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人類は賢くなっていく!?


華の大学生もあと1ヶ月半。

今のうちに遊んでおけといろんな大人に言われるので、後悔しないように遊びまくっている。

知らない土地を旅する、美味しいスイーツを食べる、アーティストの個展に行く、読書する、YouTubeを見る、休日はだいたいこんな感じだ。

そんな生活のどの1ピースを切り取っても、先人の知恵がなかったら存在しなかったものだなと感じる。

そんな時ふと思った。「そんな優秀な前の世代の人類たちを、我ら次世代の人類は超えていけるのであろうか」と。

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皆さんは「フリン効果」ってご存じだろうか。

「人類の知能指数は上昇し続ける」 というもの。

これは、1984年、James R. Flynn教授が「The Mean IQ of Americans : Massive Gains 1932 to 1978 」という論文の中で唱えた理論だ。

(論文読みたい方はこちら

この理論でいくと、我々の世代は親世代よりも、祖父母世代よりも、知能指数が高くて優秀であると言える。やったね☆


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ということは、自分が大昔にタイムスリップしたら、優等生として崇められ、時代を変えてしまうようなヒーローになれるのでは!!!

逆に、何世紀後かの未来にタイムワープしたら、とんでもないバカとして、つらい人生を送ることになってしまうのか。。。


こんなことを考えていたら、「26世紀青年」という映画に出会った。


あらすじとしては、21世紀において何をとっても平均値のスコアを出してしまう青年が、その類稀なる平凡さ故に、軍の冬眠プログラムの実験台に選ばれ、なんと500年後に目覚めてしまうというストーリーだ。

フリン効果が頭にあった私は、主人公はさぞ低脳扱いされてツラい思いをするのだろうなと思っていたが、なんと全く真逆の展開だった。


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いわゆる負のフリン効果派に立つこの映画は、その根拠としてこんな事象を挙げていた。

IQの高いハイスペックな夫婦ほど、結婚や出産を急がず、子どもをたくさん作らない。

一方IQの低い夫婦ほど、若いうちから頻繁にセック○に勤しみ、子だくさんになる。

そうして500年が経つと、IQの低い家庭の子孫ばかりになってしまい、21世紀生まれのMr.Average は26世紀において天才と崇められることになる。

なるほど、これも一理あるな。確かに日本でもこういった現状はあるし、貧困や育児の面で社会問題を引き起こしている。

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さて、ここまでくるといよいよ分からなくなってきた。

人類は賢くなっていくのか、それともバカになっていくのか。

ここで、またまたフリン教授を登場させてみよう。


このTed で、彼は確かに人類の知能指数、とりわけ分類の能力、類推の能力が高くなっていることを示しつつ、「全ての領域で人類は進歩したわけではない」と述べている。

現代の若者は、歴史や他の国に関して学ばず、無知であることから、政府の嘘を見抜けずに鵜呑みにしてしまうのだと。

政治の領域においては、このままではどんどん退化していってしまうかもしれない。

26世紀、私たちの子孫が、知能指数は高くても国同士の争い、戦争の絶えない不幸せな生活を送らないためにも、歴史に学ぶという事は忘れずにいたい。









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