ペット飼育におけるネグレクトについて考える。<陸>
※ これは、ペット飼育ネグレクト疑惑動画をupしているYouTubeチャンネル『やまねこと猫』の動画を振り返り、問題点を検証していく記事である。
■ されていなかったケア
2021年2月、相次いで飼い猫の病気が発覚した『やまねこと猫』家。
ネネの歯周病に始まり、血尿・血便と続く。
その後、炭治郎の膀胱炎が発覚しこの段階で結石ができつつあるとの診断を受けていた。
尿結石ができにくいフードに水飲み場の増設、更には病院で勧められたというサプリも試すとしたおじさんだったが、それがいつまで続いたのかはその後の動画で語られてはいない。
この日、普段はあずきに甘えることの多い炭治郎がネネやおじさんに甘えていたのは、すでにSOSを発信していたのかもしれない。
■ 即入院
炭治郎の膀胱炎発覚から半年以上経った9/1にupされた動画は、炭治郎の入院報告をするものだった。
動画内の説明では『2月に膀胱炎になった際、治りきっておらずそれが悪化し、体調が悪くなったようだ』としている。
事の経緯が本当ならば、膀胱炎のケアは少しの間だけされてその後一切されていなかったことになる。
様子のおかしい炭治郎を病院に連れて行った時には、既に尿道閉塞の状態であったようだ。
2月以降、色々と工夫してやっていたというが、それならば何故すぐに炭治郎の異変に気が付かなかったのか。
病院へ行き即入院という形になるということはかなりの重症であると考えられるが、そうなる前に気付く段階があったはずである。
この家には猫トイレが猫の頭数に対し非常に少ない家である。
掃除も1日のうちに何度行っているのかも不明だ。
そのような状態で『工夫してやっていた』と言えるだろうか。
炭治郎は療法食が無くなれば普通の餌に戻っても良いという状態ではない。
なので、『みんなおんなじご飯』というのがそもそも間違っているのだ。
原因があるとすればそれは飼い主の怠慢以外にない。
今後、どれくらい水を飲んでいるのか、トイレの頻度はどれくらいかなどを見直していく必要があると語ったおじさんであるが、その前に猫トイレを増やす必要があることに早く気づいてほしいところである。
■ 退院後の様子
およそ5日間の入院を経て退院した炭治郎。
首にエリザベスカラーを巻き、狭いケージに隔離し様子を見るとしたおじさんであったが、夜中に炭治郎の鳴き声が酷かったのか、翌日には『隔離はやめました』との動画をupした。
炭治郎はリビングで、他の猫たちは猫小屋という隔離方法に変更するという。
ご丁寧に猫ドアをリビング側からテープで塞ぎ、他の猫たちがリビングに入ってこられないようにまでしていた。
が、おじさんが出掛けて帰ってきた時には炭治郎は脱走を試み、猫小屋で寛いでいたという。
結局、脱走してまで他の猫と一緒にいたいんだね、という考えに落ち着いたのか、エリザベスカラーも外し隔離終了となった。
そもそもの隔離理由というのが炭治郎のトイレの回数やおしっこの量などを確認する為であって、すでに朝晩とおしっこが出ていることを確認済みなのでそこまで厳しく隔離する必要はなくなったということだそうだ。
しかし、何度も言うがこの家には猫トイレの数が圧倒的に少ない。
おじさんが常に炭治郎を見張っているとも思えず、隔離終了は早急過ぎたのではないかと思えてならない。
この動画以降、病後ケアの様子や通院の様子など動画では一切報告が無い。
何度か心配になってコメントをしてみたが、削除される始末である。
都合の悪い事実には目を背ける飼い主だと思ってはいたが、命の危険にさらされた炭治郎のためにも、いい加減、現実を見てほしい。
今回の入院で治療費が5万程度かかったと報告していたが、おじさんは猫たちにお金を掛けない飼い主というのが動画を通して伝わってくるほどなので、この治療費はかなり痛手だったのではないだろうか。
その煽りを食ってなのか、炭治郎を邪険に扱っているようにも感じられる。
これが虐待に通じないというのならば、どれほどひどい扱いをされないと虐待にならないのか、行政機関で選定ラインを改めて頂ければと思う。
■ 本記事の最後に
9/1にupされた動画には、入院前の異変を映したシーンがある。
悲痛な叫びにも似た炭治郎の鳴き声を、おじさんは覚えておくべきだと思う。
+++ ———————————————— +++
2021/12/16、画像削除・加筆修正。