時代の流れと健全なアイドルオタクライフと
一昔前。十年前とか、もう少し前かな。
あの頃って、YouTubeとか、たまたま見かけた現場、友人に誘われて行った現場で「好きになれそうなアイドル」を見つけたら、まずGoogleで画像検索をしていろいろな状態の顔面を隅々まで見て、「好きなアイドル」になったらAmebaブログを読み漁っていた。
初ブログ投稿までさかのぼって、一記事ずつ読んで、画像をスクショで保存して、カワイイ!ってツイートして、保存した画像をフォルダ分けして。
データフォルダのどこらへんにどの画像があるのかも覚えていたし、「この眉毛の角度は2018年!!」のように、顔の雰囲気で年数を当てるゲームを一人で開催し、その正解率も相当高かった。
文章を読んでいて「この子は『そうゆう』『感ぢ』『まぢ』なんだ」と萎えたこともあった。
そんな時代から十数年が経ち、今は多くのアイドルがYouTubeに動画を投稿するようになっている。気になったらYouTubeで検索をすればとりあえずOKって、アイドル沼への入沼方法も変わったんだなあと。そう感じる。
時代の流れだし良いか悪いかは分からないけれど、私の個人的な見解として、文章がすげえバカだったらクソ萎えるので、何かしらの媒体で本人が書いた文章は読みたい。読んでからじゃないとハマれない。
その点、韓国アイドルは強い。何書いてるのか何言ってるのか、翻訳機を通さないと何も分からない。文化が違うから言葉のニュアンスもわからない。
どんな人間なんだろう?って深く考えることなく、人間性にも期待せず、表情と行動とパフォーマンスだけ見ていればそれでいい。
「テレビの中だけに存在したアイドル」を見ていられるのですごく気が楽だし、SNSでなんでも全部わかっちゃうズブズブの関係より健全にオタクができていると感じる。
最近はSNSでなんでもわかりすぎる。友人関係異性関係、仕事のスケジュールから目撃情報まで、なんでも。本人のちょっとした発言から「この人はこういう意図でこれを言ったと思う」みたいな、本人の気持ちわかってますオタクもよく見かける。
そして最も恐ろしいのは、少々香ばしいオタクアカウントを現場で盗撮して晒しているアカウントを見つけたこと。あれは恐ろしすぎるし、インターネットもとうとうここまで来たか、の気持ちになった。
なんというか、みんなもっと健全にアイドルオタクやらない?の気持ちである。何を健全とするかは人それぞれだけれど、
アイドルとオタクは一線を引く
アイドルとオタクはお互いの行動を見て見ぬふりをする
オタクとオタクもお互いの行動を気にしすぎない
推しの発言を深読みしすぎない
オタクはオタクだとわきまえて自己顕示欲を出さない
自分が死なない金額で楽しく遊ぶ
とりあえずこれらが、私が個人的に、インターネットでも現場でも恐ろしさを感じずにオタクができそうな健全さである。
最近はアイドル側が我々下界に近寄ってくることも多々あるから難しい部分もあるけれど、健全にオタクライフを楽しみたいネ。
おしまい