24-25モデルのスノボ板を沢山試乗したからレビューするよ!

WRX, BC Stream, OGASAKA, Gentemstick, Lib Tech, YONEX, 等いろいろ乗ってきました。

川場の24年の春に行われた試乗会と、おなじく川場のレンタル店で借りたGentemstickに関して感想を述べていこうと思います。

尖った板は何かするとすごい楽しいってなって、オールラウンド板はそれはないが、色々できるという、言われてみればそうなのだが、実際に乗ってみてそれを時間したという感じでした。

著者は身長体重は普通くらいで、スノボ歴は非常に長いです。カービング、地形遊び、パーク(だいたい一日中パークにいる)、パウダーと満遍なくいろいろやりますが、グラトリはほぼできないレベル感じです。シーズン中は5月ごろまで基本は毎週スノボに行っています。

BC Stream DR 157 SQ

衝撃の性能だった板。とにかくカービングがエグいうごきをする。ぐわんぐわん攻めたターンを連続で切り出すアグレッシブな人向け。春のシャバ雪でもめちゃんこ楽しかった。トーションはすごい硬い板ではないので、カービングだけでなくあとびを取り入れたい人におすすめ、すごいやりやすいわけではないが、壁飛んだりもできた(そういう板ではないが)。本当にラマさんみたいな動きになる気分。春のシャバ雪でもカービングが超楽しい。ラマさん曰くだれでもエグいカービングができるように設計した板だとか、たしかにその通りだと感じました。

太い板ですが、太さを全然感じさせない軽快さで、硬すぎないので遊べる板でもあります。

トーションの硬い自動的に曲がっていくような板(WRX -Mk-Sとかみたいな)ではなく、自分で曲げていく系の板。これでもラマさんのYoutubeいわく、DRシリーズではオートマチックにまがる板他のだとか。

5mくらいのキッカーも無理やり入りましたが、何が起こるかというと、エントリーは普通は最初の方は流すところを、そこをゴリゴリカービングしてエントリーしたくなるという感じでした。キッカーはまあ飛ぼうと思えばまあ飛べるというかんじです、そういう板ではないですが。

OGASAKA FCとかと比較するとあちらは本当にカービングだけに絞った性能ですがDRはすごい遊ぶこともできるけどカービングもごりごり楽しい板という感じですね。追記:57 DRはラマさん曰くトリックのことは考えてないとのこと。

カービングはそれなりに出来るようになってきた人からゴリゴリにカービングしつつも遊びを取り入れたい上級者で上記で紹介した特製が好みであればおすすめです。

個人的には今回の試乗でダントツ一番楽しい板でした、157は誰でもカービング出来るように簡単めの操作感で作ったとラマさんが言っていて、161とかのほうがマニュアル操作感が強いとのことなので、個人的には 161が本気で欲しくなりました。

友人の友人(もはや誰という感じだが)は合わなくて売ってしまったらしいので、まああう合わないは当然ありますね。

あと、おそらくこの板はある程度の実力のある人が、相当攻めてアグレッシブに連続のカービングターンを繰り出すような目的の板で、ゲレンデでこの板のっている人がそのような本来の乗り方をしていない人がほとんどなイメージです。結構みんなまったりカービングしてたりという感じですね、まあまったり乗っても良いとは思いますが。

WRX MK-W 153W

ダブルキャンバーの板で最初は全く興味なくてし試乗したい板リストからは外れていたのですが、試乗会でたまたま話した試乗に来られていた別の方が、超楽しくておすすめと言っていたので乗ってみました。

乗り始めてすぐにその事を理解しました。ダブルキャンバーなのにめちゃめちゃカービングが切れるのに、真ん中のロッカーのおかげで、定点で回る系の動きがとにかくやりやすい。とにかく楽しい板、中、低速で激しく全力で遊ぶのに最適だと思いました。

ちなみにワンフットは、真ん中のロッカーが効いて横にくるくるずれるので怖かったです笑。

あきらかに初心者向けの板ではなく、ちゃんと板を倒してカービングが出来き、それなりにスノボ歴があって遊んだりする技術があるひとむけだと思います。

あとすごい中低速のグラトリとか遊びを重視している人以外は、1枚の目メインボードとするのも勇気がいる選択かなと。2枚目以降にこういう板も欲しいという人におすすめです。

