福井のプロスポーツを守りたい
福井県民球団存続を
今日は、わたしが個人的に参加させていただいている、福井県民球団を存続させよう、という活動についてお話します。
福井県には、福井ミラクルエレファンツというBCリーグに所属する野球チームがあります。そこを運営する福井県民球団が、2019年10月11日、経営難を理由に今シーズン限りで解散すると発表しました。
現在、新たに運営を引き受ける企業・団体を探している状況です。このままだと、福井からBCリーグの野球チームがなくなり、選手たちも次の所属先を探さなければならないかもしれないのが現状なのです。
ふるさとの全力プロ野球
BCリーグは、ふるさとの全力プロ野球をコンセプトに掲げ、運営されています。地域に根ざしたプロ野球を、と北陸や北関東を中心に現在11チームが所属。来季から神奈川の新規参入が決定しています。
BCリーグはプロ野球の独立リーグです。みなさんが思う阪神や巨人やソフトバンクや…というのも、NPB(日本野球機構)に所属するプロのチームです。四国にある四国アイランドリーグplusも、BCリーグと同様にプロ野球独立リーグです。
なぜなくしてはいけないのか?
①NPBを目指す野球選手が、夢を追いかける場所だから
NPBのドラフト指名を目指すにはいくつかの方法がありますが、高校や大学を卒業して1年でドラフト指名の可能性があるのは独立リーグぐらいです。大学は4年間ありますし、社会人でも解禁年というものがあり、2年もしくは3年が必要です。
またBCリーグではNPBとの交流試合もあります。実際今年もBCリーグから5人(同じ独立リーグの四国アイランドリーグplusからは4人)がNPBから指名されました。BCリーグという場でNPBを目指す選手たちがたくさんいる状況で、ひとつチームが減ってしまうことはチャンスが減ることに繋がりかねません。
②ひとつ球団がなくなると、同じような状況の他のチームもなくなってしまう可能性があるから
今回福井球団の発表を受けて、地方の独立リーグ、並びに地方のプロスポーツについて多くの記事が出ました。またTwitterなどで見られるコメントでもたくさんの意見が見られました。それらに共通していることは、「地方のプロスポーツは危ない」ということだと思います。
もちろん、うまくいっているチームもあるでしょう。ですが、地方の試合について観客動員数が減少しているところが多いことが事実です。今回こうして解散が発表されたのは福井県民球団ですが、同じような危機に瀕しているチームがあるかもしれません。ここでひとつのチームがなくなってしまうと、他のチームもあおりを受けてなくなってしまう可能性があります。
③ファン同士、球場で会う仲間がいるから
BCリーグの一番の強みは、自分たちが住んでいる地域の、その近くで野球の試合が見られるということだと思います。家の近くでやっている試合を見に行けば、そこが地域のコミュニティの場になり得るのではないでしょうか。場所同士が離れており、車がないと生活ができないレベルの地方都市では、こうして会える場所というのは貴重になるはずです。そう言う意味では、このようなコミュニティの場を生むということが大事な役割を果たすのではないでしょうか。
④福井でプロ野球を見られるから
わたしが一番大事だと思うことは、この一点だと思います。
福井県でNPBを見られる機会は、年に一回あるかないかです。今年はありませんでしたし、来年も一試合のみです。その中で、自分が住んでいるところの近くでプロ野球が見られるということがどれだけ重要でしょうか。もちろん野球ファンにとってもですが、野球少年にとってとても重要なことだと考えます。近くで見られるもの、感じられるものは子どもたちに少なからず影響を与えるでしょう。今こうして近くでプロ野球を見られる環境を、なくしてはいけないと思います。
残そう、福井のプロスポーツを
福井では、現状プロのスポーツチームがこの福井球団しかありません。プロスポーツは地域の活性化にもつながりますし、地域の誇りにもなり得ます。ここで福井球団が途絶えてしまうと、福井のサッカーチーム、ユナイテッドFCが本格的にJリーグを目指すとなったとき、他にも、バスケットボールなど新たなプロスポーツを起こそうとなったとき、「いやでも、野球でだめだったしな」と障害になりかねないのです。
このような理由から、福井にプロスポーツチームを残していこう、という活動を進めています。わたしたちの活動に賛同していただける方は、署名をお願いいたします。
署名が何人集まれば存続できる、といったものでもなく、また法的拘束力などがある署名ではありません。ですが、こうして福井のプロ野球を守ろう、と全国の野球ファンが声を上げること、なにより地元・福井に住む人々が動くことが、どんな形であれ福井のプロ野球を、プロスポーツを守るような動きに繋がっていくとわたしは考えています。
地方のスポーツを守りたい
このような内容をサークルでプレゼンさせていただき、実際に数名の方々から署名をいただきました。BCリーグどころか野球も知らないような方に向けた発表にしたつもりです。
こうしてBCリーグを知ってほしい、地元のプロスポーツを守りたいと活動しようとしている大学生のことを知ってほしいと思い、このようなnoteを書きました。わたしたちにできることはほぼないでしょうし、いろいろな意見があることもなんとなくわかっているつもりです。それでも、守りたい、動きたい、そんな気持ちを形にしたかったので、このような形になりました。
終わった後話させていただいた先輩が、こんなことを話してくれました。
「わたしの地元愛知では、サッカーチームがあって、野球チームもある。正直全然わかんないけど、勝てばお店が安くなったりするから、自然に応援してるところがある。自分の地元にはこのチームがある、っていうのは地元の誇りになるよね」
福井に何があるか、そう聞かれて、この野球チームの名前を出す人が、少しでも増えたらいいな、なんて思うんです。
少し長くなりましたが、好きなことを話させていただきました。
スライドの写真も入れています。ロゴなどは以下のHPから参考にしました。
BCリーグ、そして同じ独立リーグの四国アイランドリーグplusも含めて、もっと注目されていけばいいなあ、と思います。
がんばれ、地方のプロスポーツ。