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オーガニックの源泉に触れる大切な時間

丸山です。
オーガニックコットンを使ったり、無農薬の原料を使ってものづくりをする私にとって、大切な習慣があります。

それは、自然の源泉に触れること。

月一度は何百年何千年と生きている樹木や川などに触れ、自然のパワーを感じるようにしています。

今回訪れたのは、埼玉県小手指駅からバスで行ったところにある「トトロのふるさと」です。宮崎駿監督の作品トトロの舞台になった里山の散策イベントを開催しました。


トトロのふるさととは

埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里という場所で、ナショナルトラストという団体がトトロのふるさと基金をし、自然保護活動を行っている場所だそうです。
私たちが子供の頃にTVでみた、あのトトロの風景をそのまま残そうと努力してくださっている方々がいたのですね。知らなかったです。

ここでもう一つ知らなかった事実がありました!
実はこのトトロのふるさと基金、保護活動に協力してくれているのは、ほとんどが外国の方なのだそうです。
日本人は寄付の文化がないため、日本からの寄付は少ないそうです。ヨーロッパの方がたくさん寄付してくださって守られている里山なんだそうです。私達の大切な思い出や自国の自然を海外の人に支えてもらっていると思うと、なんだか考えさせられますね。
私たちはどうしたいのか、考えなければいけないと思います。

永石先生から教わった、植物や水が教えてくれる地球環境問題

今回、ゲストにお呼びしたのが、永石文明先生です。
永石先生は、ナショナルトラストのトトロのふるさと財団初代事務局長で生態系の専門家の先生です。
里山を歩きながら昆虫や植物の説明、環境問題のことなど、たくさんお話を聞かせて頂きました。

例えば、下記のように油が浮いているような湿地帯の水面を見たことありませんか?

これは油ではなく、土壌内の鉄が酸化して光の屈折により虹色に見えるそうです。こうやって鉄の酸化が行われていれば健康な湿地帯であると判断するそうです。


自然界に存在するキノコは2種類あって、一つが菌根菌、もう一つが腐朽菌(腐生菌)です。菌根菌は、植物の根に付着し、土の中まで伸ばした菌糸から養分を取り込んで、植物に供給します。 菌根菌のきのことして有名なのがマツタケです。 これに対して、腐生菌は、植物や動物の死骸などの有機物を分解して栄養を取り込むとともに、養分を土に還すことができます。腐朽菌はタンパク質分解酵素にたけてるため、基本生で食べるのはNGです。

マンネンタケ 免疫力をあげる

さらに歩いていくと、ススキに囲まれた大自然の中に、池がありました。

茶色い池で一見汚く見えたのですが、どう考えても周りは自然に囲まれていて汚水があるはずない土地です。永石先生に「このお水は飲めますか?」と聞くと、「これは煮沸すれば飲める綺麗なお水です。」と答えてくださいました。
土壌は紫外線を吸収し、その捕食となる茶色は土壌にとって不要な色素なので、それを発色しているそうです。
ちなみに、葉っぱが緑色になるのも同じ原理で、葉っぱにとって不要である緑色を放っているので私達には緑色に見えるそうです。

まとめ

他にもたくさんのお話を聞かせて頂きました。
1人で山を歩いてもなんとも思わない景色でしたが、先生と一緒に歩くと、光の屈折や色について、すべての生き物について知ることが出来ます。
とても貴重な機会であり、自然が好きな私にとってはとても有意義な時間でした。

そして、先にも述べたように、このような私たちが子供の頃から親しんできた景色や環境が毎年減少していることについては私達大人が考えなければいけないと思います。
外国の方に支えてもらえっている、それもありがたいことですが、自国の自然を残すことについて、まず私達が考えなければいけない課題だと思います。

これからもビジネスとしてのオーガニック業界に関わるのではなく、地球という私たちの生きる土壌を自分たちで守っていくという本来の目的から自身の事業を伸ばしていきたいと思いました。

読んでいただき、ありがとうございます。



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