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好きな人がいれば、カメラはなんでもいい #カメクラの沼カレ2019


私はきっと、このアドベントカレンダーイベントに関わる人間の中で一番カメラに興味がない人間だろう。

つい最近、フルサイズとSPC-Aみたいなセンサーがあることと、16−55などの数字でズームレンズかどうかを見分けることができるようになったレベルだ。

自分が使っているカメラのスペックもわからないし、調べたとしても興味がないから覚えていられない。


そんな私がなぜ、カメラにハマったのか。


カメラを買ったのは、好きな人のためだった

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私には好きな人がいる。付き合っているわけでもなく、片思いでもなく、友だちでもない。好きな人、と言っても恋愛感情の”好き”ではない。

お金を払うと話をしながら手を握らせてくれて、優しく笑顔を見せてくれる。私が今まで出会った人間の中で一番顔が整っていて、歌が上手くて、頭がおかしい綺麗な人。


まぁ、推しメンとかいうやつネ。


普段、推しメンに会えるイベントは撮影禁止。だけど突然、「この日は撮影OK!」なんて、人生最高の日になることが最初からわかりきっているイベントが発表された。約2年前かな。


そのイベントのために、やっっっっっすい中古のボディと、単焦点レンズを一緒に買った。好きな人のことをスマートフォンより綺麗に撮れるなら、なんでもよかった。

イベント当日。ちゃんとしたカメラを首から下げて、好きな人の前に行った。きちんとお金を払ったから、いつもの笑顔で写真に映ってくれた。

「カメラ買ったんですか?」「写真見せてくださいね」って会話をしたことも覚えている。

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好きな人を自分のカメラで撮れて、カメラを買ったことに気がついてくれて、私だけのために笑ってくれる日が来るなんて。やっぱり、想像していた通り、人生で一番最高な日だった。

そして、カメラを初めて使ってから2年くらい経つのかな。女性も男性も、お酒も、道も、建物も、ゴミも。たくさんの写真を撮った。だけど、あの日、好きな人を撮った写真を超えるものは未だに撮れていない。

私はきっと、このアドベントカレンダーイベントに関わる人間の中で一番カメラに興味がない人間だろう。

やっっっすい中古のボディに、何も考えずに買った単焦点レンズ。ホワイトバランスもシャッタースピードもF値も知らない、現像もしていないのに、世界一の写真が撮れたから。

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2年をかけて、写真を良くするための技術を少しずつ覚えた。機材もグレードアップしている。にもかかわらず、あの日を超える写真が撮れていないんだから、私の写真ライフに機材は関係ないのだろう。

……なんてかっこいいことを言ったが、秒で撤回する。いい機材で好きな人を撮りたい。この2年の間に、機材によって撮れる写真が全然違うことがわかってしまったから。

だから、きっといつかまた来る好きな人を撮るチャンスのために、無理のない範囲で(大事)機材をグレードアップして、腕を磨いておく。


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私の写真には誰かを沼に突き落とす力はないから、「好きな人がいれば誰でも自然に沼に落ちるよ」テイストで攻めてみた。

実は、この記事を下書きに入れたのは結構前なんだけど、下書きに入れている間に推しメンの撮影イベントが開催されたの!!!運命だ!!!

思っていた通り、2年前よりめっっっっっっっっちゃいい写真が撮れた。私ってやっぱり、どうあがいても天才なんだな。

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しむさん(@46sym)主催の『【2nd Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2019』に参加して書いた記事です。



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