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白髪染めをやめる決心はいかにして行われたのか

こんにちは。まるです。

奥さん、白髪です。

いわゆるグレイヘア、です。

私、3年ほど前に白髪染めをやめました。
当時まだ40代。
まだまだ花も恥じらう乙女の頃です。

肌もぱああん!と張って、水滴が転がり落ちる乙女の頃です。(ウソです)

もともと白髪がはやく出始めたので、30代の頃から白髪染めをしてきました。

2ヶ月に一回の白髪染め。

お金も時間も、余分にかかる。
でも、ちょっとサボるとすぐに生え際の白髪が目立ち始めて、実年齢よりずっと老けて見られるから、やめられない。

白髪染めをする時間が取れなくて、生え際が白いまま中学生の長男の塾の面談に行ったら

初対面の塾の先生に

「一番下のお子さんですか?」

と問われました。

もしかすると「お孫さんですか?」と聞きたいところをぐっと堪えたのかもしれません。

当時、40歳になったくらいだったかな?

髪の毛が白いだけで、10歳以上老けて見られたんですね、きっと。

実は私、童顔なのもあって、実年齢よりかなり若く見られる方だったんです。それが白髪が見えているだけで真反対の反応をされて、かなりショックを受けました。

それ以来、義務のように欠かさず髪を染めてきました。

 
それから随分経った、ある日。

そろそろ髪を染めないといけない頃。

それは、突然やってきました。

「染めなくても、いいんじゃね?」


ほとほと髪染めが面倒臭くて嫌になっていた、というのもありますが


「この先、いつまで白髪染めを続けるの?」
「死ぬまで?」
「そんなバカな。然るべき時になったら、染めるのやめるよ」

「然るべき時っていつ?」
「60代かな?70代かな?」

「それまでずっと白髪染め続けるの?」
「その年齢になったら、自然にやめられるの?」
「うーん、無理かも」

「白髪染めやめたら一気に老け込むし、せっかく若く見られてるのに、髪染めるのはやめられない」
「そうだよね…せっかく若く見られてるんだもんね…」

「2歳違いの夫(中学校教師)のかつての教え子だって思われたことあったもんね。」
「嬉しかったね〜、あの時は。」
「嬉しかったね〜」

「……」

「……」

「……で、それになんか意味ある?」

「……」

「別にこれから若い恋人募集するわけでもないし、人から若く見られたい、って何も意味なくない?」

「でもなあ…。若く見られるって嬉しいよ…」

「若く見られて、嬉しくって、それで?」

「……それだけかな。ネタが一個なくなるくらい」

「じゃあそれ、もういいよね。若く見られたくて我慢して白髪染めするんだったら、それもういらないよ。」

「じゃあ、今白髪染めやめたって、良くない?」
「う、うーーーーーーーーーーーー、今?」
「いつかやめるなら、今やめても良くない?」
「新しい自分に出会えるかもよ?」

「新しい自分かあ。(変身願望あり)」
「何か行動起こしたら、流れが変わるよ、きっと」
「いいねえ。それ。変化だねえ。変化こそ人生だねえ(脚色)」
「嫌だと思ったら、染めたらいいんだしね。」

「そうだそうだ。よし、美容院行っちゃおうか!」

というような脳内ディスカッションがあり、

白髪染めを辞める決心をすると同時に
「若く見られたい」という願望を捨てることになりました。

その後、行きつけの美容院で「白髪染め、やめる!」と宣言したら、「じゃあ、いっそベリーショートにしちゃおう!」とノリのいい美容師さんのされるがままになり、今のスタイルが出来上がりました。

本当は、何ヶ月かかけて少しずつ染めた部分を減らして行く心算だったんですが(いつでも染め直せる、という気持ち)、いきなりベリーショートになったので、後戻りができなくなってしまいました。

そこから数年、今に至ります。

おかげさまで、このグレイヘアは私のトレードマークとなり、着物姿なのも相まって初対面の人からもお声をかけていただいたり、名前を覚えていただいたり、メリットしかないと思っています。

確かに、この頭ですから実年齢より年上には見られている感じはしますが、別に気になりません。

私の中身は変わらない。

外見がどんな姿になろうと、人からどう見られようと、本質は私なんです。
周りの方が深く関わる中で私の本質の部分を見つけてくださったら、それでいい。

もう、飾っている部分はほとんどないので、外見=ほとんど私と思ってもらってもいいくらいなんですけどね。

ああ、そうか。
私の本質がそのまま外見に現れても美しいと思ってもらえるようになれればいいなあ。そのためには自分磨きなんだなあ。

ウンウン。
いくつになっても自分磨き。外見を飾らないからこそ成長し続けないといけないですね。








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