歪まねえ!

僕は中学2年生の時、クローゼットの奥で埃を被ったエレキギターとアンプを発見した。父は昔エレキギターをやっていたらしい。
小さい頃から電子回路や機械が好きだった僕にとって、「弦の振動が何らかの形で電気信号になってスピーカーから鳴る」という仕組みが不思議で、気になってしょうがなかった覚えがある。

そんなに気になるもの、やってみる他ない

早速ギターとアンプをシールドで繋ぎ、スイッチオン!

あれ?ヘボくね?????

エレキギターってもっとギュインギュイン言うんじゃないんか?めっちゃポロンポロンいうやん。
どういう事だ!!!
あのカッコいい音はどうやって出すんや?

ここでGoogle先生に聞いてみた。
するとなんだ、「エフェクター」なるものが必要らしいじゃないか。
アンプとエレキギターあんだからエフェクターもあるんやないの?という事で母に「エフェクターうちに無いの?」と聞くも「なにそれ、見たことない」との返答。
これは買うしかないのか??でも金はない。ママにおねだりする勇気もない。カッコいいサウンドを出すのは諦めるしかないのかなぁ。。。

もう一度、Googleであれこれエフェクターの事を調べていると、エフェクター自作関連の記事に辿り着いた。
どうやら、歪みエフェクターは割と簡単にDIYできるらしく、自作界隈もかなり賑わっているらしい。
自作エフェクター、検索すればする程うじゃうじゃ情報が出てくるぞ。これだけ情報があれば自分にもできるかもしれない。
希望が湧いてきた。

こうして、歪みエフェクターを作ってみる事になったのだ。

小学校時代から電子工作はやっていたので、ユニバーサル基板とかちょっとのコンデンサや抵抗は持っていた。(ゴミ捨て場のテレビ分解してかき集めたパーツ達😅)

所詮は中学生なので、ネットに落ちてる回路図で作れそうなやつを真似っこして作るってのを繰り返してただけだけど、結構面白いもんだった。
(全部ケースにすら収めないジャック宙ぶらりん状態のテキトークオリティだったけどね)

こうして僕はすこしずつエフェクター自作にのめり込んでいった。

続く

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