冬に楽しい編み物
冬至を過ぎ、最近は本当に豆炭こたつが気持ちよすぎる。
我が家は今借家に住んでいる。
この借家、築50年くらいのとてもレトロな建物で、壁が土壁でできている。
そして家中隙間が空いているので、冬は当然寒い。
こんな季節、唯一のぬくもりはこたつのみ。
いや、石油ストーブもあるんだけど、子どもが寝ていて一人しかいない10帖の部屋に付けるのはもったいなくて…
そんな時、こたつに半纏スタイル(そして膝の上に愛犬)が心地いい。
子どものころは何だか恥ずかしくって着れなかった半纏、実家から出るときに母がピンクの半纏を買ってくれて、「こんなダサいの着れるか!」と毛嫌いしていたけど、今や恋人。毛玉だらけ。
私の夢の一つが、中綿にコットンを詰め込んだ半纏を手作りすること。
それくらい、一生のパートナーとして寄り添いたい存在。
そんな寒い冬の生活、手仕事大好きな私は常に何かしていたい。
そんなとき丁度いいのが、編み物。
これまた祖母の影響なんだけど、祖母は編み物をする人だった。
祖母が生きていたときはそんなに興味がなかったんだけど、子どもが生まれてから、子ども用の小さい手袋を編んだら、それがきっかけで大好きになった。
祖母が持っていた編み棒を実家から持ってくるとき、長く使えるシンプルな道具って美しいとしみじみ感じた。
ばあちゃんが使っていた道具を今度は孫である私が使う。
大切に使えば一生使えるもの。
使えなくなって捨てることになっても、簡単に地球に還るもの。
そういう道具が大好き。
今は自分用の帽子を編んでいる。
ひたすら表編みと裏編みを繰り返す、この単調で穏やかな仕事。
これをこたつに入りながらやると、気持ちよくて止められない。
部屋の中に温かい陽が差してくると、そこに移動して、あみあみ。
いつもより暖かい日は、防寒対策をしっかりしつつ、浜辺に座って海の音を聞きながら、あみあみ。
毛糸と編み棒の軽さのお陰で、フットワーク軽く色んなところに連れていける素敵な相棒。
編み物は大好きなんだけど、編みたいスイッチが入るのが決まって晩秋。
そして、冬に完成せず、春を迎えてしまうのはいつものこと。
今回の帽子は冬の間に出来上がるのだろうか。
この記事が参加している募集
私の暮らしを応援してくださると嬉しいです。私の心地よいと思う世界に繋がるように循環させていきます。