7/16(2回目の手術から2日目)
ちょっとだけ回復
この日は1番の地獄の日だった。
背中が痛くてしょうがない。
でも起き上がる事ができない。
もし起き上がる事ができても、バタンと倒れてしまっては、大事故につながる可能性がある。
この日先生にもらえた許可は、ベットの上で上半身だけ起き上がる、という事だった。
何とか早く回復したいという気持ちもあるので、先生監視の元、ベット近くで立ち上がる事は一回だけできた。
その時もけっこうギリギリだった。
重力に体を支えるのがやっと。
まあ少しずつ焦らず回復しようと思っていた。
地獄の夜
しかし、夜が地獄だった。
前日から固形物を食べ始めていたので、トイレの大きい方がしたくなって来た。
先生から許可されているのは、起き上がるだけ。
個室のすぐそこのトイレに行くことはできない。
流石に寝ながらうんちするわけにもいかないと思い、我慢しようと思った。
だが、まだ夜の10時くらい。
明日の朝先生が来るのは、だいたい9時半くらい。
どう考えても、もつ気がしない。
看護師さんに下の世話をしてもらうのがなんとも恥ずかしいし、申し訳なさすぎる。
何とか我慢しようとするが、お腹がギュルギュルして来て、すぐに限界がし始めた。
もう無理だ、と思い、ナースコールを鳴らした。
看護師さんは、とても優しそうな歳のいった方だった。
ほんとに偏見で申し訳ないが、年上の方がまだ安心。
若い方が来ると、ちょっと恥ずかしさが倍増してしまう。差別みたいですみません。
その優しそうな看護師さんに話をすると、座ってやるタイプのやつが今はないとの事。
寝ながらやらなければいけないらしい。
お尻の下に、何か平たい桶みたいなものを挟んで、その上に給水シーツみたいなものを引いて、する。
普段寝ながらうんちした事ないし、平たい桶のせいで体勢がおかしなことになっているし、体もえらい。
そんな状態では、そうそううんちは出ない。
でもとてつもなくお腹がギュルギュル言っている。
もう限界も超えてしまっている。
いつ爆発してもおかしくない状態だ。
なんとかして、少しずつ出してみた。
固形ではない、水みたいなものが出た。
お尻を拭きたいが、お尻を上げる事ができない。
本当に憂鬱だし、申し訳なさすぎるが、拭いてもらうしかない。
しょうがなく、ナースコールを押した。
すぐにさっきの看護師さんが来てくれて、丁寧拭いてくれた。本当にありがとうございます🙏
終わらない戦い
まだこれだけでは終わらない。
便意を我慢したせいで、お腹は完全におかしくなっていた。
お腹にガスが溜まってパンパンになっている。
とにかくそれを出したい。
でも、うんちも一緒に出そう。
本当に憂鬱だが、またナースコールを押した。
さっきの看護師さんが来てくれた。
こんな事を数回繰り返していたら、すでに深夜を回っていた。
そして、ナースコールを押して来た看護師さんが、かなり若い看護師さんだった。
うーん。恥ずかしすぎる。
でももう押してしまったし、自分でお尻も拭けないし。お願いするしかない。
その看護師さんは、お尻を拭いてくれたが、ものすごくふわっと拭いただけだった。
まだたくさんうんちがお尻についてそう。
とてつもなく気持ちが悪い。
普段は、お尻が完全に綺麗になるまでしつこく拭くタイプなので、もうたまらなく気持ちが悪い。
*汚い話ばかりですみません。
若い看護師さんが出て行ったのを見計らって、体が動かないところをなんとかして、お尻を自分で拭いた。
無限の夜
次に読んだ時には、また新しい若い看護師さん来た。
忙しい深夜に何度も呼ぶのも申し訳ないし、うんちを処理してもらうのも申し訳ないので、できる限り呼ばないようにすることにした。
ただ、便意は全く治らない。
便意との長い戦いが始まった。
とてつもなくうんちが出そうだが、何とかして精神力でたえた。
おさまった、と言う状態と、やばすぎる漏れそう、と言う状態が交互にくる。
まだ、朝の4.時。あと5,6時間。もう限界。
こんな状態でひたすらたえ続けた。
とんでもなく長い時間に感じた。
地獄のような時間だった。
お腹はもう壊れているんではないかと思った。
一睡もできなかった。
長い戦いの終わり
朝から、看護師さんに何時ごろ先生が来そうか聞いた。
残念ながら今日は日曜日で、先生の数も少ない。
来る時間は遅くなりそうだった。
朝ごはんも食べず、ひたすら耐えた。
そして、ついにその時がやって来た。
先生が来た。
とにかく、すぐそこのトイレまでの歩行許可をもらえれば良い。
自分がどれだけうごけるか、ちゃんと立って歩けるかをアピールした。
相当なアドレナリンが出ていて、絶対に倒れない、歩く!という気合いが出ていたと思う。
いいよ、と先生は言ってくれた。
看護師さんや先生が出て行ってから、自分でトイレまで行った。
信じられないくらいお腹に空気が溜まっていたので、水と空気がお尻から出まくった。
*汚い話ですみません!!!!(2日目)
決意表明
とりあえず明日から、早急に回復に努めて、自由に動けるようになる事を堅く誓った。
この時のやる気は、人生で最高レベルだった。
普通に立って歩けることは、とんでもなくありがたい事なんだと気付かされた。