カドショをやめようと思ったきっかけ

こんにちは、MATです。

今回は4年続けたストアを閉店しようと思ったことをつらつらと書いていこうと思います。

「カドショやってる人の考えはこんな感じなのか」と知らない動物の生態を知るような感覚で読んでみてください。

それではいってみよー!

そもそもカードショップってどんなお仕事?

まずはここから話していきます。

カードショップを開業するには買取業務がつきものですので古物商です。
(*ちなみに買取がないメーカー卸だけであれば古物商は不要です)

"お客様から商品を購入してお客様に販売する"

この流れの中で差額を設定して利益を生み出すお仕事となります。
メジャーな所だと大黒屋、コメ表などの質屋さんとほぼ同じといえますね。

そんなカードショップでは以下のような業務があります。

  • 出品作業

  • 買取作業

  • 発送作業

なんともシンプル!他にもっとあるやろと自問自答すること13分間何も出てきませんでした。

それくらい仕事内容としては単純で商品の知識があれば誰でもできます。

ただ実際の質屋さんも業務内容はほぼ同じですし、扱う商材の違いや質入れがあるかないかの差しかありません。

少し質屋さんと比べてみましょう。

カードショップ
メリット

  • 開業費用が安い

  • 在庫の保管が楽

  • 海外との利益差を狙いやすい

  • 販売実績"1"を作るのが楽

デメリット

  • 市場規模が大きくない

  • 日本→海外の販売経路がない

  • 在庫管理が苦行

  • 1件の利益額が低い

  • 値崩れや相場変動が多い

質屋さん
メリット

  • 1件の売却利益が高め

  • 質入れがある

  • 日々の値崩れや変動はあまりない

  • 古物商会がある

  • 日→海/海→日の売買が狙える

デメリット

  • 開業資金が高い

  • 在庫の保管場所に費用がかかる

  • 実績"1"を作るまでが難しい

これらのメリット/デメリットを比較するとカードショップは、「質屋よりも利益率は高くないが参入するまでの敷居は高くないお手頃な業態」といえますね。

カードショップに複合店が多い理由

カードゲームはMTG以外にも様々なタイトルがあります。

遊戯王
ポケモン
WS
デュエマ
ヴァンガード

などなど

サ終などの新陳代謝を経てもなお多くのタイトルが現役で販売されています。

ここで疑問なのは"遊戯王専門店"や"WS専門店"というお店はなかなか見ません。

もちろん0ではないと思いますが一般的なカードショップのイメージは「幾つものカードタイトルを扱う」というものではないでしょうか?

先の項ではカードショップは「利益率が低めの質屋さん」と説明しました。

複合店が多い理由は単純で、一つのタイトルでは利益率が低いことと全体の顧客数が少ないから複合店にして利益率の補填と顧客数を増やすためにしており基本カードゲームは専門店とすることは向いていません。

『おい!MTGは専門店多いやんけ!』

そうなんです。
皆さんもご存じの通りMTGは専門店かMTGの比重が思い店舗さんが多いです。

これは以下の理由が関係してます。

  • 高額商品がある

  • 言語の使用制限がない

  • ゲームシーンで採用されるシングルカードの価格帯が高め

まず高額商品あるというのは利益率が高くなるのは想像しやすいですね。

例えばWSはデッキが1万円〜2万円あれば組めます。なんならカートン剥けばコモン〜ダブレアまで4枚コンプが複数できてハイレアリティまで手に入るほどです。

そうなると必然と単価は下がり1枚あたりの利益率も下がるためそれ一本で営業するのは難しくなります。

しかしMTGはハイエンドのみならずプレイ用のシングルですら数千円することは珍しくありません。

スタンで1枚1万のカードは違法やで

もちろんこういったカードは客寄せパンダとして高価買取を出したりするので一概にも高いとは言えませんが、少なくとも他のTCGで買取との利益差数千円を出すことが難しいということは変わりません。

