風邪の威力
4/30
この日は、体調不良で1日ほとんど食べる気もせず、寝たきりだった。
理由はこうだ。
前々日の検査(以下参照)で、満身創痍になった。
さらにその次の日は、企業研修の講師の仕事があった。
ギリギリまで納得がいく資料ができず、検査が終わった後から深夜にかけて、資料作成に励んでいた。
そもそも、すぐにでも透析すべきなくらい体調が悪いのに、シャントが作りたくないとダダをコネて現在に至るくらいなので、外出するのもつらい状態。
ちなみにシャントとは、腕の血管の静脈と動脈を繋げて、血管を太くする手術の事だ。
20年前に透析を2年間していたので、左手にはすでにシャントがあるのだが、とにかく不便。
左手で血圧は測れないし、もし腕を切ったりしたら、ぶっとい血管から血が吹き出して、死ぬんではないかという恐怖がある。
しかも、シャント手術は麻酔が全く効いている感じがなく、死ぬほど痛かった記憶がある。血管を糸で塗っているんだから当然だ。
そろそろ透析を、と先生に言われ、左手のシャントが使えるかどうか血管外科?の先生に見てもらったら、どうやら使えないようで、右手にシャントを作らなければいけないと言われた。
こんな不便なシャントが両手にできてしまったらと思うと絶望で、何とか伸ばしてもらってここまできた。
すでにクレアチンは、8.5とか9.0とかになっている。
これくらいになると、走る事もできない。
本気で重力が5倍くらいになったように感じる。
ドラゴンボールでそんな世界があった気がする。
そんな状況で寝不足のまま、4,5時間講義を行うのだから、決死の覚悟で臨んだ。
稼がないと3人の家族を養う事ができないので、がんばるしかない。
奥さんと4歳の息子と2歳の娘が頼りにしてくれている。というより支えてくれている。
何とか終わらせる事ができ、ほんとに飛ぶように家に帰った。
そもそも免疫抑制剤で免疫力が下がっているのに、こんなに弱っているので、どっかから風邪を簡単にもらってくる事ができた。
そして、4/30は1日寝たきり状態になった。
明日に続く。