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野草の季節がやってきた

名残惜しくも冬の寒さがだんだん和らいでいく。

そして、空気は春の暖かさに変わっていく。

あぁ、春。

毎年心が躍るこの季節がやってきた。


冬の間は枯草色だった地面に

キラキラと輝く若草色が見えるようになる。

野草の花は小ぶりながらも可愛らしい姿で咲き誇る。


そして、野草を見る私の目はハンターでもある。

散歩をしながら、畑仕事をしながら、食べられる野草を探している。


野草を食べられるものとして意識し出したきっかけ。

一人目の娘がお腹にいる時、「若杉ばあちゃん」こと若杉友子さんの食養の本に出会った。

その中に、「野草を食べて野草の元気をもらう」みたいなことが書いてあった時、「え!食べられる草ってそんなにたくさんあるの!」

と目からウロコが落ちる思いだった。


その本を読んでから今まで、少しずつ少しずつ野草さんと仲良くさせていただき、顔見知りがだんだんと増えてきた。

 

春の野草といえば、やっぱり一番心躍るのは、我が旧友であるヨモギ。

実家の近くにはわんさか生えているので、それを摘んできて作った「草もち」は昔から食べ慣れている私のソウルフード。

出始めの白い産毛が生えた白っぽい緑色のヨモギを見ると、思わず手が勝手に伸びていく。


子どもの頃に食べたものって、後々まで大きく影響するんじゃないかなぁ、とそんな私の体験から結論づけている。

匂いとかの五感、ワクワクとかの感情が伴っていると尚更。

だから、子どもたちにとって野草摘みは食育、って密かに思ってやっている。

単純に野草が好きなだけなんだけど、そんな理由も加わり、私一人で野草摘むのに盛り上がってたら、勝手に子どもたちも野草を覚えている。

今日も娘が「ドクダミ取ったよー!天ぷらしようね!」

頼もしいぞ、我が娘。


子どもの頃、じいちゃんやばあちゃんが楽しそうにタケノコ取ってたのを見て、何か嬉しかったのを覚えてる。

子どもって、親とか家族がニコニコ幸せそうなのを見るのが好きなんだよね。

娘も、野草見つけてワイワイしてる私を見て、喜んでくれてるのかな。


ままごととか人形遊びとかの遊びを子どもとなかなか共有できない母だけど、野草摘みとか、季節の手仕事とかで同じ仕事を共有できているのが、本当にありがたい。

一緒にカラスノエンドウの豆むき仕事とか…(わかる人にはわかるはず、このマニアックな作業)


子どもたちと楽しむ季節の移ろい、ほっと深呼吸、幸せを感じる春の日。


私の暮らしを応援してくださると嬉しいです。私の心地よいと思う世界に繋がるように循環させていきます。