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「あなたのミッションは?」と聞かれた話 「痛みをとることは権利だとみんなに知ってほしい。」


2024年2月。
木下斉さん主催の狂犬ツアーin高野山に参加しました。

昼間の高野山奥之院を歩きながら
同じくツアー参加者の方から
いきなり質問されました。

「あなたのミッションは何ですか?」

お会いして2日目笑

私は反射的に
「緩和ケアを広めたい。」
と答えたのですが、後から考えたら少し違うなと
思いました。

正確には
「痛みを取りのぞくことは権利だ。
と知ってほしい。」

かなあと。

自分の痛みをとることは
基本的人権だと私は思っています!!!

そこに貪欲になりましょう。
痛みをとって
よく寝て
エネルギーを
痛みのがまんに使わずに
自分がしたいことや
大好きなことに使ってほしい。

がんにかかるとすべての治療期の間で
8割くらいの方に痛みが発生すると
言われています。

最後までまったく痛みのない方もいますし、
初期や中期には痛みはなく
最後だけ痛みが出る方もいらっしゃるので
ずっと痛いわけではないです。

私の家族はがんの治療中に
痛みのコントロールがうまくいかずに
やりたかったのにできなかったことが
ありました。

緩和ケアチームに出会ってから
本当に痛みが緩和されて
穏やかな日々を過ごすことができました。

もっと早く緩和ケアチームに
出会えていたら?
いやがまんしないで、
痛みをもっと取りたいと
言っていたたら?

日本人の特性なのかもしれませんが
無意識的に病気になったのは
「罰」と考えて、
「痛みはがまんするものだ。」

「治療なんだから苦しまなくちゃ。」

「痛い思いをしなければ治らない。」

「これくらい痛みはあるのは当たり前。」

「もう少ししたら痛みはなくなる。」

…と思う人が少なからずいらっしゃるような
気がしています。

こんな風に大切な人が思うのは
嫌じゃないですか。

人生をこんな風に思いながら生きるのは
おかしいじゃないですか。

誰だって
どんな痛みもがまんしちゃいけないんですよ。

痛みを取ることは権利です。

素晴らしい質問をありがとうございました。

さすが大学の先生!教育者!

高野山という場所の力もあったと
思いますが、自分の考えを話すことができて
それを聞いてくださった人がいたことは
私にとって幸運なことでした。

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