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13年前、2012年の私が書いたメールを読んで自分自身が驚いた話。

夫が亡くなって半年後。
同僚に誘われて私はリレーフォーライフin横浜に加していました。同僚はリレーフォーライフスタッフが最近ガンで大切な人を亡くした人を探していると知り、私が紹介されました。

リレーフォーライフは、ガン患者や家族、医療スタッフが夜通し交代で歩き続けるというチャリティイベントです。
生きている患者さんのためのイベント。

そのイベントの中で亡くなった人を悼むプログラムがあります。
エンプティーテーブル=誰も座っていないイスとテーブルの側に立ち朗読をする人を探しているという話でした。

私は何かきっかけが欲しくて、その役割を引き受けることにしたのだと思います。打ち合わせにはご本人もガン患者であるイベント委員長が来てくださり、私の話を聞いてくださいました。

久しぶりにお会いするガン患者の方。私はその方の体調がとても心配で、お会いした瞬間に泣きそうでしたがとてもパワフルで私の方が慰められたのを覚えています。

イベントの司会者の方(この方はがんサバイバーの方でした。)に終わった後に私がお送りしたメール。
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「引き受けたものの、こんなに後ろ向きな私がこんなに前向きなイベントで朗読をして良いものなのか、と思っていたのですが皆さんにお会いできて本当に良かったです。次のステップに進めるような気がしました。」
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お世話になった緩和ケアの看護師さんに送ったメール
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「彼がいなくなった今私はこれから何を目標に生きていけばいいんだろうという負の思考回路に陥っていましたけど、進めたような気がします。」
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あの頃は、毎日毎日通勤電車の中や通勤途中の道で泣いていたような気がします。そんな後ろ向きな状態でよく引き受けたな私と思ったのでした笑。

それから全然すぐに立ち直れたわけではなく、、、
何を見ても何かを思い出し、泣いてしまう日々は続きました。
結局、看護学校に入るのはこれから6年後。

当時の私はまさか自分が看護師になるとは想像もしていませんでした。

だから私は患者さんの家族に対していつも思うのです。
無理に早く立ち直ろうとしなくて良いし、
いつまでだって悲しんでいて良いし、
仕事や日常生活に集中できなくても、
後ろ向きでも、
時間は過ぎていく。
そうしたらいつか、
ああ大切な人がいたな。
今も自分を支えてくれるんだなと私は思えるようになったので、
そう思える日が来ると良いなと願っています。

これが届いたので色々思い出しました!
リレーフォーライフがきっかけで知り合った方に誘われて参加したがん患者大集会。当時は第9回だったけど、もう20回なのがすごい。


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