そして初めて板を買う人にもすごいおすすめではないと思います。初めての人はもっとオーソドックな板が良いかなと。

キッカーは回そうとしてヒールエッジをかけながらエントリーしたところ、エッジが抜けてひどいことになりました(横っ飛びの下手くそな飛び方でしたが)。ストレートも板の真ん中のロッカーにより安定して直進出来なさそうなので、そういう板ではないのでキッカーは本当にやめておいた方が良さそうです。

とにかく楽しくてこの板も超欲しくなりましたが、後述ですでに板を一枚買ってしまっていて、我慢という形になりました。

OGASAK FC 157

6年くらい前の春の上越国際で試乗した160のFCよりトーションが固くなった気がしたが、本当にトーションの設定が変わったかは不明。

相変わらずぐわんぐわ曲げていく系で楽しい。どこか他のサイトでFCは部活のようにゴリゴリ乗る人向けとか書かれていたが本当それが正しい表現。

キッカーもテールとノーズのグラブ出来たので案外いけそうな感じ、神田のショップで以前話した店員さんはFCでごりごりパークも入ると言っていたので、カービング性能は最優先だが、一応パークも入りたいみたいな人は良いかもです。FCがハンマーではなくセミハンマーなのはある程度フリースタイルの余地も残しておきたいという開発陣の意図があるのではと思うので、もしそうならば想定された板の使い方ですね。

ただ全体的は評価ではDRの方が個人的には楽しかったと感じました。カービングに関してもDRの方がもしかしたら楽しいかもという感じ。

以前上越国際でFC160を試乗した時はその楽しさに感動して、来季モデルをその場で予約していってしまう人の気持ちがわかったのですが、今回はそこまでの感動はなかったです。雪のコンディションの違いかもしれません。

ちなみに同じ試乗会場にいた他の方は相当気に入っていて、試乗会の主催者側のスタッフさんもFCは昔から定番ですごい良い板と言っていたので、ごりごりにカービンングを楽しいたい人がFCを買って後悔することはいと思います。

ちなみにFCって一部の人が思っているような(昔のFCのイメージ?)乗りにくい板ではないです、個人的には。

DRとの比較ですが、遊びは取り入れずカービングしかしないのであればFCが良いとは思いますが、乗り味は違うのでカービングメインで考えていてもDRと双方試乗して決めると良いと思います。

WRX MK S 154

トーション固めでオートマチックに曲がる系のいたでした。カービングは確かにしっかり切れます。クセのない乗りやすい板です。どちらかというと中低速系の板だと思います(技量があれば別にぶっ飛ばせます)。

まだカービングターンはできないがこれからカービングの練習をしたい初心者、ゆくゆくはグラトリやラントリに挑戦したい初心者、グラトリやラントリができてこの板の乗り味が好みな人におすすめだと思います(ちなみに自分はグラトリはほぼできないのでそういう人の意見ということは留意してください。

オートマチックに曲がる板があまり個人的には好みではないので、僕自身はしっくりはきませんでした。自分はグラトリは下手くそで大した技もできないので、自分の技量だとこの板で楽しく低速の遊びができる気がしませんでした。その点MK-Wは自分の技量でも超楽しく低速での遊びができそうと思いました。

Lib Tech Jamy Lynn 156

僕も一度は憧れたLib Techです!多分Libだと一番有名な板かなと思います。確かディレクショナルかディレクショナルツインだったと思います。フリースタイル板です。トーションはそこまで硬くなく、癖も少なく乗りやすい板でした。癖強なイメージのLib Techですが多分C3 キャンバー(Lib Techのキャンバー形状の種類で、ダブルキャンバーだが、真ん中のロッカーが床に置いた時に地面につかないくらいのロッカーで普通のキャンバーの乗り味じ非常に近い)の板を買えば乗りやすいのではと思います。自分もC3の別のLibを一枚持っていますが、乗りやすくカービングも気持ちよくて良い板です。

ただLibの板は日本人にはちょっと重いのでそこらへんは買う際には気をつけた方がいいかもです(自分の持ってるLibはたしかに思いが操作感には問題なかったと思いますが)。さすがにこの硬さと重さでのグラトリは厳しいと思うので、そういう目的の板ではないですね。パークは調子いいのではと思います(ちょっとこの板ではパークは入りませんでしたが)。

Lib Techが欲しい人には、外さない板だと思うのでおすすめです。Lib Techの板のグラフィックは他のどのメーカーにもないような独特な世界観で、一時期僕もすごい憧れていましたが、好みは分かれるとは思います。

