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アルバイトのすヽめ

学生の本文は学業。しかし、社会人になって多くのひとが感じることは、大学に限らず、学校で習ってきた事や一夜漬けで必死になって覚えてきたテストの内容の多くは役に立たないじゃないか!という事ではないだろうか。まだ、大学を卒業もしていない僕が言うのもなんだが、周りにいる社会人の人のほとんどがそういうことを教えてくれる。教えてくれる社会人の人が周りにいるというのもアルバイトを1回生の頃からやってきたおかげだと思う。

今回は、僕が2年とちょっと、いくつかのアルバイトをやってきて、ぜひ、特に大学の1回生の人達にバイトはやっておいた方がこれからの役に立つんじゃないの!?と思ったことを書いていきたいと思います。

大学の教授曰く…

僕が1回生の頃、大学の教授が授業の時に、
「バイトはやってても良いけど、何個も掛け持ちをしてやるもんじゃないし、夏休み中ずっとやるものでもない。」
という話をしていた。その時はまだ、教授の言っている事を信じていたピュアな僕はなるほどね〜と納得した様に聞いていました。

ただ、3回生になって、今これについて考えてみると、それって、教授があんまりバイトをする事について知らんだけなんじゃ…と思います。僕が勝手に思うだけですが、大学教授の多くは、学生時代に勉強だけを頑張って、大学院にも行き、人によっては博士課程までいって、そのまま大学の研究室に入って、研究に人生を捧げている人っていうイメージがあります。もちろん、大学教授全員がそうでは無いと思うし、自分の3倍近く生きてる人がそれだけでその年齢まで生きてきたとは思いません。中には、普通のサラリーマンを経て、その結果教授になった人もいるだろうし、もしかしたらニートしていた時期がある人もいるかもしれない。

まあ、教授に対しての悪口を言いたいのではなく、今、大学生をしている人の内、どれだけの人がその研究職に進むのかって事です。恐らくですが、大学院に進む人ですら、数パーセントではないでしょうか。しかもそのまま、大学で研究を続ける人が何人いるんだろうって事です。多くの大学生は、そのまま、どこかしらの企業に就職を目指します。それは、理系なら技術職かもしれないし、専攻していた分野系の公務員かもしれないし、はたまた、全く関係のないサービス業かもしれないし。つまりは、ほとんどの大学生は大学からは外の世界へ進みます。

それでは、その時に大学からは外の世界を知らずに上手くやっていけるのか…まあ、普通は戸惑うことが多いと思います。

そして、その戸惑いを少しでも学んでおけるのがバイト、という制度ではないでしょうか?

例えば、会社での飲み会での粗相1つが自分の自信を失っていくきっかけになってしまったり、ちょっと嫌味な上司との折り合いが悪いだけで会社を辞めてしまったり、などなど、様々な失敗をしてきた人もいるのではないでしょうか。あくまで、僕の勝手な妄想ですが。中には、その1年目、2年目の失敗が大事になんだ!っていう人も居るかもですけど、でも失敗続きだと心が折れてしまう人も居るのではないでしょうか?学校ではこんなこと習ってない!なんていう人も居るのではないでしょうか?そうなんです、大学の外では大学で習うことは大して役に立たないのです!まだ、学生の僕が言えたことではないですが…

それでも、少しでもバイトをしている僕が思うのですから、1ヶ月でもバイトしてない人が、いきなり社会に出たら、”カルチャーショック”を受けてしまうことでしょう。

バイトの先輩曰く…

ある時、前にバイトしていたレストランで先輩がこうグチをこぼしていました。
「世の中の人には一回でいいから、居酒屋とかの、お酒の場でバイトしてみてほしい」と…
ホント、この言葉よくわかります。
特に、居酒屋でバイトするとよく分かるのですが、店によっては、若い自分と同世代くらいの学生か社会人なりたてのお客様からかなり歳の離れたそれこそ自分の親や人によっておじいちゃん、おばあちゃんぐらいの歳のお客様から、いろんな世代の、いろんな職業のお客様がいらっしゃいます。もちろん、お一人様から団体様まで。十人十色とはよく言ったもので、10組お客様がおられたら、それぞれ、全く別の飲み方、飲み会が存在します。純粋に料理と会話を楽しみに来ている方から、お酒を楽しみにこられた方、そして中には同窓会の様な飲み会など…ほんとに、多種多様です。そして、もちろんその中には、少し迷惑なお客様もおられたりします。本当に、周りのお客様に関係なく、大声で叫んで、飲んで、挙げ句の果てに酔い潰れて、トイレを独占していく方や、わけの分からない言いがかりでバイト生に絡んでくるお客様もいたり…
そういったお客様は、バイト生にとっては天敵なのですが、ある意味で勉強の場でもあるわけです。小さい頃に、誰もが習うはずのこと、
”嫌な事は人にはしない”
そう、居酒屋でバイトをしていて、”こんなお客様は嫌だ”がわかっていれば、自分が社会人になった時には、そういったお客様にはならないはずなんです。

じゃあ、なぜそういったお客様になっている、社会人が多くいるか、それは、バイトをしたことが無いからだと思います。

と考えると、先輩の言葉は本当によくわかるのです。確かに、お客様は神様ではあるかもしれないですが、何しても良い訳じゃないんです。もちろん、お酒の飲み方を勉強するという意味でも、居酒屋等でバイトするのも良いのですが、そもそもの社会人としてのマナーの勉強としても役に立つのです。これは、確実に学校では習えません。

