【人狼note】不要な「身内切り」以外を「身内切り」と呼ぶの辞めたい編
結論から言いますと、
個人的には必要な身内切り的なやつは
「生存戦略」と心の中で呼んでいるので、
誰か広めてください(笑)。
というわけで今日の人狼noteは
「身内切り」をテーマに挙げてみました。
まず、「身内切り」と現在呼ばれているものは
人狼が人狼仲間に投票すること全般をさして言うことが多いです。
程度や議論の状態によっては
「身内タッチ」「ライン切り」などと
呼ばれることもありますが、
例外を語るとややこしいので
今回は割愛します。
「霊ロラするしない」問題と同じくらい
「身内切りするしない」話は
人狼界隈で話題になる気がします。
(★過去の「霊ロラ」の記事はこちらを読んでみてください★)
みなさんは「身内切り」をすることに
賛成ですか?
反対ですか?
私は、今の「身内切り」の括りで考えるなら
わりと賛成派
なのですが
する必要がない「身内切り」は
する側もされる側もゲームが
楽しくなくなる要因になりかねません。
なので、自分自身の過去の経験の戒めとしても
する必要がない「身内切り」のみ
減らしていくべきであると思っています。
ですが、有効的な「身内切り」まで
同じ括りで反対をするのは
ちょっと寂しいなあ。とも感じています。
なので「身内切り」に関する自分の考えは
タイトルに書いてあることがすべてです。
というわけで今回は、
不要な身内切り=「身内切り」
必要な身内切り=「生存戦略」
と呼ぶことにします。
そして不要な「身内切り」、
必要な「生存戦略」の境目を考え、
人狼の勝利条件を第一優先として考えたときの
不要な「身内切り」をしないために
『有効票の管理』『「生存戦略」のメリット』
の話をしていこうと思います。
0.これって身内切り?身内切りじゃない?
では、まずみなさんで考えてみましょう。
これは「身内切り」でしょうか。
それとも「生存戦略」でしょうか。
今回は14人村
人間陣営
・予言
・霊媒
・BG(連続護衛なし)
・村7人
人狼陣営
・人狼3人(A,B,E)
・狂人
のルールとします。
①真予言者が確定している状態で
人狼と言われた人狼Aさんに
人狼Bさんが投票した
②初日に霊媒を襲撃することができ、
人狼Aさんは霊媒を騙って信じられている。
人狼Bさんが2票、村人Uさんが3票、
村人Mさんが3票で
最終票の人狼Aさんが人狼Bさんに投票し、
「人狼Bさんに投票してほしい」
と誘導した。
③5人生存で迎えた日、
人狼2人と村人3人が生きている。
村人Iが村人Nに入れた。
村人Nは人狼Bに、人狼Bは村人Nに入れた。
村人Kは確定人間と言われている人である。
村人Kに決定権を託すため、
人狼Aは人狼Bに投票した。
④初日に村人を処刑、村人を襲撃した。
翌日狂人が予言を、人狼Eが霊媒師を騙り、
予言者2人、霊媒2人のCOとなった。
2日目真霊媒を処刑する。村人を襲撃。
3日目狂予言が人狼結果を村人Kに出し、
人狼Eは真霊媒を
人間だったという結果出す。
村人K・真予言は狂人に、
狂人と人狼Eは村人Kに投票した。
村人Tは狂人が偽物と主張し、投票した。
残りの人間陣営は騙り人狼のEに投票し、
人狼Eも3票集めている。
議論中は人外陣営ばかり疑われていた。
村の空気的には「迷ったら霊ロラが安定」。
人狼A・人狼Bは
霊媒騙りの人狼Eに投票した。
なかなか文字に起こされた盤面を
想像するのは難しいかもしれません。
みなさんが「身内切り」だと思うものは
いくつありましたか?