OGASAKA CT 156

本当に名前の通り、オートマチックにコンフォートな感じで曲がっていく感じでした。板を履いた瞬間にトーションの硬さを感じました笑。好きな人は好きかもという感じの乗り味。

あまりFCのようにゴリゴリカービングをするのではなく、そこまで攻めないでまったり気持ちよくカービングしたい人などにおすすめだと思います。あとは初心者を脱したくらいの実力でこれからカービングを上達したい人にもおすすめかもです。

ちょっと記憶が定かではないですが、今思うとWRX MK Sに似た特徴の板な気もします。どちらもフレックスは柔らかめだがトーションは硬い感じですね。将来グラトリとかラントリも意識したい人はMK S、そうではないカービングメインの人はCTを選んだら良いという感じでしょうか。

ちなみにCTでキッカー入ったり地形遊びもできると言っている人もいて、それは正しいとは思うのですが、最適かというと個人的にはちょっと違うかなという印象です。というのもフリースタイル系の板の場合もっとトーションが柔らかくてパークやその他の遊びはやりやすいし、技量があれば全然気持ちよくカービングできるフリースタイル板は沢山あります。なのでフリースタイルをやりたい人があえてCTを選ぶ理由はないように思えます。あくまでCTの乗り味が好きでその板でフリースタイルをしたいという人が選ぶような板だと思います(別にフリースタイルしないでカービングだけしたい人にももちろんおすすめで)。

BC Stream S 153w

Wといいつつ細いという感じ(実際の横幅は調べてないのでなんともですが)。トーション固めの基礎系板、シャバ行きでよくわからず、癖がなく普通な感じ。多分基礎を極めたいなら有力な候補なのではと。検定とかにも向いているのかな?イントラの人とかが良く乗ってるイメージの板ですね。

基礎系を目指している初心者、検定用の板が欲しい人などとにかく基礎系の板が欲しい人に向いていると思います。

YONEX Smooth 154

乗りやすいフリースタイル板。キッカーで一応360度回せました。トーションは柔らかめ。フリースタイル系の板って結構似た感じの性能(ミッドフレックスくらいでトーション柔らかめのツイン or ディレクショナルツインでものによってはハイブリッドキャンバーでちょっとパウダーでの浮力も意識されている)の板が沢山あって、そのうちの一つという印象。

いろいろフリースタイル板に乗ってこの板が好きならば買いかなと。キッカーの飛びやすさってミッドフレックスくらいでトーション柔らかめのフリースタイル目的の板であれば、どれもそれほど飛びやすさや技のやりやすさは変わらない印象で(キャンバーの形状から回す時のひっかかりの無さとかエントリーの時の直進安定性とかは結構板によってい違うが、 あとはNovemberのArtisteのようなちょっと特殊な方向性でパークでの扱いやすさを意識した板は例外だが)、あとは実力勝負というイメージなので、試乗しないでフリースタイル板を買う時はあえてこの板を選ばなくてもよいとは思います。グラフィックが気に入ったらこの板でもいいかもという感じ(決してこの板が悪いわけではなく、似たような板が沢山あるのでその中でSmoothも含めて好きなのを選べたよいという感じ)。

Gentemstick Chaser HP 155

この板は川場のパウダーボードをレンタルできる店舗で24-24モデルを借りて午前中ずっと乗ってたものです。

トーションは硬くはないが、ほんの少しだけ硬さを感じるという感じです。あと太さはすごい感じました。

カービングはそこそこできて、ちゃんと気持ちいいです。サイドカーブはR7台ですが体感ではもう少し広く感じました。春の朝のカチカチのバーンだとエッジは粘らない感じです、キャンバーが低いことが影響しているのかもしれません。さすがにぶっ飛ばすと有効エッジ短いので安定はしないですが、飛ばしてもそこまでばたつきは少ないです。さすがにがっつりカービングという感じの板ではないですが、気持ちよくカービングはできます。ただ限界は低いという感じなので攻めたカービングをするとエッジ抜けたりします。

あとバインをつける位置で結構カービング性能が変わるので色々試してみると良いと思います。若干推奨位置よりセットフロント気味のた調子よかったです、これはお店の人も言っていました。

