【人狼note】霊ロラを語る編
2021年になりました。
2020年はコロナウイルス禍で直接人狼をしている方とお会いできる機会は少なくなってしまいましたが。
しかし、オンライン上でのつながる手段が増え、新しい出会いも多く、人とのつながりは生きるためにとても必要なものだと感じる1年でした。
というわけで今だからこそ、
また人狼界のあるあるに水を差す感じになりますが、持論の言語化をしようと思います。笑
1.霊ロラとは
「今日から霊媒ローラーしよう!」
「霊ロラ中に黒出ても
私は霊ロラ完遂します!」
こんなセリフ、きっと人狼をやったことある人は1回以上聞いたことがあると思います。
「霊ロラ」とは、霊媒師が2CO以上の場合、
COした自称霊媒師を順番に、連続で処刑することを指します。
真を巻き込んで人外を処刑することから、「ローラー」と呼ばれています。
※CO:カミングアウト=役職を言うこと
さて、この「霊ロラ」するしない問題は、
人狼をするときに必ずと言っていいほど議論の争点になる内容です。
なので今日は霊ロラについて考えながら、
自分なりの「決め打ち」の考え方を紐解いていこうと思います。
2.霊ロラのメリット
霊ロラのメリットは個人の見解として
3点あります。
1点目にして最大のメリットは
必ず1人外を処刑できるという点です。
霊媒師と言っている人が2人以上だった場合、必ず人外が霊媒を騙っている状況です。
(村騙り=村人という役職がない人が役職があると嘘をつくことはないことと仮定します)
真を処刑はしてしまいますが、
必ず狂人or人狼が処刑することができます。
2点目は霊媒を処刑している間に、
予言者やBGの処刑を防ぐことができます。
また、真予言が襲撃されなければ予言の結果を増やすことができます。
霊ロラが進んでいるうちにBGが処刑されることもないため、予言者やBGも潜伏を続行することができます。
3点目は霊媒の真偽に関する議論の時間を
減らすことができます。
これが私が考えている一番のメリットです。
真の霊媒師の視点に立つと、本物である自分の処刑をなるべく防ぎたいことだと思います。
ですが、自分が処刑されないために議論を使うことで、予言の決め打ちやグレー(予言CO者から占われてない人)の推理が進むでしょうか。
霊ロラのメリットは、霊媒の真偽に考察の時間を使わないことで、議論の中心を予言の真偽や霊ロラ後の処刑のための話し合いに時間を使えることだと思います。
なので、霊ロラに行く意思が強い人間が多いときには、霊媒師も予言者や村人の声に耳を傾けて、その後の占い誘導や話の中心にしてほしい人を誘導することに力を注ぐ、推理を進めることが大切かもしれません。
3.霊ロラのデメリット
霊ロラのデメリットは、人間視点でのデメリットです。言い方を変えたら、人狼側のメリットになります。
デメリットも同じく3点あげてみましょう。
1点目は、本物を処刑できることです。
人狼ゲームの人狼陣営の勝利条件は、人間と人狼が同数になること、と示されています。
これを言い換えると、人狼が3人処刑される前に人間を多く処刑することが必要になります。
いわゆるアルティメット人狼で採用されているルールでは、GJ(BGが護衛を成功させる)で処刑回数を増やさない限り、人狼が3人処刑される前に人狼以外の人を(狂人含め)4回処刑させたら勝利となります。
その4回の処刑のうち1回を真霊媒に使ってしまうことは人間陣営のデメリットであり、同時に人外が霊媒師を騙るメリットでもあります。
例えば、初日人間を処刑したあと2日目に霊媒師が2人出てきて、両方白結果を出して霊ロラをした場合には、すでに2人人間陣営を処刑する形となります。
(真霊媒を処刑しないためには真霊媒がCOしないという手段がありますが、今回は真霊媒が出ているケースとしておきましょう)
2点目は、霊媒師を襲撃する必要性が人狼陣営になくなることです。
