私の好きな人は、私のことを一生好きにならない人だから大好き

私の好きな人は、とにかく顔が良い。顔面が良すぎている。眺めているだけで幸せになれる。生きていてくれるだけで幸せだと思える。私にとっての女神〜ミューズ〜なのだ。

好きな人のことを好きな理由はたくさん思い浮かぶ。とりあえず、顔。顔面がどストライクで大好きなのは本当に最強だ。なかなか会えない時期が続いても、ドチャクソかわいい自撮り写真がアップされるだけで興奮してしまう。

スマホを見ながら声を出すことなんて滅多にないけど、かわいい顔面画像がアップされたときに「クッソかわいいな！」と大きな声が出たことがある。出そうと思って出た声ではない。思わず声が出てしまうなんてこれはただの喘ぎ声だろう。好きな人のかわいい顔を見るだけで喘げる女になってしまった。女手一つで私を育てたマッマも、自分の娘が女の顔面を見て喘げるようになっているとは思わないだろう。マッマ、スマンコ。

最初はこんなに好きになるつもりはなかったんだけど、気がついたら好きになっていた。なんでこんなに好きになったんだろうって考えたら、「絶対に私のことを好きにならないから」っていうのがしっくりきた。

絶対に私のことを好きにならないし、拒絶しないから好き。これだけ本人が見ていないところで好き好きしていて、本人にも「好き！」って伝えていて。これがもし相手が一般人の男だったら、一発ヤるくらいはできると思っている。しかし、肉体関係を結ぶこともできなければ、ただ気持ちを通じ合わせることもできない。そんな相手だから、好きになっちゃったんだなって。

まあ、あとは私のことをちょっとは好きでいてくれるんだなっていうのがわかるから好き。嫌われてはいないと思う。私がこれだけ気持ち悪いってことも全て知っている。気持ち悪いことも、昔に好きだったアイドルも、前の職場も今の職も、交友関係も、男関係も、酔っ払ったらどうなるかも、全て知っている。

相手にとっては仕事なのもわかってる。私が会いに行かなくなったら売り上げ的な意味でヤバくなるのも、きっと本人が知っているから金のために拒絶していないのもわかっている。

わかってるけど、こんな全てさらけ出した私のことを嫌いじゃないように見せてくれて、好きな思いに答えないでくれる人なんて、後にも先にも、好きな人だけなんだろうなって思っている。

きっとこれで好きな人が、現実問題として私の好意を考えて受け入れてくるような人だったら、おそらくここまで好きになっていない。私のことを人間として好きにならないから、私は好きな人のことが大好き。好きって言っても、適当に好きって返してこないところが好き。（3年くらい前に、好きって言ったら「私も好きですよ」って言ってくれたことは一生忘れない）

だけど、嫌いじゃないっていうのが伝わってくるから好き。このくらいの関係がちょうどいいなって思いはじめてる。リアルの友だちになりたいなあとか、結婚できる世界線に行きたかったなあとは思うけど、今世では絶対に無理なわけで。好きな人に出会えた世界で、一番幸せなポジションなのかなって思えるようになった。来世にはゴキブリとキリンかもしれないしね。

あっちが私のことをどう思っていようが、お金を出せば会いに行ける。ものすごく嫌いでも、態度に出さないでくれる。お金を出してくれる人だってわかってるから、優しくしてくれる。お金があれば繋がっていられる世界でよかった。だから、私はお金をたくさん稼がないといけない。好きな人に会いに行くために。