実家で飼っていた猫に助けられた事

突然ですが、自分が二歳の頃から一緒に育った猫がいました。
スコティッシュの茶トラ柄の《マーニ》という名前の猫です。

↑これがマーニ。


懐いたら可愛いのですが、他の猫や知らない人が家に来ると必ず威嚇してました笑笑

そんなマーニも自分が入隊して後期教育隊に所属していた時に亡くなったと連絡が来たのですが……

その三年後に思わぬ再会をすることになります。

行軍中に再会

自衛隊の訓練の中に徒歩行進訓練、いわゆる行軍と呼ばれるものがあるのですが……それがまぁキツいです。

基本的に背嚢(リュック)と小銃、ガスマスクとその他装備品を付けて歩くわけですが総重量はなんと15〜20キロ近くなります。

私は身長は小さかったのですが、当時ずんぐりむっくりでよく84(ロケットランチャーみたいなの)も一緒に持って歩いてました。

それ自体もかなり重くまた、頭には鉄帽(ヘルメット)と半長靴(安全靴)を履くともうそれはただの地獄です。


さて、そんなものを身体に身につけていたのですが……とある演習場を歩いている時に自分は恐らく疲労と脱水症状のダブルパンチに襲われました。
意識が朦朧として、視界は暗くなって足元はフラフラになったのです。

しかも歩いている所は安全柵はあるものの踏み外せば怪我じゃすまない場所(ピンと来た人が居てもお口チャック)でした。

これもうダメかも……と思った時に、遠くの方から独特の鳴き声が聞こえてきたんです。

『にゃっあ、あ、ぁ……』

途切れ途切れに鳴くその変な声は、間違いなくマーニの鳴き声でした。
十七年間聞き続けていたので間違いないと思います。

自分はフラフラしながら、マーニの声がする方向に一生懸命歩き続けました。

気がつけば行軍は終了していて、自分はその直後に倒れたと聞いています(そこから記憶が無いため曖昧)

今思えばマーニが見かねて案内してくれたのかなぁ〜……って勝手に補完してます。


自分は幽霊とかの類はあんまり信じていませんが、やっぱりいるのかもしれませんね。


また会おうな、マーニ。

今度はマグロ缶持ってくわ。

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