影の中の箱:立方体 - CUBE -
早速ですがこの言葉、意味不明に思いませんでしたか?何の事を言っているのかさっぱりだなーと。
何やらヴェールを纏った様な言葉ですね。
今回の記事はこの賢者の言葉の解説記事になります。
”真実を影の中に隠した”なんて仰々しく思われるかもしれませんが、この記事を読んで頂ければ納得できると思います。
事実、その”真実”は普遍の存在ですので仰々しくて当たり前なんですが。
私はせっかちさんなので先に答えを書いておきます。
その”真実”とは「幾何学」。本記事においては「立方体(箱)」です。
先に答えを知ってどう思われましたか?
さらに頭の中に?が増えたのではないでしょうか?
?が浮かんだと言うことは、ほんの少しだろうと知的好奇心が刺激されたと言うこと。
知らないことを知りたいと思うのは人間の本能。それが普遍の存在についてですから、私でしたら興味津々です。
ではでは、せっかちさんなので早速、賢者の言葉の纏われたヴェールを脱がしていきたいと思います。
影
冒頭の意味不明な言葉「古き賢者は真実を影の中に隠した」ですが、
賢者の言葉で汲み取らないといけないのはまず「影」。
ここで少し頭を柔らかくしてみましょう。キーワードを脳内変換してみます。
影ということは次元で考えたなら二次元。つまり影を二次元と脳内変換すれば良いのです。
「真実を”影”の中に隠した」の影とは二次元。
では、何の二次元の姿(影)なのか?
次に賢者の言葉について振り返ります。
私たちが生きる現代にまで残っている賢者の言葉、賢者が残すのは智慧。理の智慧に関する言葉です。ヴェールを纏っていますが大切な言葉として残っています。
少し踏み込んで、理の智慧の”智慧”とは何でしょう?
賢者と呼ばれるくらいですので、智慧=学問探求の結晶。その結晶を磨き上げるものが学問。では学問と推測しましょう。
学問で、三次元のものを二次元に落とし込むと理解しやすい学問とはそれ即ち「幾何学」。
「影」つまり二次元表現の学問は「幾何学」、この様に推理することは道理ではないでしょうか。
ご納得いただけない方がいらっしゃるかも知れませんので、別の賢者の言葉を借りましょう。
永遠普遍の知識である幾何学、永遠普遍は理。
理の智慧、理の学問、それは幾何学。
ここで小まとめをします。
賢者の言葉の纏われたヴェールを払いとってみると、「古き賢者は真実を影の中に隠した」は「古き賢者は理の智慧を二次元の中に記し残した」と換言できます。
これで、意味不明であった賢者の言葉のDecode完了です。
今回の記事では幾何学の中でも「立方体」が好例ですので深掘りしていきます。
ではここからはDecodeした言葉「古き賢者は理の智慧を二次元の中に記し残した」の検証です。
影の中の立方体
今回取り上げる立方体についてですが、その性質については必要な部分だけ簡単に触れるにとどまります。もっとディープに知りたいという方は霜月やよいさんの記事をどうぞ。
ではまず、三次元の立方体を二次元で表現してみました。
六角形、六つの三角形、三つの菱形など様々に表現できます。
実は上記の例が「古き賢者は真実を影の中に隠した」の答えです。
賢者の言葉を、真実=理の智慧=立方体、影の中=二次元、とDecode。
それを幾何学で表したものが上記の画像であり、ヴェールを取り払われた賢者の言葉の答え。
立方体も三次元→二次元と見方を変えれば、六角形や六つの三角形、三つの菱形などに姿を変えました。
賢者の言葉がそんなシンプルなことだなんて肩透かし食らった感じだなーという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
では今度は視点はそのままに、少しレベルアップした「古き賢者は真実を影の中に隠した」=「立方体の影の幾何学」を見ていきましょう。
少しレベルアップ
