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銀座
銀座の街がどことなく閑散として2年ちょっと。
外国人観光客の活気がなく、初めはそれが「たまにはいいな」とか思っていたのに、最近では「物悲しい」となんだか感傷的になってしまったり。
人ってつくづく、勝手でワガママなものだと。
でも、通りを歩いて閉店してしまった店やら、テナント募集の広告すら出されずがらんどうになっているスペースを見ると、建物のオーナーでもないのに焦らされたり。
オープンした当時話題になった商業施設も、通りから見える1~2階がシートで塞がれてしまって、どうなるんだろうと。
久々に銀座を歩いて、デパートに入って、ランチを食してそんな感じでして。
個人的に、銀座がどうなるのか不安。
でもどうしてなのか、適度に街にお金を落としてをして。
20代の頃は銀座と言えば「キルフェボン」に行くぐらいで。
それ以外に食べたい物と買いたい物も思いつかない街でした。
遊ぶなら新宿、原宿、渋谷で遊ぶし、食事もする。銀座はキルフェボンしか本当に目的と場所が結び付かないもの。
それがここのところ、40歳から歳を遡って数えた方が早いぐらいになってみると、銀座に食べたい物と欲しい物がそこそこあるようになりました。
手始めは化粧品。
ところどころにデパートで買える良い品を使わないと、肌の見栄えが悪くなって。欲しいなというメーカーのカウンターは、銀座のデパート内が最も近くて立ち寄って。
そのついでにデパート内を流せば、お手頃に買える指輪があり。
デパートを出て路地裏に行けば、旨いビリヤニを出すインド料理屋があり。
美味しい抹茶デザートが売りの甘味屋もあり。
高級ブランドには手が出ないし、そもそも興味は無いで素通りですが、自分の財布が許容できる範囲内で楽しめる銀座が今はあります。
街行く人は上品というか、小綺麗。食事していて近所のテーブルから聞こえる会話の中身は、いわゆるハイソサエティな暮らしをしている様子で。
古着全開、小市民然としている自分とは違う世界の人と過ごす街というのは相変わらずなようですが、それでも昔は刺さらなかった面白さがあります。
今度は久々に、伊東屋に行ってみようかと。
昔、時々行っていたのを思い出したもので。