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「Uって上手に書けないんだよね」
そんなことを言う彼女を後目に、僕はペンを走らせる。
きっといつまでもそうしていくのだろうと思っていた。偶然のように出会ったのは2年前のことだ。
死ぬことばかりを考えていた僕に声をかけてきたのは彼女で、いつまでそんな「日常」で揺蕩っていられるだろうと、想像もしなかった。そんな揺らぎなど存在しなかった。それほどに確固たるものでその日常は繋ぎ止められていた。

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