みんな考えることは同じですよね。
館内を回って、ステーキ丼を食べることにしました。
(グッズ後、金銭感覚という概念はバグり)
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座席に座って、ドームを眺めながらゆっくりと食事タイム。
屋内でいいことの1つはこれな気がします。
思えば前回『ap bank fes'23』の最終日…灼熱でした。
凄まじい暑さで、滝のように流れる汗…
そんな中、長蛇の列に並び、限りあるスペースを探して食べたカレー。
それはそれで野外フェスの醍醐味ですけどね。
外のような解放感はちょっとないけど、
天候や、暑さ寒さの影響を受けないで、席が決まっている。
それはちょっと安心感があります。
カウントダウンからの開演
モニターには、60秒前からカウントダウンが始まり、
オープニングの映像が流れます。
今回のオープニングムービーは、REBORN ART FESにも参加していた
SIDE COREが制作した都市の地下空間を巡る映像。
その映像とつながるような形で、鳴り始める玉田豊夢のドラム。
そして、アオイツキの二人によるパフォーマンス。
映像・音楽・演舞がそれぞれリンクして一つの作品を作り出す
これまでにない始まり。
↑ SIDE COREのこういうドキュメンタリーも面白いです。
東京スカパラダイスオーケストラ
これまでのフェスは、だいたいオープニングがBank Bandだったはず。
そして「よく来たね」のようにしっとりめな曲も多かったですが、
今回のトップバッター・スカパラは、
まさに、ライブの開演を告げるファンファーレのようでした。
1.Paradise Has No Border
2.DOWN BEAT STOMP
3.天空橋
4.スキャラバン
5.一日花 feat. imase
6.水琴窟
7.リボン feat. 桜井和寿
8.Dale Dale! 〜ダレ・ダレ!〜
お祭りが始まったぞ!出遅れるな!という感じで、
会場みんなでハイハイ!ソレソレ!ワッショイ!のダンシング。
一気に一体感が生まれました。
そして、imaseとのコラボ。これはちょっと驚きました。
これまでゲストアーティストは、
桜井さんをはじめとするBank Bandのメンバーとのコラボがメインで、
「ゲスト×ゲスト」同士のコラボは珍しいように思ったからです。
「こういうのもあるんだ~いいじゃん!」と素直に思いました。
そして、予想通りの桜井さんをボーカルに迎えての「リボン」
ここで桜井さん初登場で、会場もギンギンギラギラの盛り上がりへ
Bank Band with…アイナ・ジ・エンド/imase/Salyu
Bank Bandが登場し、
ゲストアーティストとともに演奏を披露していきます。
Bank Band
1.forgive
2.トーキョーシティーヒエラルキー
w/アイナ・ジ・エンド
1.風とくちづけと
2.キリエ・憐れみの讃歌
3.宝者
w/imase
1.逃避行
2.ユートピア
3.NIGHT DANCER
w/Salyu
1.LIFE
2.VALON-1
3.新しいYES
アーティストが登場する前には、小林武史×亀田誠治の対談アタックVTR。
なんかわからないけど、二人の語りがちょっと面白い。
アイナ・ジ・エンドは、改めてすごく世界観のある声。
AKKO、Chara、Salyuのような、コバタケプロデュースが映えそうな独特感。
あの大御所バンドメンバーに寄って~のダンスも彼女だからできるなと。
imaseは、私あまり詳しくなかったのでライブ前に調べたんですよね。
24歳って、若い(しみじみ)。今フェス一番若いアーティストでしたが、堂々たる歌いっぷり。地声⇔裏声の転換が印象的でした。
Salyuは歌はもちろんですが、ap bank fes'23終わりで妊娠がわかり、
昨年お母さんになったというお話をしてくれました。
去年ap bank fesがなかったのは、Salyu待ちだったのではというくらいの存在
スガシカオ
まさかここで大事件が起こるとは…の、スガシカオ様です。
ap bank fesの歴史の教科書があったら、マスト掲載案件です。
1.Progress
2.午後のパレード
3.Real Face feat.松本孝弘(B’z)
ap bank fesの常連・スガシカオ。
直前の小林×亀田VTRも、「ひねくれもの」だの、
なんかすごいイジっちゃってOK!な感じがまたいい。
登場して、プロフェッショナルの主題歌『Progress』、
アップテンポな『午後のパレード』とイケイケなナンバーが続きます。
後ろのマダムが「最後は、桜井さんとファスナーかね」と話しており、
私も「最後はそれで締めるんだろうな」と思ってました。
ところがなぜか、トークは解散を発表した「KAT-TUN」の話へ。
そして、デビューから付き合い、作詞を手掛けた彼らの「Real Face」を歌うと言うではないですか。
まず、ここで予想外のスガマジックに、会場は大盛り上がり。
「そして作曲は、B'zの松本さんでさ…一緒にやりたいよね?」
地鳴りのような、歓声が起きました。
「そっちのコラボあるんですかーー!??」
もうね、人間って強烈なサプライズを聞くとどうなるかわかりました。
“狂う”んですね(笑)
松本さんが登場して、狂喜乱舞。タオルぐーるぐるで、ナミダ・ナゲキ→未来へのステップ、リアルを手に入れたのかどうかわからない状態に。
スガさんの仕事の流儀、まあとにかく凄かった。もう殻割れた。
無我夢中にさせられた瞬間だったと思います。
Mr.Children
「東京QQQ」が個性や生き方を押し出したパフォーマンスを披露。
東京QQQから流れるようにMr.Childrenがスタート。
1.擬態
2.海にて、心は裸になりたがる
3.HANABI
4.Brand new planet
5.街の風景
6.タガタメ
7.HERO
8.彩り
Mr.Childrenは、「これぞap bank fes!」なラインナップでした。
「東京QQQ」からの『擬態』
すごく、ストーリーの流れを汲んだような1曲目から始まり、
『海にて…』『HANABI』で、グイグイグイと盛り上がります。
そして『街の風景』
ライブで演奏されたことないのでは…?
