『読み聞かせしてもらって、心が柔らかくなった話』
大人への読み聞かせ〜ミラクルストーリー第二話
『読み聞かせしてもらって、心が柔らかくなった話』
4月、ソメイヨシノが一斉に花開く。
息子たちが幼かった頃、電車に乗って出かけたことを思い出す。
6歳と3歳、ふたりとも電車が大好きで大喜びで乗り込んだ。
”静かにして座っていてね”
約束を守ってしばらくは大人しく座っていたけれど、どちらからともなく、ちょっかいを出し始める。
だんだんエスカレートして、持参した絵本やミニカーでもなだめられなくなってくる。
次の駅までの時間があれほど長く感じたことはない。
イライラするやら、情け無くなるやら…
車両に乗り合わせている全員が、
うるさいから早く静かにさせろ❗️
ダメな母親だ❗️
迷惑になるから電車に乗るな❗️
そう言っていると感じ、肩身が狭い。
その時、向かいの席の年配の女性が、私の持っている絵本を手に取ると、
「おばちゃんが、おはなし読んであげる。
お母さんと一緒に聞いてね」
と、声をかけてくれた。
落ち着いた優しい口調に、息子たちも絵本に集中。
いつしか私も絵本の世界に入り込んでいた。
絵を楽しみ、言葉のリズムを楽しみ、
キュッと固くなっていた心と体がほぐれていく。
一冊読み終える頃、ちょうど終点の駅に到着。
ありがとうございます。
と頭を下げると、
「私も楽しませてもらったわ ありがとう」
と穏やかに微笑んで降りて行かれた。
息子たちは、すっかり機嫌良くなり、サッサと身支度を整えて「早く降りよう」と私の手を取る。
私は、ぽかぽか気分のまま過ごせたのだった。
絵本を読んでもらった。
その時の、心が柔らかくなった感覚。
が、私の子育てを支えてくれて、不登校や思春期も明るく乗り越えることができたと、今、振り返って
そう思う。
おしまい
「お母さんが優しくなれる読み聞かせの会 やりたいなぁ」と思っています☺️
私がそうだったんだけど、子育てで毎日、慌ただしいと自分が不安定になって誰かに話を聞いてほしいって思っていたのね。
で、そんな時に、本を読み聞かせしてもらうと、子どもの時代に戻れてとても良かったの。
そ子どもの目線で、ものを見ることができるようになって心が安定してくる。そしたら子どもにも優しく接することができる。
つい、感情的になってしまって後から自分を責める。ことが少なくなる。
髪振り乱して自分のことは後回し、
子育てって大変。
って姿よりも、 自分のことも大切にできて、心に余裕ある、穏やかな子育てをしたかったのよね。
現実は前者だったのだけどもね。
だからこそ、私の保育所勤務(20年)での経験や、 子どもたちと共にミュージカルを創ってきた(15年)経験が、今、子育て真っ最中のお母さんたちの心のサポートになったらいい。 そんな想いがでてきたのね。
⭐️読み聞かせの会の内容は。
絵本の読み聞かせを1〜2冊
そのあと絵本から感じたこと、子育て中のことアレコレ。 子どもたちの様子や我が子自慢などなど… 何でも聞かせて〜おしゃべりタイム をとります。
またそれぞれお一人1回1枚引きカードリーディングをして必要なメッセージをお伝えします。
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