1.人狼仲間が投票しなくても人狼が処刑される場合は「身内切り」ではない。
では、まず①はどうでしょう。
本物が確定しているなら、
人狼Aさんは人狼と言われてしまっているので
処刑されてしまいそうですね。
ここで人狼Aさんが人間だと主張する人を
村人目線でどう思うでしょう。
「なんか怪しいな~」と思いますよね。
なのでAさんを庇う行為は、翌日予言者に見られる可能性もあります。
翌日予言者を襲撃して、平和な朝迎えて
「Bさんは人狼です」と言われたら
もう2人も人狼がいなくなってしまいます。
なので、人狼Aさんを庇うと、
疑われる可能性があるので
人狼Aさんに投票しよう、は
必要な手段の一つでしょう。
このように、人狼の投票の有無にかかわらず、
人間の票で処刑が決まっている場合には、
人狼仲間への投票は
不要な「身内切り」ではないと
言えるでしょう。
2.人狼の投票で人狼を処刑してしまう場合は「身内切り」になる場合がある。
では、続いて②のケースです。
この盤面では、人狼Bさんに
人狼Aさんが投票しなければ、
人狼陣営が上がる決選投票にはなりません。
しかも人狼Bさんを処刑するよう
誘導することは、
人狼Aさんを信じている人は
人狼Bさんに票を入れる可能性があります。
本物の霊媒師はいません。
その状況下で人間を処刑できるチャンスが
1回遠のいてしまうのは
勿体ないかなあ。と思います。
もしかしたら、人狼Aさんがその後
村人たちから
信じられなくなるかもしれません。
そして、Aさんが偽物なら、
処刑したBさんは人間だろう。
という議論になったら。
人狼陣営にとって、Bさんという
人狼を処刑する
利点はあまりないと考えます。
基本的に人間を人間の投票で
処刑できる場合に、
人狼が人狼仲間を処刑台に上げる投票は
「身内切り」になってしまう場合があります。
特に真霊媒師が生存していない盤面では、
霊結果で人狼を見られる人がいないので、
不用意に人狼を処刑する投票はしないよう
意識してみましょう。
3.人間を処刑して勝利できるときは人狼であることを隠さなくていい
では、③のケースです。
私的には、これは完全に「身内切り」です。
「人狼Aさんもったいない~!」と
思ってしまうと思います。
でも、村人Kさんが人狼Bさんを処刑して
夜がやってきても、
人狼Aさんは人狼Bさんに
投票してるんだから、
次の日に村人Kさん襲撃して
村人Iさん処刑すればいいじゃん。
って思う人もいるかもしれません。
じゃあ、もしそのIさんがBGだったとしたら
どうでしょう。
村人Kさんをその日護衛して、
平和な朝を迎えます。
Kさんが翌日BGCOをして
人狼Aさんが対抗BGCOしたとすると、
2択の勝負です。
KさんがBGCOをして
人狼AさんがCOしない場合は、
人狼Aさんと村人Nさんの二択です。
この2人は人狼Bを処刑させた2人です。
つまりどっちの行動をとっても
最終日の2択に入ってしまいます。
実は村人Kさんを襲撃できても、
村人Iさん、Nさんからみて
2択に入るのには変わりはありません。
そして、もし霊媒が早めに死んでたとしたら、
人狼Bが人狼であることが
確定している盤面でもありませんから、
人狼Bに投票している、は
人狼Aの人間要素にならない
可能性もあります。
この盤面でのポイントは
「最多得票者が処刑される」という
人狼の基本的なルールです。
生存者は5人。つまり過半数は3人です。
つまり人間2人が人狼に投票をしていても、
1人の人間が人間に投票していたら、
人間・人狼・人狼の3人で
人間を処刑できるのです。
この日に人狼Aが人狼Bではなく、
村人Nに入れたら、
確定人間と言われている村人Kさんが
どうあがいても、
処刑は3票入った村人Nさんです。
そして4人のうち人狼が2人生存。
人狼の勝利となります。
つまり確定で勝ちとなる投票ができるのに、
確定人間に託すという人間っぽいことをしても意味はありません。
むしろその投票で負ける確率が
上がってしまうのです。
勝てると確信したときは
人狼であることなんて隠さなくて
全然オッケーです。
思う存分高笑いしながら
人間に投票しましょう。
4.過半数を超えるために間違えさせようとしなくてもいい。大事なのは処刑をするための「有効票」
さて、最後の④のケースです。
わざと初日からの経過を書いています。
振り返ってみましょう。
文が長いため、日にち別に
改行して分けてみました。
要素を紐解いていきましょう。
まず、3日目開始時点で生存人数は10人。
人外は4人、人間は6人です。
過半数の得票数を達成するには、
人間が2人、人間に投票すれば
6票で処刑できるのですが、
状況的に投票を集めてるのは
村人Kさんには人外しかいれておらず、
人間陣営は全員人外に入れていますね。
(これだけ人間が間違えてないから、
今日は人外を処刑しないと
怪しまれちゃうかな・・・。)
・・・と思って村の空気を呼んで
霊媒ローラーをし、
人狼が最終的に処刑される盤面に
私は結構遭遇しています。
確かに人外への投票は6票も入ってます。
人外を知っているからこそ、
人狼はそこに危機感を覚えます。
人外への投票と人間への投票だと
6対4で負けている印象がありますが、
さて、その投票の内訳をまとめてみましょう。
人狼E→3票
狂人→3票
村人K→2票
さて、残りは人狼の2票です。
村人Kさんにあと2票叩き込めば、
人狼E→3票
狂人→3票
村人K→4票
そう、人間を処刑できるのです。
ここでのポイントは
「最多得票者が処刑される」というルールは
過半数の得票を得なくても
達成できるということです。
大切なことは
人間を処刑する投票が1番多くなること
なのです。
今回のケースでは、
人間陣営の投票が割れたために、
人間陣営が投票した票は人外数を下回り、
無効票になっていたのです。
そのため、人狼陣営の組織票だけで
処刑をすることができました。
つまり逆の立場で考えると、
人間のいれた人外への6票は
1票でもどちらかに固めていたら
人外を処刑できた可能性が上がるのです。
人狼を処刑する投票とは
こういうことを言います。
是非人間陣営でも人狼陣営でも
覚えていてください。
その日に村人Kさんを処刑、
人間を襲撃できれば
4日目は8人盤面、4人外生存です。
BGが生きてても、
連続護衛はできませんから、
この日が処刑者なしになろうが、
人狼は人間を噛める日がきます。
でも、BGがGJ出しちゃったら負けるのでは?