小田和正さんと番組で制作した曲が元になっていて、
今年は小田さんいませんでしたが、
こういう日常の空気を纏った音楽はすごくapっぽいなと思います。
『タガタメ』『HERO』
シフクノオト最強コンボですね。
制作時期もap bank が設立された時期に近いですが、イベントのテーマ的にもすごくハマる曲でした。
『HERO』は、かつてap bank fesでコブクロからの涙、がありましたが、
象徴的な一曲だと思います。
トリは『彩り』
私がMr.Childrenで一番好きな曲です。
この曲を最初にお披露目したのもap bank fesでした。
その当時のアレンジも今とちょっと違っていて個人的に好きです。
青い空、白い雲、緑の草原、つま恋を想起させる温かい曲でした。
槇原敬之
初めて生で聴けると、非常に楽しみにしていたマッキー。
前よりメディア露出は減ったけど、元気だろうか…?それは杞憂でした。
Bank Band 桜井和寿×Salyu
1.MESSAGE
w/槇原敬之
1. 超えろ。
2. 遠く遠く
3. 僕が一番欲しかったもの feat. 桜井和寿
4. どんなときも。
桜井さんから「同級生、マッキー」と紹介を受けて、ご本人登場。
スーツマッキー。ちょっと太った?(笑) でもコミカルな感じがとてもよい。
東京ドームで歌うのが初めてというのは意外でした。
歌は、大健在。聞き入りました。
メロディ、詞、歌声、会場を包み込む優しさがありますよね。
そして、トークもなんだか和やかで、「マッキー」の声援がかかるたびに、
自分のトークを止めて、何度も「はい?」と答えているのが面白かったです
『どんなときも。』のラストで、
曲を締めようとして、渾身のジャンプをして転ぶという…(笑)
あの場面で転ぶアーティスト初めて見ました、最高ですね。
家に帰って、改めて楽曲を聴いています。
B'z
ついに、B'zのお出ましです。イヤッホー!
w/B’z
1.イルミネーション
2.Calling
3.ultra soul
松本さんの両肩を、稲葉さんが後ろから掴んでトコトコと登場。
笑顔。まさに、B'z号出発な感じ。
日本の音楽を牽引してきたB'zと、Mr.Children桜井さんが同じステージに。
UNITE!!の後、JENがB'zのツアーでドラムとして参加したりと、
様々な交流を経て、この日につながってきたように思います。
さて、ひとたび松本さんがギターを奏でると…もうB'zの音です。
そして、稲葉さんの歌声、唯一無二なレジェンド感。
その場を制圧する雰囲気。
稲葉さんマイクを使わず、生声でのコール&レスポンス。
噂には聞いてましたが「これか…!」と。
すごい声量で、客席まで生声が聴こえました。
あっという間のラストは『ultra soul』
B'zのライブだったら実際の火が噴くのかもしれませんが、
会場は燃えんばかりの熱気に包まれました。
いや~3曲は、短い!! 一瞬で時間が過ぎ去りました。
もう一曲あるのかと思ってけど、これは仕方ないですかね。
贅沢言えば、
一曲、稲葉×桜井コラボもよかったかなとか思いましたが…
それでも十分すぎる貴重なステージを見られました。
またどこかで…。
フィナーレ
約6時間に渡るフェスも、Bank Bandでフィナーレへ向かいます。
1.50年後も (KAN)
2.奏逢~BankBandのテーマ~
3.to U w/Salyu
4.カラ w/Salyu、アイナ・ジ・エンド
2023年に亡くなったKANの『50年後も』をカバー。
KANさんは、ap bank fesで多彩なコスプレを披露していました。
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『50年後も』は、初めて聴いた曲でしたが、すごく染み入る曲でした。
妻はかなり心打たれたようで、早速アコギで練習しています。
その後は、Bank Bandの象徴ともいえる、
『奏逢』『to U』と続く。
最後は、新曲の『カラ』で終焉へ。
ちょっと最後は駆け足気味だったような気もしましたが、
今回のフェスは音楽だけじゃなく、
映像やパフォーマンスも流れに組み込まれて一つの作品になっているようなライブでした。
ライブを終えて…
観るもん観たな…と、色々満たされました。
東京ドームの回転扉に吸い込まれ、現実世界に戻りましたが、
記憶に残るライブとなりました。
東京ドームでは、人文字ではない夢が見られました。
初の屋内ライブは、気温も適温だし、雨の心配はないし、席もあるし、
安全で、アクセスもよい。時間もなんとなく読める。
たぶんアーティストも呼びやすい…それはすごくいいなと思いました。
ただ、個人的には多少不便だけど、外もいいなと(笑)
集客を考えて、夏休みになっているから暑さがネックですが、、
春とか秋に野外でいかがかなと(勝手な話です)。
なんか、水色の空を見上げてる感じがapっぽいなと思えたりしました。
以上、つらつら書いていたらかなりの長文に…
U-NEXTで配信があるそうなので、それも観たいと思います。