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点と点を結んで見えてきたこと
小西ですー
今日は先日の記事で書いた「ビジュアルコミュニケーションカンパニー」という記事の背景にある、自分と会社の経験についてアップル社の故スティーブ・ジョブズの言葉を思い出しました。
”Connecting the dots”
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で語った演説の中で使われたフレーズです。
ジョブズは、過去の経験が将来の成功に繋がる可能性があることを強調しました。
既に有名すぎるほど有名なスピーチなので、既にいろんな方が翻訳や要約をしています。詳細は調べてみてください。
「過去の経験の積み重ねが現在と未来の自分を形作る」
「その経験が無駄かどうかはその当時ではわからないが、後で振り返ればそれらの経験がつながりを持っている」
今自分に置き換えてみると様々な経験が一つの筋として見えてくるものですね。
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小さな頃のこと
今も昔もあまり変わらないのは、言葉巧みに人に話をして理解してもらったり共感してもらうことが苦手なところです。
小さな頃の記憶として、親にも友達にも自分の気持ちや考えていることを上手く伝えられなくて癇癪を起すような子供でした。
言葉にできなくて、理解してもらえなくてイライラ。伝わらないから拗ねてしまう。
皆さんの周りにもそういう子がいたかもしれません。
一方で、絵を描いたりプラモデルを作る、ジオラマを作るなど工作系が好きでした。 ”何か表現をすること”。
言葉では上手く伝えられないけれど、みんなの理解や共感をえられるようなものを表現する手段としてのものづくり。
例えば、夏休みの自由研究などで人に驚いてもらえるようなものを提出するのが楽しみでした。
大人になってから
プログラマーとして社会人をスタートしたんですが、最初の方で教わったのがフローチャートでした。
考え方を整理する図なんですが、自分だけが分かっても意味がなくて、人に伝える要素もあります。
言葉じゃなくて相手に伝えるのをただ何となくやっていた気がします。
その後システムエンジニアになって、画面レイアウトなどのユーザーインタフェースを考えたり考えたものをプログラマーに伝える。といったことを通じて絵や図で伝える重要性をここら辺から意識し始めていたと思います。
コンサルビギナーから現在まで
いろいろ経験した中で、やはり言葉は大事ということは重々承知しているんですが、だからこそ正確に伝えるということの難しさがあります。
また、言葉だけだと伝わりにくい、聞き洩らしや流れてしまうなど記憶に残りにくいものです。
できるだけ目に見えるものを見合いながら会話や文章で伝えるなど。
視覚的なコミュニケーションが重要というのを教わりました。
逆にそういう視覚的なものを用意せずにお互いの考えていることにギャップが生まれる経験もたくさんしました。
簡単でも絵心がなくてもいい、思ったこと考えていることを文字ではなく図解する。
そういう行動を無意識にやってきたのも、小さな頃に感じた「わかってもらえない」「伝えたい」といった感情や記憶がこびりついているのかもしれません。
自分が言葉が苦手な分だけ、それを補完するための絵や図は欠かせない存在になりました。
もっと歳を経ても言葉が上手くなることはないのかなーと思っています。
ですが、人に伝える手段として目に見えるものに拘りたい。
過去を振り返ってみると、苦労したこと。苦手なこと。克服したいことをずっとやってきたことに気づかされます。
maruttoでは受託開発やコンサル、プロジェクトマネジメントといったことをやっていますが、いつも大事にしたいことは関係者の理解を得ること。
理解できたところからがスタートと思っているのでここが強い会社でありたいと思っています。