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大人と子供の時間軸〜トランプとマシュマロテスト〜

お正月に姪っ子ちゃん達と遊んできました!

自分の子供より少し年上の子達と遊ぶと、たくさんの気づきがあります。

長文ですが、お付き合い頂けたら嬉しいです(^^)

1. 神経衰弱をしながら

6歳と3歳の姪っ子ちゃんとトランプで神経衰弱をしていた時のこと。

2人とも自分の番が回ってくるのが待ちきれない様子で、

自分の番が回ってくる前に大人たちがペアを揃えて札を取っていくと、

どんどん屈辱に打ちひしがれた顔になって、

自分の番が回ってくる頃には大泣き。。。

そこから先、大人達は忖度に明け暮れます(笑)


大人からすれば、

「自分の番に備えて、今は札の配置を覚えよう」とか、

「順番が後の方が自分がペア揃えられる確率が上がる」とか考える訳ですが、

子供にとっては「今、この瞬間の勝ち負け」こそが大事。

「今」に一生懸命な2人が微笑ましかったです(^^)

2. 子供と大人の時間軸

なぜ子供はこれほどまでに「今」にこだわるのか?

これは僕の推測ですが、
「頭の中にある過去の記憶&将来のイメージの量に対して、
現在が占める割合が大きいから」
じゃないかと思います。

簡単に言えば、大人と子供で「今」という時間の重みが違う。

当たり前ですが、3歳の子供にとっての1年と、30過ぎの大人にとっての1年が違うように、

今という時間に対する感度、つまりは時間軸のスケールも大人と子供で違うんじゃないかと予想します。

大人であれば、頭の中に過去の記憶が沢山入ってます。

そして沢山の記憶から原因と結果を整理することで、将来の予測もある程度立ちます。

そうすると、現在下す判断も自ずと過去の記憶と将来のイメージを基に行うことになります。

そうやって子供から大人になる過程で、自分にとって良い判断ができるように成長していくんだと思います。

自分のお子さんが、大人からしたら不合理でしかない判断をした際も、

「大人と子供で時間軸が違うからだ」

と思えれば、ちょっと見る目が変わりませんか(^^)?

3. 大人が子供より常に優れているか?

「大人と子供で時間軸のスケールが異なるから、大人はより妥当な判断ができる。」

という話をしました。

では、必ずしも大人の方が優れているのかと言えば、そうではない気がします。

確かに、判断の良し悪しが分かりやすい・万人で一致しやすい場合は大人的思考の方が有利です。

けれども、既成の枠組みを超えた新しい発想やソリューションを生み出す場面などでは、

現在(現状)をピュアに捉えられる子供的思考も大事に思えます。

この件に限った話じゃないですけど、

「子供に何か教えてやろう」

と思うよりも、

「子供から何か学ぼう」

と思う方が、僕は子育て楽しいです(^^)

4. マシュマロテスト

話は変わりますが、姪っ子ちゃん達が自分の番を待てない様子を見て思い出したのが、「マシュマロテスト」。

有名な心理学の実験で、

「椅子と机しかない部屋に子供を案内して、

目の前に一つマシュマロを置く。試験官が、

『15分このマシュマロを食べるのを我慢したら、もう1個マシュマロあげるよ!』

といって、部屋から出ていく。」

という内容で、

被験者の子供を追跡調査した結果、

「2個目のマシュマロがゲットできたかどうかが、

大人になってからの社会的成功と相関があった

と結論付けています。

この「相関があった」というのがポイントで、

因果関係があるかどうかは別問題です。

実際、この結果の再現性を確認した実験では、

「子供の将来の社会的成功を最も良く説明するファクターは親の年収であり、マシュマロを我慢できたかどうかも親の年収が影響していた」

という、身も蓋もない結論が出ています(笑)

5. 年収そんなでもない親に何ができるか?

僕もそうだし、僕の親もそうでしたが、

残念ながら年収そんなでもないです(^^;(笑)

先ほどの身も蓋もない結論から、我々年収そうでもない層が何を得るべきか。

親の年収が子の社会的成功にどう繋がるか?

という観点で考察してみます。

これは直感ですが、

高年収の親の子が必ずしも社会的に成功する訳ではなさそうだし、

低年収の親の子が必ずしも社会的に成功しない訳でもなさそう。

先ほどの結果はあくまでも、「そういう傾向にありますよー」という話。

僕が思うに、

「子の社会的成功を決める根本の要素は別にあって、それを実現するのに親の年収が1番手っ取り早い手段」

ってことなんじゃないかと。

で、その根本の要素ってのが、これまた僕の仮説ですけど、

「子の教育に、どれだけ親が時間とお金を投資したか」

なんじゃないかなと考えます。

もしそうであれば、

親の年収が高い方が相対的にお金や時間が子の教育に充てやすい→社会的成功に繋がる

と筋が通るし、

親の年収がそこそこでも、
・その年収のうちで子の教育に充てる割合を増やす
・お金の代わりに時間を子の教育に投資する

など、別の手段を考える余地もありますよね(^^)

また、先が読みにくい今の時代、

目の前の1つのマシュマロを味わい尽くしちゃう人や、

今この瞬間を直感で生きてる人にもチャンスがある事を考えると、

マシュマロテストで測る「短期的報酬より長期的報酬を選ぶ自律心」の優位性も以前ほど絶対ではないかもしれませんね。

6. まとめ

長くなりましたが僕の言いたいことをまとめると、

・大人から見ると子供が不合理な判断をしてしまうのは、大人と子供で「今」の重みが違うから説
・大人から見れば不合理な発想も、価値をもつ場面がある
・「子供に何か教えよう」より「子供から何か学ぼう」の方が子育ては楽しい
・子供の社会的成功を決める1番の要素は親の年収という研究結果があるが、結果の解釈や時代背景によっては、年収によらず子供を成功させる手立てはありそう

です。

何も受験勉強をさせることだけが教育じゃないと僕は思ってます。

我が子に出来る限り豊かな教育環境を提供できるよう、

僕も知恵を絞ろうと思います(^^)


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