自己紹介
はじめまして。maruと申します。
20歳の頃、誰かにこんなことを言われました。
「少子高齢化が進んでいるから、いまの若い子たちは老後が大変だよ。年金はあてにならないから、余計なことは我慢して、今のうちからしっかりとお金を貯めていきなさい」
それを聞いて正直「そんな人生空しいなぁ」と思いました。老後のお金を貯めることを目的に生きる、というのなら、いったい何のために生まれて来たのだろう。
もやっとしたまま答えの見つからなかった私は、逆の道を行くことにしました。「20代のうちにやりたいことを全部やってやる」と決めました。
私は旅が好きでした。自分と異なる価値観で生きる人たちと触れ合いたいと思っていました。見たことのない風景に憧れていました。なので、海外旅行の業界誌のライターになりました。
「やりたいこと=旅」だったので、プライベートでも、バックパックを背負って旅ばかりしていました。貯めたお金は見事にすべて旅行に費やしました(笑)。
40代になった今、「あの時の選択は間違っていなかった」と強く感じています。旅した先には、必ず親切な人たちとの出会いがありました。「私」というちっぽけな枠をこともなげに超えていく、ダイナミックな風景がありました。言葉が通じなくても、人と人は分かり合えることを知りました。20代の頃の経験が私のなかで息づき、今を生きる原動力となっています。
30代で母になり、40代でシングルマザーになりました。今は旅から遠い日々を送っていますが、子育てが落ち着いたらまた行きたいと思っています。
老後が心配? はい、確かに心配です(笑)。でも、今を豊かに生きた先には、きっと豊かな老後が待っていると感じています。それも、旅を通じて得た確信です。詳細はいずれまた綴っていきたいと思います。