人狼陣営にとって、役職の本物が決め打たれるということは、その人の結果も本物であると決め打つことを意味します。
そうすると、今後の処刑で人狼が追い詰められる場合があるため、襲撃を選択にいれる必要があります。
しかし、霊媒の真偽を決め打たないため、霊媒師への襲撃をする必要がなくなります。その分、予言者を襲撃するか、処刑できない人間、正しいことを言っている人間を襲撃することができます。
真霊媒も処刑ができて、その間に正しいこと言っている人を襲撃することができる。それは人狼陣営にとっては1人犠牲が出てしまいますが、得られるものは大きなものになります。
3点目は、予言の騙りを決め打つための事実という確実な情報がなくなってしまうことです。霊媒師が生きていた場合は、予言の黒先を処刑したあとの霊媒結果で敵が明確になる場合があったり、はたまた敵の予言騙りが不利になる霊媒結果がでることがあります。
しかし霊媒処刑を先にしてしまうと、その本物の結果という確固たる情報を1つ失った状態で処刑をするかを決めなければいけません。
結局は、予言が本物か、黒先が人間か、悩ましい議論をすることになるでしょう。
4.決め打ちとはどういうことか
上記の二つを見ると、霊ロラは人間のメリットだけではないことが明らかですね。人狼陣営にとっても霊ロラはメリットがあるのです。
「だとしたら霊媒師は
決め打ったほうが強い。」
こう考える人がいるのも、当然です。
ただ、霊媒師の決め打ちは、それまでの霊媒結果から決め打つことになります。
予言者は生きている人に黒を打つため、生きている時点で敵か味方かがはっきりした上で議論をし、戦うことができます。
しかし、霊媒結果は処刑後の結果です。
もし霊媒結果が人狼です、と言われても、死んだ人は弁明をすることができません。
弁明をできない人を敵にする行為であるため、その人が人間だったかを決めるのは生きている人間の想像と推理にゆだねられます。
特に片方の霊媒師を処刑したら、その霊媒師は今後議論をすることができません。
翌日挽回をできるのは生きている霊媒師だけなのです。
死者の声を聴かずに安直に決め打ってしまうことは、人間にとって怖いことです。
それでも真の霊媒師を決めるときは、「霊媒の決め打ち」となります。
ただ、霊ロラをするにも、
霊媒の決め打ちをするにも、
大切なことは一つです。
それは、どこを決め打って処刑をするか
ということを常に考えるということです。
霊ロラをするということは、その間に予言者の決め打ちや村人の決め打ちをして処刑者を決めることになります。
霊媒師の決め打ちをするときは、予言の真偽や黒先の真偽などを議論し、
霊媒師を決め打つことで予言者や村人の中の人外を決め打つということになります。
人狼ゲームは
人間は人狼を追い詰めるために
人狼は人間を処刑させるために
何かを決め打つ、決め打たせるゲームです
この決め打ちとは、その場にいる人で話し合い
1番支持の多かった=最多得票数が多かった人を人外と見なして処刑する、という決断です。
つまり、どこで誰を人外と決断するか。
どこで総力を上げて人間を処刑すると決断するか。
この攻防戦と処刑回数のタイムリミットが
「決め打ち日」なのです。
ある時は予言者のどちらかが偽物かを決断する
またある時は偽物の騙りの白先のどちらかが人間かを決断する
またあるときは、LW(ラストウルフ=最後の狼)を自分からみて二択を選んで決断する
必ずどこかで、誰かを人間と信じ、あるいは人間と信じさせて、生きている人に何かを決断させるのです。
そのために情報を集めたり、語ったり、一人ひとりが投票をしているのです。
貴方の発言、行動も、
その決断の要素の一つになります。
対面人狼では、決断をする過程で、「みんなで話し合える」「個人に説得ができる」のが一番の魅力だな、と思っています。
それを念頭に置いた上で、みんなと是非話し合ってみましょう。
「みなさんは、なにを決め打ちたいですか?」
ぜひ皆さんはどう考えているか、
教えてくださいね。