財政のことで気になったので財務省にメールしてみた話

どうもうつ病で半年休職してましたが、最近復職したマルス@です。

先日参議院選挙が行われまして、自民党が勝利し、消費増税は今のところ実施されることが確実となっております。

日本国債の発行残高が増え続けており、そのために日本政府の財政は緊縮財政となり、公共投資は行われず、増税され、日本国民は虐げられています。

皆さんにも国の借金が多くて、国民一人あたりにすると…みたいな話が往々として話されています。

本来であれば政府は借金があろうとも財政出動して、消費拡大、景気拡大し、GDPを押し上げることで経済を安定化させるのが役割だと思うのですが…

これが今の政府にはできないんですよね。

なぜなら、財務省が予算の権限を持っているから!

そして、なぜ財務省が財政出動を拒むかというと

財務省設置法

(任務)
第三条 財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保並びに造幣事業及び印刷事業の健全な運営を図ることを任務とする。

と法律で定められているからです。

健全な財政の確保って??という疑問が出ますが、これは財務省ホームページに記載があります。


『我が国の財政は、毎年の多額の国債発行が積み重なり、国際的にも歴史的にも最悪の水準にあります(太平洋戦争末期と同水準)。欧州諸国のような財政危機の発生を防ぐために、GDP(返済の元手)との対比で債務残高が伸び続けないよう、収束させていくことが重要です。』

とこのように財政健全化のために財務残高を減らしましょうと言っています。

そして、大事なキーワード『プライマリー・バランス』

『基礎的財政収支(プライマリー・バランス)とは、税収・税外収入と、国債費(国債の元本返済や利子の支払いにあてられる費用)を除く歳出との収支のことを表し、その時点で必要とされる政策的経費を、その時点の税収等でどれだけまかなえているかを示す指標となっています。 』

つまり、税収と支出のバランスの話で、これを黒字化しようというのが財務省の言っていることです。

確かに一般家計においては給与所得(収入)の範囲内で支出をまとめないと毎月赤字になり、いつか家計が破綻しちゃいますね?

これが政府においてもなりうるからちゃんとプライマリー・バランスを黒字化しましょう!

だから、皆さんに協力してもらうために増税するよってのが財務省の言い分です。


ここで大事なことは支出が多い場合、日本国債を発行して対応していますよね?

だから、日本国債がどんどん膨らんでいった場合に借金返済が出来なくなって、債務不履行を起こすこと=これが財政破綻というわけです。

ですが、これは実は違うのです。

日本は円建ての借金で、円の通貨発行権があるため、借金返済が出来なくなることはありえないんですよね。

だから、借金で首が回らなくてお金が返せませんということはないのです。

そして、財務省はこれを自ら言っているのです。

こちらは日本国債の格付けに対して財務省が文句を言った文章です。


(1)日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。

はい、いきなり言っています。

自国通貨建てで国債のデフォルト(債務不履行)は考えられない。

さらには…

マクロ的に見れば、日本は世界最大の貯蓄超過国

日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高

国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている

などど申しておりまして…

なんだよ、国民に対して借金が多くて、一人頭でいくらあるとかほざいておきながら、日本は実は貯金多くて、経常黒字国で債券国で外貨準備もあってって、そんなこと国民に話してるか?

これはちょっと矛盾があって納得いかないので、財務省へメールしてみました。

問い合わせフォームからの送信だったので、原文を保存していなかったのですが、上記内容を財務省が言っているのに、国民に借金だ借金だと言って、国民から税金取って、緊縮財政にしているのはなんでだよ?とメールしてみました。

8/2(金)に送信して、帰ってきたのは8月7日(水)夕方

以下、財務省からの返信

財務省ホームページへのアクセスありがとうございます。
8月2日にお寄せいただきましたご質問にお答えいたします。


御指摘の意見書は、日本国債の格下げの理由について、より客観的な説明を格付会社の方に求めたものであり、日本の財政健全化の必要性を否定するものではありません。その上で、日本の財政の状況についてですが、この意見書が提出された当時に比べて、国及び地方の長期債務残高は更に増加しているなど、年々その厳しさは増しているところです。こうした中で日本国債が円滑に購入されているのは、日本国債の返済能力に対する信認が前提となっているからです。
 このため、仮に市場の信認を失う事態が発生すれば、金利の上昇を通じて市場からの資金調達が困難となる可能性もあると考えられます。したがいまして、引き続き、財政に対する市場の信認を確保できるよう、経済再生と財政健全化の両立を目指していくことが重要であると考えているところです。


今後とも、財務行政につきまして、ご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

※このメールは発信専用です。このメールにご返信いただいても回答することができません。お手数ですが、当省へのご意見等は再度「ご意見箱」(https://www2.mof.go.jp/enquete/ja/index.php)よりお願いいたします。

財務省大臣官房文書課行政相談官 今村 高駒
財務省ホームページ https://www.mof.go.jp/
財務省メールマガジン配信サービス https://www.mof.go.jp/e-service/index.htm

だそうです。

国債格付けに説明を求めたものであり、健全化の必要性を否定するものではにない…ですと? 

デフォルトしないって認識してんじゃん、絶対!

仮に市場の信認を失う事態が発生すれば、金利の上昇を通じて市場からの資金調達が困難となる可能性もあると考えられます。

毎年どんどん国債発行してるけど、金利の上昇どころかマイナス金利になってますけど? それに日銀が買ってるじゃん。

とつっこみどころ満載のメール返信だったので、またメールしてみました。

お返事が来たらまたnote記事にしようと思います。

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