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大人になると反復練習だけでは現状維持がせいぜいだ、という話
これは何事にも言えることだと思います。
勉強も仕事もそうですよね?毎日同じことの繰り返しや覚えたことを復習するだけでは現状維持がせいぜいです。
新しいことを学んだり体験したりすることで見識や知識が広がっていきますね。
大人の場合は歳を重ねる毎に脳が硬直化していくので、新しいことを学ぶ姿勢を保ち続けていないと勝手に保存できるデータ容量が減っていきます。
なまじものがわかるだけに未知のことに出くわすと必要以上に怖がってしまいますしね。
逆に子供の場合は未知のことを手探りするのが当たり前なので恐れずチャレンジできるから成長も早い。この柔軟な学習能力は大人には無いものです。羨ましい。
そしてこれは運動においても同じこと。
毎日同じ練習メニューをやるだけでは現状維持が精一杯で上達が望めなくなります。初心者のうちならそれでもしばらくは伸びますが、やがて頭打ちになります。
ストレッチは毎日続けていれば日に日に身体が柔軟になっていきますが、少しでもサボるとすぐに身体が硬くなってしまいますよね?
それと同じで大人になると常に新しいことを学ぶ姿勢が無いと、運動においても思考が硬直化して新しいものを受け入れづらくなってしまいます。
身体がまだ成長する子供の場合ならそれでも伸びる可能性がありますが、大人はそうはいきません。
もし今の練習内容やトレーニングメニューに倦怠感を覚えるようになってきたら内容を疑ってみる良い機会かもしれません。
量を増やすだけでは運動能力が伸びないうえに身体を痛めるだけ
それについてはこちらでも述べさせていただきました。
同じ負荷のスクワットを100回から1000回に増やしたところで運動能力は伸びません。
結局ただのスクワットができる程度にしか筋力は育ってくれないわけです。スピードやパワーを発揮できる足腰を作りたいなら量は少なくても良いのでバーベルスクワットや宙返りなど次元の高い動きを身体に覚えさせるほうが効果的です。
ただ、ボディビルダーを目指す場合には例外的に普通の筋トレを沢山こなすというトレーニングが効果的です。
それはこちらで。
転ばぬ先の杖よりも転んでから立ち直るほうが効果的!
たとえば英語を学習するときには毎日学習本を開いてコツコツ勉強するよりも、短期間ホームステイしたほうが伸びることがわかっています。
私にも似たような経験があるのですが、自分が伝えたいことがあるのに上手く伝えられずに、もどかしい、悔しい、と思う瞬間が多々訪れます。
これが凄い学習意欲を掻き立ててくれるのですよね。
今はインターネットが充実したおかげで気になることはすぐグーグル先生に聞くことができます。そのこともあり、わからないことはすぐ調べられるのでなんならその場ですぐに自分の伝えたかったことを言い直すことすらできてしまいます。
あまり海外に行くことに不安を感じる必要もないかもしれませんね。
ちょっと脱線してしまいましたが、この実践の場で返す言葉が出ずに恥をかいたとか悔しいという気持ちが起きることでその記憶と共に知識として定着します。
これが実は最も効率が良い。参考書を読んで覚えた場合は覚えてもすぐに忘れてしまいますよね?
このことを考える度に私は学生時代は勿体無いことをしたな、と思っています。もっと恥を掻いておけば良かったな、と。
普段の授業で恥をかいても受験のときに高得点を取れれば申し分無いわけですから。高校の場合は学校の成績が大学進学に影響するわけでは無いですし、中学でも普段の授業で間違えてばかりで恥をかいてもそれだけ授業に頑張って参加していればやる気が評価されて、その上でテストのときに高得点取れれば通知表も文句無い成績がもらえるでしょうね。
できなくて恥ずかしい、悔しいと感じる瞬間をたくさん経験するほど基礎が定着するということを一番忘れてはいけません。
教師や指導者もこのことを理解していなければいけません。「ほら見ろ!お前は基礎をサボるから駄目なやつなんだ!」と恥を煽るのはその子のためにならないどころか将来も歪めてしまいます。
つまりそれがスポーツでどう役に立つ?
特に大人の場合は毎日変わり映えのしない練習を淡々とこなすだけでは成長が見込めないということ。
それに加えて「基礎は大事だから基礎をしっかり反復しよう」という考えでも成長が鈍化しそうです。
その基礎が具体的に何の役に立つのか?何を習得したくてその練習をするのか?しっかり目的が定まっていないなら当然でしょう。
私自身、映画のベストキッドは好きですが現実ではあの練習方法はあまり効果が上がらないのかもしれません。
私個人の考え方ではありますが、いずれ立ちはだかる見えない壁に備えて転ばぬ先の杖としてコツコツ基礎練をするよりは、身の程知らずで結構なので自分が手に入れたいものを定めてチャレンジするほうが良いかもしれません。
私の場合はトリッキングというスポーツでバタフライツイストという技に初めてチャレンジしました。
アクロバットの基礎が全く備わっていないのに身の程知らずも良いところでした。
何度も失敗して悔しい思いや恥ずかしい思いをして、それでも習得したいが為に仲間に教わったりYouTubeを漁りました。
そして否が応でもバタフライツイストに必要な基礎練を積み重ねました。
これがもし「バタフライの反復練習をしろ」など何もわからず先生から指示された通りに練習していたとしたら未だにバタフライツイストを習得できていないかもしれません。
また、別の話としてオーバーラーニング(復習)は大事だという話もありますね?
確かに正しいです。しかし新しいことを学ぶ余地を奪うほどやり込んではやはりいけません。
私がよく経験することとして、人前で技を披露するときに最近あまり練習していなかった技については当然良いクオリティが出せなくて悔しい思いをします。
そして頭を冷やしてから考察すると具体的にどの基礎が抜けていたかが理解できてきます。
それからその基礎を復習すると練習がはかどるし、もうその失敗は忘れないで済みます。
やはり転ばぬ先の杖よりも、一度転んで恥をかいてから立ち上がるほうが成長が早くなると思います。
今回はこんなところで。
良ければマガジンも読んでみてください。
スタントマン目指して修行中!インスタも見てみてください。
ありがとうございました。
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