ここまでは、バイトをする事をお勧めするよ、という話だったのですが、次のテーマはバイトをしている人達に対するテーマです。

バイトをする意味

多くの、特に学生でバイトしている人は、大体はお金のためだけにやっている人が多いのではないでしょうか。キッカケはどうであれ、ほとんどの人が自分の生活費のため、趣味のため、中には、学費のためなんていう人も居るでしょう。

ですが、そのお金が何で給料として支払われているか、仕事した分なら、その金額に見合った仕事を利益を生むことが出来ているのか、なんて考えてバイト出来ている人がどれだけいるでしょうか?自分が居るだけで、この店、会社が回っているなんて、あぐらをかいているバイト生はいないでしょうか?確かに、現状、多くの飲食店はバイト生がいるおかげで回っている所も少なくはないです。でも、そこで、これくらいは貰って当たり前だ!なんて、言っている人は、少し考えを改めるべきです。

これを、考えるのにちょうど良いのは昇給の制度です。バイト先によっては、1年経てば、時給を増やしてもらえる所も有ります。じゃあ、なんで長くいれば、お金が多くもらえるか。もちろん、長くいてくれてありがとうの意味もあると思います。できる仕事も増えるでしょう。でも、それだけではなくて、長くいればいる分だけ、責任も少しは重くなっていくのではと思います。1年経つという事は、1つ下の後輩が出来るという事になります。この後輩に、仕事を教えるのは、恐らく1年経ったその人です。1年後には今の自分と同じくらいの仕事が出来る様になってもらう必要があるのです。例えば、1人の先輩に対して、2人の後輩を教えるとしましょう。もちろん、自分だけでなくて、同期の人も一緒に教える事になりますが、さらに1年経った時、その自分の教えていた後輩はもう一つ下の後輩を教える事になります。この時点で、自分が直接でないにしろ、教えた後輩の人数は6人と考えることができます。1つの店で6人も自分のやり方を覚えた子が居るとなると、1日は回せる人数になっているかもしれないです。となると、最初に教えていた2人にちゃんとやり方が伝わってなければ、その下の4人にも伝わってない事になります。出来ないことがこの6人にあったら、もしかしたら、1日でも回らない日があるかもしれないという事です。お店によってはこの1日が命取りになるかもしれません。責任自体は社員かもしれないですが、直接的な原因となってしまったのは、元々の指導をしていた自分になってしまう訳です。

という風に、歴を重ねていく、という事は、その店や会社にとってはとても重要になっていくという事です。それなのに、これからの事を考える事なく、後輩への教育を怠って、ただ、時給が増えていく、やったー!では困る訳です。バイトしていく人は、今一度、自分が給料としてもらった分の仕事を先月は出来ていたのかな?と考えることはとても重要だと思います。それに、これは、バイトに限らず、社会に出ても一緒だとは思うのです。もっと言うと、社会人にとっては、より重要だと思います。これは、社員とバイトではまるで違うという事です。先程、バイトを続ければ、責任が生まれると言いましたが、バイトは所詮、バイトです。その責任も社員と比べれば、微々たるものです。それを、分からずに、社員がバイト同じような業務内容で、そのバイトとは遥かに多い給料を手にするのは、バイトからの反感を買う事になるでしょう。社員の自分が手伝ってやってんだから、バイトのお前も手伝えよ!はあり得ないです。バイトより多く働くのは当たり前です。逆に、バイトが社員さん大変そうだから少し手伝おうは素晴らしい考えだと思います。これは、バイトをする事へ何か考えを持てている証拠だと思います。これが、バイトをする意味だと思います。

バイトをする場は、社会勉強ができるうってつけの場だと思います。何度も言うように、社会に出てしまえば、責任がある程度発生してしまいます。でも、バイトは責任はあっても、社会人に比べれば大したものでないのです。こういった事を、学べるにも関わらず、自分から支払うのではなく、なんとお金が貰える。僕は少し、極端ですが、大学に通うよりも効率的だと思っています。専門職はそれなりの知識が要りますが、普通にサラリーマンをするという人は、大卒という肩書よりも、履歴書には書けない、バイト歴の方が役に立ちます。

ただし、社会に出てから役に立つというだけで、就職する際には、それだけでは役に立ちません。それには、そうやって、せっかく社会勉強をしつつ、お金を貰ったんだから、面接の際に何か喋られるものを見つけるためのバイトでも良いのではないでしょうか?だって、居酒屋で言うと、自分が数年後なっているであろう社会人の姿が、自分から求めずとも来てくれるのだから、それを教本にしていても良いのではないでしょうか。それが、反面教師かもしれないし、理想像かもしれないし。どっちであれ、自分の目指すものが見えてくるかもしれません。

以上、本当に長々とたくさんのことを書いてきましたが、結論はバイトはしておくべきという事です。特に、今の1回生は現状、難しい所もあると思いますが、ぜひ、早いうちから、出来たら卒業のギリギリまで1つの場所でいいから働いておくべきです。悪いことは、ないはずです!何も学べることが無いにしても、お金は必ず貰えますから!

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