確かに、人外みんなが
露出しちゃうかもしれません。
もし、その日に霊媒に出た
人狼仲間を処刑したとしても、
人狼以外の目線ではEさんは
人狼確定ではありません。
せっかく仲間に投票して
人間要素を伝えようとしているのに、
翌日真予言に人狼と言われたら
どうなるでしょう。
真予言に味方している村人は
その人狼と言われた人に
投票する可能性があります。
さらに言うと、狂人で予言を騙っている人は、
実は三日目の霊媒騙りの人狼Eさんの結果で
Eさんが人狼であることを把握できます。
つまり、人狼仲間に投票している人狼が
人間に見えることがあります。
その場合、狂人も間違えて
人狼に人狼と言ってしまう場合があり、
真予言も狂人も、その人狼結果の先が
Aさんで一緒になったら・・・。
その分、襲撃は人狼が意図的に選べます。
選択肢は人間陣営の5択です。
BGの護衛先は4択・・・状況によっては3択かもしれません。
噛みにかけるか、自分が今後
処刑されないことにかけるか
選択は自由ですので、
ここで霊媒騙りに投票することは
「身内切り」であるとは
一概には言いませんが、
同時に「生存戦略」にならないケースが
十分にあることを理解した上で
選択をするのがいいと思います。
私個人としては、
人間が処刑できるチャンスがあって、
それが勝利条件につながるなら、
人間を処刑できるチャンスは
逃さない方がいいと思います。
5.最後に一言「噛まれることが一番の人間要素です」
長々と盤面を見ながら、
仲間に入れることで
勝ちを逃す盤面があるということを
紐解いていきました。
長文を呼んでいただいて
ありがとうございます。
こうやってみると、仲間に投票する行為は
ちゃんと見極めて行う必要がありそうですね。
でも、「最多得票者が処刑される」とは
どういうことなのか、
人狼の勝利条件を満たすために
どう人間を処刑するか、をしっかり考えて
実践していく中で、
死なない人狼仲間への投票、
霊媒結果で人狼を見せることで
真霊媒の目線での人間候補に入るなど、
さまざまな「生存戦略」を
人狼陣営は選ぶことができます。
この「人狼陣営の戦略」が
人狼ゲームの醍醐味だと
私は思っているので、
決死の覚悟で人狼仲間を処刑し、
人間となって最終日に
戦うLWを見ると、ついつい
応援したくなります。
そういう意味で「生存戦略」は
私は好きな戦略の一つです。
ですが、どんなに人狼仲間に投票をしても
本当に人間と証明されるのは、
襲撃をされた人間です。
盤面上人間、予言COの人から
2白あたってるから人間など
さまざまな形で人間と証明される
ことはありますが、
人狼がいくら人間要素を積み立てても、
人間であるアピールの一つにしかなりません。
また、「生存戦略」を
一番得意な戦法にしている人は
人間で人狼を処刑できていたとしても、
それがいつか人間要素に
ならなくなってしまうかもしれません。
頑張って人狼に投票していても
「○○さんなら身内切りしてても
おかしくないよーーー!」
って信じてもらえないの、
結構悔しいですから。
なので、
「生存戦略」は戦略の一つとして持つことは
いいことだと思いますが、
人狼を引いたときに一番最初に選ぶ戦略
にはしないほうが、
騙り力、誘導力、説得力、潜伏力、
いろんな力がつくと思います。
守って勝てる戦略を同じくらいできるように、
騙りも潜伏もいろいろ試して
人狼仲間の勝利のために
いろいろな戦略で挑戦してみてくださいね。
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