ずらすのは楽で多分これもキャンバーが低いことが容易かなと。定点でも簡単に左右に回ります。

あとは圧雪を普通に滑っているだけでも「サーフライド」感をすごい感じられました。パウダーボードでよくサーフライドとか言いますが、これがサーフライドというものか!という感じでした。シャバシャバ、ボコボコでもサーフライド感が楽しめます。川場の山頂から右に進んだバングがいっぱいあるコースでもそれをつい強く感じました。

キッカーはエントリーが良く整備されていてすごい平だと、板が左右にずれて少し怖いですが、普通に飛べます、8mくらいのやつを飛びました。FS360をやろうとしましたが(前提として僕はスピンは下手くそです、あとこっちは4mくらいの小さいキッカー)、エントリーでエッジが噛みづらく、トーションもしくは板の太さが影響してか、回す動作がやりにくく普通に失敗。ただし早抜けしない上手い人なら問題ないのかもと思いました。

ちなみに8mキッカー飛んだ時に感じましたが、他の板で飛んだ時より体感1.3倍くらい飛ぶ感じでした、高く飛んでいく?みたいな感じです。ただ怖くはなく気持ちいいという感じでした。パウダーで浮力を出す太いかつ新雪をとらえる形状が、空中で空気を捉えたのかもと思いましたが、これくらいの形状の違いが空中で影響するのか良くわからず、物理が詳しい人だれか教えて下さい。もしかしたら風とかコンディションの影響かなと思いましたが、何度飛んでも同じだったのでやはり板の影響かなと。

ワンフットは、板が左右にがっちりロックされるという感じはないが、直進安定性はあって、ターンもしやすく、やりやすかったです。

そして試乗後家に帰り同じ板の新しい年度モデルを購入となりました!本気のパウダーボードが欲しいが、パウダーボードを出してゲレンデや脇パウをいただいて、それらが食い尽くされた後に、ベースで板交換とかは面倒なのでそのまま午後はパークにずっといたいという目的で板を探していました、キッカーで着地時に折れると嫌なのでスワローテイルは候補から外れていて、スワロー以外で探していました。Gentemへの憧れもあり、試乗で性能に満足したので購入するという流れになりました。

Gentemstick Barracuda 158(多分、ワンサイズだのでカタログはこの値なので正しいと思う)

ChaserとBarracudaはそれぞれ通常バージョンとHP(High Performance)と末尾に着くモデルがあり、おそらくどちらもHPがつくものはおそらくトーションを柔らかくして乗りやすくしたモデルなのではと思います。

Barracudaは板が重く、硬く、トーションも非常に硬い鉄系(自分が勝手に命名)の板です。昔のRome Anthemとかメタル入りのFC-Xとかに近い乗り味です。

カービングはChaser HPより粘りますが、操作がしにくい、すごい勝手にレールに乗る系のカービングです。人によっては板が全然、曲がらない板と感じるかもしれません。ずらすターンは非常に難しいです(まあ慣れてしまえば実力があれば全然できますが)。あと絶対に初心者が扱える板ではないです。FC-Xみたいな板に乗り慣れている人は難なく乗りこなすでしょう。こういう板が好みな人にはいいと思いますが、一般人は素直にHPのついた方を買うのが無難だと思います(Barracuda HPは乗ってませんが、前述の通りHP付きはトーションが柔らかいという想定が本当ならですが)。

フリースタイルはトーションが硬過ぎで無理だと思います。キッカーも地形遊びも相当な実力がないと厳しい上に、グラトリなんかは絶対無理だと思います。

ちなみにパウダーでの乗り味は、テールがスワローではないChaserの方がサーフライド感は強いとのこと。スワローは後ろが逃げずにしっかり曲がっていく感じらしいです。

鉄板系の板が好きな人で、そのような性能のスワローテイルのパウダーボードが欲しい人にはおすすめです。

おわりに

DRとWRX MK-W がテンション高めの記事となりましたが、このふたつはすごい尖った性能の板で、特定のことをやりたくてそれに合致すればめちゃめちゃ楽しいという系の板だからだと思います。オールラウンド系だと、いろいろできるが何にすごい特快しているわけではないので、すごい何かで感動とかは少ないのだとおももいます。それらを踏まえて是非新しい板を選ぶ際に参考にしてみて下さい。

この試乗レビューが参考になったと思った方、次に試乗したときも記事を書いて欲しいと思った方は是非、いいねボタンを押して言っていただけると、次の制作のはげみになります。

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