カメラにモルトを貼った話と結果写真
現在のメイン機NikomatELは中古で手に入れた当初からモルトがなかったため、今回まで入光部(裏蓋の開閉軸)に外から黒いビニールテープを巻いて遮光していた。
いちばん最初に試し撮りしたときにはこんな激しい感光があった。
その後に件のビニールテープで遮光性は得られたが、蓋の開閉のたびに剥がさなければいけなかったし、粘着剤も残ってべたつくようになってくるので、いずれはモルトを貼りたかった。
そうはいっても、モルトプレーンはそこらに売ってはいないし、ネットで購入するのも億劫だったので、ついつい先延ばしになっていたのだが、ようやく重い腰を上げて、習字用の下敷きと両面テープを買った。
習字用の下敷きと両面テープ、あとはカッターさえあればいいのだ。ということはどこかで読んでいたので、もう簡易でもなんでもいいぞ! いい! という決死の覚悟だった。
厚さは1㎜くらいだろう。両面テープは薄いほうがいいと0.15㎜のを買った。取り付けてみて案外さまになるから面白い。ただ、やっぱり厚かったようで、取り付けてみると蓋を閉じるときに反発が強くなり、開放のときにもフック部が突っ張ってパカッとは外れなくなった。あるいは下敷きの厚さというより硬さのためにそうなるのかもしれない。正規のモルトがどんな弾力か承知していないのだが、たぶんもっと柔軟なスポンジ状なんだろう。
とりあえず使えるのでまあよい、ということにして早速翌日に試験的にフイルムを一本使ってみた。それが以下のもの。
おお、と声がでた。下敷きが突っ張ることで別のところに隙間ができて失敗するのではないか、そもそもちゃんと遮光できているのかと心配仕切りだった分、まったく問題のない結果が返ってきて歓喜したのだった。
とはいえ、結果を早く知るために割とさくさく撮影していったので、フイルムがカメラのなかで待機している時間は少なく、本当のところは完全かどうかまだ判断できないといったところ。
下敷きの圧迫感はそのうち慣れてきて、素直に開閉するようになるのではないかと楽観的にそのときを待っている。
と、今回の文章は写真よりもカメラのメンテの話ばかりになってしまった。ところでモルトを貼るのは初めてのことだった。だから余計うまくいってくれたようで嬉しい。