『ダビデ王とバトシェバ』

つぶやきで本の情報を書いたのでここでは省略します。今から約3000年前の時代ですよ。
家父長制ガチガチのストーリーです。
第一部アヒトフェル 読了
場面展開が多くて、一回読んだだけでは振り回されてる気分になる。典拠となる聖書の記述が殆どないので著者ロバータ氏のほぼ創作だと訳者あとがきに記載ありました。
第二部ウリヤ 読了
ダビデ王のエルサレム攻略とペリシテ人撃破の記述。それと並行してバトシェバの成長とウリヤとの婚姻。
旧約聖書のサムエル記、歴代誌、列王記の辺りは内容が時系列的でないような箇所があり、読んでいるうちに迷路に入った気になる。それを整理して創作を加え1つの物語に仕上げてくれたのが本作品だと思う。巻末の聖書典拠箇所一覧を見ると、著者ロバータが如何に忠実に創り上げた物語なのか、その労苦を感じる。ロバータが女性なので翻訳者も女性であれば良いが、残念ながら翻訳者は男性だ。訳語の選択も、『おや?』と思うところがある。まだ4部中2部までしか読んでないのでこれ位にする。
第三部 ダビデ 読了。
バトシェバとの不倫姦通、ウリヤ殺害の罪を犯したダビデ王の預言者ナタンによる告発。第一子死亡。ダビデ王の回心。バトシェバとの間の第二子懐妊でダビデ王の他の息子たちの周りで陰謀が渦巻く。
第四部 ソロモン 読了。
ダビデ王への息子アブサロムの謀叛。ナタンの預言を奉じるバトシェバの苦しみ。祖父アヒトフェルとの対立。
基本的には全編一貫してイスラエルの神への祈りが続いている。聖書の中に散らばっているエピソードを繋ぎ読み応えある物語に完成していることに驚き、新鮮でした。罪の回心についての記述はあっさりしている。
追記
『マグダラのマリアと聖杯』(マーガレット・スターバード著和泉裕子訳英知出版刊)P94より、
『ベニヤミン族の娘に生まれたベタニアのマリアと、ダビデの子孫イエスとは、•••ベニヤミン族の出であり、その娘ミカルはダビデ王の妻となった。』

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