【ジムバ・交流会優勝実績】ガブリアスexの現在について考察する
マリーと申します。
お忙しい中本記事をご閲覧いただきありがとうございます。
最近愛用しているガブリアスexデッキで大会結果を残すことができるようになってきましたので現環境(楽園ドラゴーナ)におけるガブリアスexについて、デッキレシピを紹介しながら考察をしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
〇ガブリアスexについて
ガブリアスexはレイジングサーフから登場した水テラスタルの2進化ポケモンです。
レイジングサーフには現環境でもtier3~4に入ることがあるサーフゴーexが収録されているパックで、正直ガブリアスexの性能はあまりぱっとしませんでした。
では、ガブリアスexの性能を見ていきましょう。
ガブリアスexのHPは320と高耐久で青天井の火力以外であれば大抵の攻撃を一発耐えることができます。
また、逃げるエネルギーが0で、ベンチのポケモンとバトンタッチしやすいことも特徴の一つです。
技は2つあり、1つ目の技「ハイドロランダー」は闘エネルギー1つで使える素点160点の技です。現環境でexポケモンが使う160点の技は決して高火力とは言えませんが、この技の真価はその効果にあります。技を使ったとき、トラッシュにある闘エネルギーを3枚まで選び、ベンチポケモンに好きなようにつけることができます。ベンチの2体目のアタッカーを育成し、すぐに戦えるように準備をしておくことができます。また、この技で対象とできるポケモンには一切の縛りがなく、どのタイプのどんなポケモンにもエネルギーの加速が可能です。
水タイプのポケモンということで最近注目されているソウブレイズexをワンパンできる点も優秀です。
2つ目の技は「ソニックダイブ」で無色2つで使える素点120点の技です。この技を使うとついているエネルギーを2つトラッシュする必要がありますが、相手の場のポケモン1体にダメージを与えることができます。相手はマナフィを置くことで簡単に対策できてしまいますが、相手のベンチにマナフィを置かせてベンチ枠を圧迫することができる点は評価できます。先ほどのハイドロランダーと合わせて、2体目のフカマルに2個の闘エネルギーを加速しておけば、相手は否が応でもマナフィを置くことを意識しなければなりません。私はこの技を「見せる武器」として考えています。
以上がガブリアスexの性能ですが、スピード重視で群雄割拠の現環境ではガブリアスexは単体では強いとはとても言えません。そのため、長らく一緒に戦うことができる相棒を探していました。
ここからは、私のガブリアスデッキで、ガブリアスexと一緒に戦うことができる相性のいいポケモンを紹介します。
〇キミに決めた!ガブリアスexの相棒
1体目はイイネイヌです。変幻の仮面で収録された闘タイプでHP130の非エクアタッカーです。
技は「グッドパンチ」で、闘エネルギー2つで70点を出すことができます。
これだけ聞くと大したことのないように見えますが、強力な特性を持っています。特性「アドレナパワー」は悪エネルギーがついている場合に働く特性で、イイネイヌのHPと技のダメージをそれぞれ+100することができます。条件を満たしたときのHPは230で技のダメージは170点となり、たねのexポケモン並みの性能になります。とはいえこのポケモンは非エクのため倒されても相手はサイドを1枚しかとることができません。
ガブリアスexで闘タイプのエネルギーは加速することができますが、悪タイプのエネルギーは手張りが必要です。そこで、ルミナスエネルギーやレガシーエネルギーを手張りすることで、悪エネルギーとしても闘エネルギーとしても扱うことができ、特性の適用下でありながら闘エネルギー1枚とルミナス1枚でグッドパンチを打つことが可能です。
この条件下でグッドパンチが170点になるため、ガブリアスexのハイドロランダーの素点160点と合わせて悪リザードンのHPラインである330点のポケモンを倒すことも可能です。
また、ガブリアスexがこれまで苦手としてきたミライドンデッキにも五分~微有利で戦えるようになりました。
ガブリアスexを倒すために出てくる雷タイプのたねポケモン全員を弱点を突いてイイネイヌでワンパンが可能です。カウンターで非エクを押し付けるため、サイドレースで高確率で有利を取ることができます。テツノカイナexは、ごっつぁんプリファイ(120点)、アームプレス(160点)ともにイイネイヌを倒すことはできないため、一方的に相手をワンパンできます。
