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【1000字でススメ!】第121回「メトロポリス(metropolis)/アユンダ・リス」

みなさんこんにちは

ここは週1回ホロライブのオリ曲・歌みた動画から1曲選び、1000字程度でおすすめする。そんな記事。

今回の曲はこちら

「メトロポリス(metropolis)」アユンダリス/2025年1月17日

眠らない街、私は生きる

今回取り上げるのはホロライブID1期生アユンダ・リスさんで「メトロポリス(metropolis)」

まずはこの記事を読む前にぜひ1回お聴きください。

こちらは、2025年1月15日に行われた生誕記念3Dライブで披露された彼女にとって4曲目となるオリジナル曲。
彼女の愁いを帯びた歌唱力はさることながら、日本語で韻を畳みかけていく軽快なラップが気持ちの良く、ここまで違和感なく耳に馴染む彼女の日本語力にも驚かされます。
「夜」や「一人」といったテーマは彼女の2曲目のオリジナル曲である「1:15 AM」を想起させつつも、また違った角度から美しく孤独な世界を描いています。

タイトルの「メトロポリス」は「首都」や「主要都市」を意味する言葉。
1927年に公開されたSF映画「メトロポリス」が百年後のディストピアとなった未来都市を描いたように、大都会は何処か冷たく無機質に私たちを迎い入れる存在かもしれません。

さて、この曲のピックアップ歌詞はこちら。

頭上脱兎のごとくいられたら
枯れるまで煽る
バッドマナーも気にならない
眠らない街で生きる

引用:アユンダ・リス「メトロポリス(metropolis)」(作詞作曲:獅子志司)

世界中から光を集めたようにギラギラとした輝きが満ちる大都会。
その明かりに希望を胸にした人々は吸い寄せられ、今日もまた夢を想い描いて撒かれた種は花を咲かすどころか芽を出すことすらなく都会の夜に消えていきます。

ひとりぼっちの孤独感。
追い立てられる焦燥感。

そんなどうしようもない不安な気持ちをはっきりと浮かび上がらせる夜の時間。ただ、そんな冷たい夜のなかで、眠ることなく街を照らすネオンサインと喧騒が孤独で行き場のない心を不思議と暖かく包み込みます。

そんなささやかな現実逃避のお散歩を経て、明日もまたメトロポリスに夢を描く。
夜を満たす何者かではなく、「私」という大きな花を咲かせるために。


ホロライブのオリ曲・歌みたは、「にじさんじ」「ホロライブ」「ホロスターズ」の音楽系動画をまとめているサイト「VMusic Ch」さんから見るのが便利です!
あわせてご覧ください。

それではまた次回

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