前項の画像に少し手を加えました。線が増えたので少し複雑に変化しましたが、見事な幾何学ですね。
この幾何学はメタトロンキューブと呼ばれるもの。
「神聖幾何学で身に付けると浄化される…」なんて言ってる輩がいる様ですが、何を言ってるのかさっぱりです。
神聖幾何学という言葉は、その幾何学に関する智慧が神聖だから神聖幾何学。
だって賢者の思い出してみてください。「古き賢者は真実を影の中に隠した」→「理の智慧を二次元(影)の中に記し残した」でしたね。
賢者の言葉に従って導き出せた幾何学、それは智慧です。学問を探求した賢者が発見し、残したその智慧自体が神聖です。
何の勉強もせず、言葉を知っただけで神聖幾何学を理解したつもりでいる方がどうかしていると言うか、心配になると言うか。
せっかくヴェールを払いとった賢者の言葉に、もう一度ヴェールを被せる様なもの。
毒づいちゃいました。話を戻しましょう。
画像の様にメタトロンキューブは、そのまま影(二次元)に落とし込んだ状態ではどの様な立体かイメージしづらいですね。
では今度は逆に、影から三次元に取り出してみましょう。
メタトロンキューブを三次元に取り出してみると、立方体の中に別の立体が入っていますね。
この立体は星形八面体、別名マカバ、ダ・ヴィンチの星とも呼ばれる立体(以下マカバと呼びます)。上下2つの四面体が組み合わさり、立方体の中に入っています。
立方体と四面体の組み合わせで「おや?」と思った方は勉強熱心な方ですね!
5つあるプラトン立体はそれぞれの立体が対になっています。
立方体と対になるのは八面体。四面体ではありません。
ですが、唯一自己相似をなす四面体が上下2つ組み合わさった立体、マカバになることで、マカバも立方体の中に納まります。(更にマカバの中に八面体もマトリョーシカの様に含まれます)
ここで私が興味深いと思うのは、八面体・六面体(立方体)・四面体が揃っていること。864が。
27.54.108.216.432.864…のいつも登場する数列が今回も登場です。やはり符合を見つけると知的好奇心が沸き立ちます。
さらに数・象徴・幾何学の符合を知りたい方はリンクの動画をどうぞ!傑作です。
ここまで「古き賢者は真実を影の中に隠した」という言葉を念頭に、二次元↔︎三次元と視点を変え、隠された智慧を見ることができました。
視点を変えるだけで一つのことから多くの知識を得られましたね。ピントを合わせることだけでなく、ぼかしてみることも大切。
次の項でもこれまでと同じ様に視点を変えて「立方体」について見ていくのですが、今度は少し見方を変えていきます。
「立方体=キューブ=箱」と敷衍し、象徴としての残され方を画像で紹介していきます。
箱
ではここからは、これまで綴ってきたことを敷衍し、象徴を見ていきます。
と言ってもピタゴラスの言葉を踏襲し、少しの言葉で語ります。
キーワードは「立方体=キューブ=箱」。
まずはカーバ。霜月やよいさんの『Divine Ratio / Re:Decode』にも登場しました、絶妙な比を纏ったカーバ。
「箱」を展開してみると…同じ物を崇めています。
また違う宗教の至聖所。一辺が10キュビットの立方体空間。
エリコの壁を壊す際に持ち出したのも契約の「箱」。
新しい宗教施設も街も「箱」
絵画でも。
象徴の仕方は様々。
終わり
今回の記事はこれで終わりになります。
いかがでしたか?ヴェールに纏われていた「古き賢者は真実を影の中に隠した」という言葉、読み始める前とでは捉え方が変わったのではないでしょうか。
Decodeする際、視点はピントを合わせたりぼかしたりすることが大切です。
今回取り上げた、知的好奇心をくすぐる様な事柄にご興味がおありでしたら、次回の記事もお付き合い下さい。
それではまた次回の記事もよろしくお願いします!
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