そしてMTGでは言語によってゲーム内での制限がありません。

『なんで言語が専門店になるならないに関係あるの?』

感覚的にはわかりにくいと思いますがこれは結構大きな要因だと認識しています。

ハイエンドがあれば利益率高くなって専門店にできるという理屈が通るとしたら遊戯王やポケカもあります。

ですがどちらも専門店というのは少なく小規模のコレクター向け店舗という看板で営業している店舗が数店舗あるくらいですよね。

両タイトルに共通しているのは英語などの他言語は国内の店舗大会では使えません。

つまりは海外でも流通しているカードが国内で販売できずユーザー数や在庫数に蓋を閉めている状態となります。

つまり言語に制限がなくどちらも"在庫"として扱えて国内外も顧客として狙えるMTGとそうでないタイトルでは専門店として開く際の市場規模に間接的に関わるため専門店の数に差異がでると言えます。

以上の理由が利益率と顧客数のデメリットを回避して専門店化できる理由です。

カードショップとメーカーの関係性

通常質屋さんを運営していればあまり「ブランドが新作出すの早いんだよ」といった悲鳴は聞こえてきません。

新作よりも世間の流行の方が質屋さんを振り回していることの方が多いです。

しかしカードショップとメーカーは恋人、いや親子と言っていいほど繋がりは強くなります。

この項ではどんなところで強い関係性がでてくるのかお話しします。

皆さんご存じの通り新弾のシングル在庫を揃える際に店舗側はメーカー直販、もしくは一次二次問屋からパックを仕入れてそれを剥いて在庫を揃えていることはお分かりかと思います。

この時にまず大手さんと小規模では仕入れ額が変わります。箱を開ける数が多くなればなるほど利益に差が出ることは肌感覚でも感じられるはずです。

メーカー直販のルールや条件ついては知らないので具体的には言えませんが、仮に私が連絡した問屋さんからパックを仕入れて東京都の時給をもらっているスタッフの給与をパックだけで売り上げようと思ったら数ボックスでは足りません。

次にメーカーからの商品展開についてです。

店舗からすると新商品というのは新しいビジネスチャンスになるため嬉しいものです。

新しい環境になることでこれまで使えなかったカードが高額になったり

7000円はおかしいやん。元の値段の1000%上がるってなに?仮想通貨かて。

新弾の予約販売は利益をあげる絶好のチャンスと言えるので店舗は無視することはできません。

極端な話メーカーが新弾を年に一回しか出さなかったらユーザーも離れるのは別としても売買のサイクルが起きずカードショップは閉店となります。

最後にイベントです。

カードゲーム、つまりはゲームです。
コレクターとしての楽しみはあれどマジョリティは実際に対戦して楽しんでるプレイヤーでしょう。

イベントがないカードゲームなんてものは本体がないマリオパーティです。
カセットだけ眺める苦行をいくらやっても得なんてたまりません。

これは店舗が頑張る側面もありますがやはり影響力が大きいメーカーが主導権を握ってやるかどうかで大きく違います。

MTGでいえばFNMなどがそれにあたるためこういった施策をメーカーがやるやらないでも集客に影響するので、メーカー公認大会を開催するためにメーカーに媚び諂う、条件を遵守して良好な関係を作ることが大事です。

これらの理由からカードショップはメーカーの施策や経営方針を無視して孤軍奮闘することはデメリットしかないのです。

もうMTGを扱うの辛すぎるっぴ!

さぁてここら辺から文調もテンションも変わってきます。

正直見てる人が愉快不愉快は無視して書くので神経質な人はみないほうがいいです。

そしてアンチにただ読ませて餌を与えるのも癪なので以降有料記事にします🈶

本当に読みたいもしくは僕に1000円あげても叩きたい人のみ購入してください。

日を跨いで完成させる予定ですが以下の構成で記事を書いていきます。

  1. 閉店を決めた理由

  2. MTGはどうしたら良いと思うか

  3. カードショップの始め方

(愚痴読ませてお金もらうのも申し訳ないから3は需要あるか知らんけど真面目に書きます)

それでは!

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