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アートを「買うもの」として捉えてみたら、世界が変わった。

こんばんは。
アートでまち中を彩りたい、新卒1年目ワダです。
今日は昨日の続き、昨年の12月からのお話を書きたいと思います。
昨日の話は、こちらから。

さて、「働く人のためのアートの買い方を学ぶ会」に参加することにした僕ですが、そもそもなぜこの会に巡り会えたのか。実は、大学3年生の頃から2年間、横浜の鶴見にある「清水湯」という銭湯に下宿していたのですが、その銭湯のオーナーから教えてもらったのがこの会と巡り合ったきっかけだった。

当時、銭湯で暮らす中で、これほどあらゆる背景を持った人が集まる公衆スペースはなかなかない、ということに興味を持っていた僕。そんないろいろな人が集まる空間にアートがあったらきっともっと素敵な空間になるはず。しかも、アーティストはなるべく生活に時間やお金をかけずに作品作りに没頭したい。そういう空間が欲しい。と思っているということを耳にしていたこともあり、銭湯をアートレジデンスにできないか、とオーナーに相談していた。なんと、その提案は快く受け入れてもらえたのだが、ここで問題が発覚。

僕にはアーティストのつてが皆無だった。。。

アーティストに参加してもらう活動の一番難しい部分は、アーティストが面白がれる企画にすることだ。それなのに、僕はアーティストの感覚が全くわからないし、それを教えてくれるつてもない。そんな状況を知ってくれていたオーナーが、「働く人のためのアートの買い方を学ぶ会」を教えてくれたのである。

さて、「働く人のためのアートの買い方を学ぶ会」についてだが、名前の通り働く人(=時間のない人)がアートの買い方を勉強する会で、約3ヵ月間、全6回のプログラムからなる勉強会である。参加費は¥24,000くらいだったと思うが、なんとU24割なるものがあったので、僕は¥15,000で参加できた。めっちゃお得。
何をするかと言うと、最初の3回はアートって何が面白いの?とか、アートってどうやって流通しているの?とか、そういう概要を掴むための勉強会だ。そして後半の3回は実践編。実際にアートオークションやアートフェアに参加して、気にいる作品があったら買ってみよう!という流れだ。この段階でめちゃくちゃ興味をそそられたのだが、実際に勉強会に参加してみると、これがとにかく面白かった。

アートにどこかしら怖さのような、語ってはいけないような感覚を持っていた僕は、当然ギャラリーなんて場所に足を踏み入れたことはなかった。
そんな僕には構いもせず、この会の1回目は銀座の超有名ギャラリー「東京画廊」で行われ、ギャラリスト山本豊津さんのアートとの関わり方を聞かせてもらった。ギャラリストということもあって、作品の目利きや売り方、市場の構造など、それまで気にしたこともなかった言わば裏側の部分を丁寧に教えていただいた。これまで、アート(っぽいもの)をちょっとしたインテリアとしてしか見たことのなかった、あるいは見ることのできなかった僕にとっては、作品の見え方が変わる貴重な1日だった。

2回目はアートオークションの楽しみ方について、SBIアートオークションの社員さんからお話を伺い、3回目には市役所に勤めながらコレクターを続けてこられた花房香さんに、目利きの仕方や着眼点について丁寧に話を伺えた。その他にも、作品購入後どうやって保管したら良いの?とか、作品の価格変動って何が影響して起きるの?とか、そんなことを教わった。

これまでアートについてほとんど触れたことがなかった僕からすると、この会でなされるどの話も新鮮で、会を重ねるごとにその奥深さにどんどん惹かれていった。とにかく、興奮しっぱなしだった。アートを「買うもの」として捉えると、それまで見てきた「アート」とは全く別の見え方でそれぞれの作品が僕の目に飛び込んでくるようになった。僕の見ている世界が変わった瞬間だ。

残りの3回はいよいよ実践編。もし自分が作品を購入するとなれば、コレクターとしての第一歩を踏み出すことに等しい。ワクワクとドキドキを抱えながら、まだ見ぬ偉大な作品との出会いの旅に出ていく!...わけだが、長くなってきたので続きはまた明日。

それでは。

| 気になる展示のコーナー |
クリムト、まだあんまりよく知らないんだけど、パソコン越しに見ていても迫力とパワーがある。とにかく見ておきたい。

クリムト展 ウィーンと日本1900
待望のクリムト展、過去最大級。
19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918)。
華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品は、
いまなお圧倒的な人気を誇ります。
没後100年を記念する本展覧会では、初期の自然主義的な作品から、
分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、
甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、
日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介します。
ウィーンの分離派会館を飾る壁画の精巧な複製による再現展示のほか、
同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、
クリムトが影響を受けた日本の美術品などもあわせ、
ウィーン世紀末美術の精華をご覧ください。
(以上、HPより引用)

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