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アトピっ子ママ読書記録①|忘れたくない1冊
息子のアトピーを機に ”アトピー” とつく本を図書館で読み漁りました。
読んで参考になった本、面白かった本、購入に至った本など、自身の備忘録としてご紹介します。
アトピー悪化への道 治癒への道
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アトピー悪化への道 治癒への道
吉野 丈夫
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吉野丈夫(よしの たけお)1955年〜2014年
慶應義塾大学 法学部卒。
化粧品の開発・販売をきっかけに、アトピー性皮膚炎からの離脱法の研究と実践に携わる。その経験をもとに、『ノンアトピー ノンステロイド』を発表。同著における「腎臓病因論」と「脳のパニック論」が認められ、生理学博士(Ph.D. in Physiology)を授与される。
「ノンアトピー友の会」を設立し、多くのアトピーの方を自然治癒に導く一方、生理学の立場から『アトピー 悪化への道 治癒への道』『薬をやめれば病は治る』などを執筆。また、小冊子症状別読み切りシリーズや講演会などを通じて、医師や薬に依存し過ぎず、「自分の身体は自分で守る」ことの大切さを訴え、健康維持のための情報を発信し続けた。
ステロイドは蓄積する?
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”ステロイドが蓄積する” という見解をする意見を目や耳にしたことはありますか?
安保徹先生をはじめ、ステロイド蓄積説は他の本でも読んで知っていましたが、『アトピー悪化への道 治癒への道』のなかで吉野さんも同じように訴えています。
塗布したステロイド剤は酸化し、酸化ステロイドー過酸化脂質となり、活性酸素を大量に発生させ、そして皮膚トラブルを生じさせるのです。
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身体から自然に分泌されるステロイドは毎日分泌されるものの、ほとんどが排出される一方、合成ステロイド剤は排出されずに蓄積されてしまうそうです。
ステロイド剤が酸化すると酸化ステロイドになるのですが、この酸化を受けたステロイドこそが、組織に沈着し蓄積されるんだとか。
この「ステロイド蓄積説」には賛否ありますが、研究・実践をしてリアルにアトピー患者さんを診てきた吉野さんの意見が非常に参考になります。
見解が面白い
吉野丈夫さんの見解が的を得ていて面白いんです。
ステロイド肯定派 御用学者の「ステロイドは安全」という意見への、吉野さんの反論は腑に落ちることが多く面白い。
「うんうん。わかる!」「息子もそうだった…」そんな風に共感を得る箇所が多い一冊でした。
見どころはたくさんあるのですが、切迫早産の薬として処方される「ウテメリン」のお話しは身に染みる思いで何度も読みなおしました。
身近なステロイド剤についても触れてもあり、市販薬にも普通にステロイド剤が使われているということなど、非常に参考になります。
是非、興味のある方はご一読くださいね。