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あなたに会えて本当に良かった〜元彼との幸せな日々を思い返して幸せを受け入れてみようの巻〜

定礎~あなたは孤高だった~

あなたは初めから"人と少し違う人間"であると。

 その声を聞いた瞬間から。

 僕には既にもうわかっていた。

イメージイラスト~あんたの卓越は若さやお金じゃ図れないのに~

1ldk/Reolを聴きながら描いたイメージイラスト

序~安らかな生活~

 あなたに会ったのはインターネットで、それも、声とコンテンツだけのやり取りだった。

 それでも、あなたは私を最初からほとんど理解していた。

 頭が良い、賢い人なのだ。

 私が初めて個人通話に誘われた時、私はメンタルがあまり良い状態ではなかったため、あなたを邪険に扱ってしまった。

 心では、申し訳ない気持ちがあった。

 それすらも当時のあなたには、理解出来ているようだった。

 あなたはしょんぼりした素振りを見せたものの、しつこく誘うことはしなかった。

 次にやり取りをした時には、もうDMだけじゃなくて、長時間の個人通話をしていた。

 あなたとのDMは、アカウントを消してしまった僕にはもう手元に残っていないが、とても楽しいやり取りばかりだった。

零~安寧の生活~

 なんでも、本当になんでも話せる人だった。

 心の底から愛していると、本当に言える日が来るとは思わなかった。

 めだかボックス不知火半袖の言葉に、「恋はね。でも、愛は勝たなくていい。」というものがあるが、まさにその通りだ。

 今後も遠くから彼を想い、愛し続けるだろう。

 私の行動を過剰に賛美することも、過剰に落とすこともなかった。

 彼は"正しい人"だった。

 私にはそれがとても居心地が良かった。

 色々な趣向が似通っていた。

 そりゃあ、趣味の違いが無いわけではなかったし、多少は相手に理解できない部分もあった。

 でも、そんなのは別れる根本の理由にはならなかった。

 私が、絶望的に幸せを受け入れられない人間で、

 彼が私を殺してくれないと、

 私には気がすまなかった。

 だから、……別れたのだ。

夢~愛されていた~


「……あの、元彼さんの幸せな話はどこ行ったんですか?」


 ……うん。待ってくれ。ゆっくりやらせてよ。


 これでも一応、許可を取っていない相手側に、迷惑がかからない書き方をしようと色々考えてんだ。

 コホン。

 あなたの声が聞けるだけで、安心して過ごせた。

 あなたに寄り添えるだけで、幸せだった。

 あなたと一緒にいる空間が、居心地が良かった。

 あなたと過ごす時間の一つ一つが、愛されていて、幸せだった。

 ずっと私のことを思ってくれていた。

 ちゃんと私のことを考えてくれていた。

 ああ、どうして、私はどうしてそんな幸せを受け入れられなかったんだろう。

 あなたと一緒に幸せになるというプレッシャーに、どうして耐えられなかったんだろう。

疑~本当の事~

 ……もう、それこそ、僕は、彼に一緒に死んで欲しかったのかもしれない。

 いや……そんなのは良くないよな。

 早く病気が治ったらいいけど、この病気はどうやらガンのように治らないらしい。

 じゃあどうしたらいいんだ。

 僕が幸せを受け入れるにはどうしたらいいんだ。

 ……ダメだ。

 考えてみたけど。

 ちょっとダメだった。

破~閑話休題~

 私は彼と幸せになりたかった。

 私は幸せになれなかった。

 お気に入りの鬱SSだ。

 今日はもう鬱SSを読んで、最悪の気分で夜を過ごそうと思う。

 ……酒でも買って来るかな。

 酒って言えば、馬鹿みたいに酒を飲む酒カスがいたな。

 あいつ、LINE交換しとけばよかった。

 なんで相互フォローなのにいつも引用でやり取りしてんだ?って思ったけど。

 あいつは、人に興味が無い人だった。そうだった。

 僕の話を酒の肴にでもして、ケラケラ笑い飛ばすだろう。

 それくらいでちょうど良かったな。きっと。

急~結論~

 幸せになんか、ならなくていいんだ。

 discordのアカウント、作り直そうかな。

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