海外競馬の血統とトラックバイアスの重要性

海外競馬における血統の重要性

 サウジカップ、ドバイワールドカップデーに予想をポスト、記載させて
いただきました。
 その中で中央競馬や地方競馬の時にはほとんど血統のことは予想の際に
言っていないのに、海外競馬に関しては血統とトラックバイアスが普段の
重要予想ファクターの前4走レース内容より重視しているようですが、
なぜですか?と言う質問をいただきましたので、noteでご説明させていただ
きます。

 まず、日本競馬で予想ファクターにあまり入れていない(最低限さわりはいれているが)のは、そもそも日本馬は日本の競馬場に合わせて血統を積み重ねてきているからです。
 一方、海外競馬では類似特性の発展をしている国の馬はいますが、やはり
国によって特性が変わることがあります。
 その為、どうしても多種国が出走する場合や日本馬(異国)が出走するのでその競馬場に合うか合わないか血統の影響割合が大きくなります。
 例えばいわゆる欧州血統(ガリレオ―サドラーズウェルズ、ドイツ血統)は
先日のメイダン競馬場のようにペースがゆったり進み、後半早くなる競馬場
では、かなり力を発揮します。
 これは欧州血統特有の最高速に達するまでの時間が短い(私は瞬間的加速力と言っている)が非常にすぐれている(凱旋門賞を見ていただけるとわかりやすいと思います)長所がこの競馬場に合っているからだと考えます。
 またドイツ血統と言うと、ひと昔前は重い重厚な血統と言われていましたが、現在はスピード血統を重ねて、かなりのスピード血統が活きている馬が
多いのです。
 余談ですが、ドイツの競走馬生産数は日本の約10分の1とかなり少ないです。しかし凱旋門賞馬は日本馬0勝に対しドイツ馬3勝しています。
 ドイツの競馬は賞金も日本に比べ非常に安いです。その大きな理由がブックメーカーにあります。ドイツの場合は国営(国に収益が入る馬券販売)販売額の割合が少なく、ブックメーカーの売り上げが大きいので、国に入る収益が少なくなり、賞金や待遇などが日本より大幅に少なくなってしまっています。
 それなのにドイツ馬は日本馬と違って凱旋門賞を勝てているのか?
同じ欧州で輸送が短いと言う方もおられ、それももちろんあると思いますが、生産数と言う点に着目するとそれだけではないと思います。
 それは、ドイツ馬は凱旋門賞に勝つため(欧州2400mのスペシャリスト)に血統を積み重ねてきたということです。
 その為、欧州血統の特徴が特に顕著に出ていて、このような馬場には
合うと言えます。
 ドバイワールドカップデーも3/2のトラックバイアスがわからなかったため、当日の日本発売前のレースでトラックバイアスを見て、ポストしたレースは2レースドバイターフ、ドバイシーマクラシックは当たりました(ファクトゥールシュヴァルの単勝5710円、④⑥ワイド4260円/④⑤馬連16430円)


海外競馬におけるトラックバイアスの重要性

 トラックバイアスと聞くと、前・差し有利、内・外有利などが良く言われますが、海外になると日本の感覚よりも競馬場によって他のトラックバイアスがまったく違う場合があります。
 これを知っているか否かは海外競馬の的中率に影響があるかと思いますので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。
 前述でも記載したとおり、先日行われたドバイワールドカップデーが行われたメイダン競馬場はゆったりしたペースになり、前有利で瞬間的加速力が活きる競馬場です。そのドバイワールドカップデーにUAEダービーを勝ったフォーエバーヤングが次走期待されているのがアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われますケンタッキーダービーです。
 ここで近年の世界の競馬に関する方向性について話しておきたいと思います。先ほど何度か出ていますが、欧州は瞬間的加速力が必要な競馬場が多く、そのような血統を積み重ねています。
 一方、香港、アメリカはスピード競馬と言われる持続的加速力(香港の短距離G1馬などを見ていただくとわかりやすいかと思います)が必要な競馬場が多く、そのような血統を積み重ねています。
 日本ももちろん持続的加速力のスピード競馬血統を積み重ねています。
 以前は長距離で奥手の血統と思われていたオーストラリア競馬も近年では他国の競走馬、種牡馬、繁殖牝馬を購入して、スピード血統を積み重ね、香港、アメリカ、日本競馬に近づけています。
 つまりケンタッキーダービーが行われるアメリカのチャーチルダウンズ競馬場は持続的加速力が必要なスピード競馬になります。
 チャーチルダウンズ競馬場はスタート直後からペースが上がり、終いまで良い脚が使えるか否かが重要なポイントになります。
 メイダン競馬場とは真逆です。
 フォーエバーヤングはと言うと、この馬はゆったり入れるレースの方が良いので、メイダン競馬場はピッタリですが、チャーチルダウンズ競馬場は合わない恐れがあります。
 白砂、赤土、ウッド混合などでも馬場は全然違いますし、ドバイワールドカップデーのメイダン競馬場のように、馬場を作成する方が引退されて、子供が引き継いだ時でさえもまったく違う馬場になります。
 このように国によって、競馬場によって特性が大きく変わる場合もありますので、トラックバイアス、馬場特性は日本競馬より重要な予想ファクター
になります。

 長々となり、下手の文章でお目汚し申し訳ございません。
 誤字・脱字などがございましたら、ご容赦いただけますようお願いいたします。
 長文を読んで下さり、ありがとうございます。

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