さらに、多くのデッキに採用されているロトムvやキチキギスexは闘弱点であり、この2体をワンパンでき、ネオラントvは特性込みの170点でちょうど倒すことができる点も優秀です。
アルセウスvなどの無色タイプの大型ポケモンも闘弱点込みで倒すことができるため、現環境での闘タイプポケモンは非常に使いやすいです。ただ、イキリンコexは闘抵抗を持つためイイネイヌでは倒せないので注意しましょう。イキリンコexの場合はHPが160しかないためガブリアスexのハイドロランダーで倒すことが可能です。上手に使い分けて戦いましょう。
2体目の相棒アタッカーはエースバーンexです。ステラミラクルで収録された炎タイプの2進化ポケモンです。
HPは320で逃げるエネルギーが0なところもガブリアスexと同じです。
1つ目の技は「フレアストライク」で炎一つと無色二つで使える素点280の高火力技です。
一度使うと次のターンは使えない制約がありますが、逃げるエネルギーは0のため、次のアタッカーと交代することは容易です。
2つ目の技は「ガーネットボレー」で闘、炎、悪で使える素点180点の技です。この技は連発することができ、ベンチ狙撃も可能です。ガブリアスexが見えているためマナフィを置かれている可能性は高いですが、ネオラントvやイキリンコexなどの低いHPのポケモンを倒せるのは優秀です。
基本的にはガブリアスexで2つの闘エネルギーを加速しておき、炎エネルギーを手張りしてフレアストライクを使っていきます。さらにルミナスエネルギーを手張りすることでガーネットボレーも使用可能です。
これまでのガブリアスexデッキでは、技の威力が低く高耐久のexやvのポケモンを一撃で倒せないことが非常に弱く、環境で勝ち辛い要因でした。
特に相手のデッキの潤滑油である万能サーチのピジョットexを倒すことがほぼ不可能でした。
ピジョットexはHP280で逃げるエネルギーが0なうえ基本的にベンチにいるため、一撃で倒すことがほぼ必須条件です。エースバーンexのフレアストライクであれば、280点の火力が出るためピジョットexをワンパンすることができます。
この280という打点はポケモンvstarをワンパンできる火力でもあるため、多くの環境デッキと戦えるようになりました。
以上がガブリアスexが獲得した頼もしいアタッカーの紹介となります。
その他の相性がいいアタッカー候補としては、オーガポンいしずえのめんex・グラードン・ガチグマアカツキ・ルカリオ・ゲッコウガexなどがいます。どの相棒を採用するかでデッキレシピが変わるため、様々なタイプのガブリアスexデッキを作成できるのも魅力の一つです。
次は、私が使用しているデッキレシピを見ながらさらに掘り下げて解説していきます。
〇デッキ解説
このデッキのシステムポケモンですが、かがやくゲッコウガとキチキギスexしか採用していません。一見デッキが回るか不安になると思いますが、意外にもこの構築でデッキはしっかりと回ります。というのも、このデッキの理想盤面を作成するために必要な札が基本的に少なく、再現が比較的容易なためです。
基本的にたねポケモンの展開札と、カイ1枚でガブリアスexまでつなげることができます。
ハイドロランダーの使用時はトラッシュに闘タイプのエネルギーが3枚あることが理想ですが、大地の器や、かがやくゲッコウガを絡めるとデッキを掘りながらトラッシュにためていくことが可能です。カイを手札に引き込むためにポケギア3.0を2枚採用しています。
ふしぎなアメは2進化ポケモンが2種類入っているため4枚採用が安定です。
夜のタンカは切らざるを得なかった炎エネルギーの回収や、イイネイヌ、かがやくゲッコウガ、キチキギスexの再利用など非常に便利です。
また、変わった採用としてはアクロマの執念を2枚採用しています。
イイネイヌ、エースバーンexに必要なルミナスエネルギーをサーチが可能で、ポケモンの道具対策のジャミングタワーを持ってくることができます。
ジャミングタワーは2進化デッキの天敵ともいえる「ワザマシンデヴォリューション」の対策札としてほぼ必須カードです。
このデッキではポケモンの道具の採用を一切していないので相手にのみデメリット効果を押し付けることが可能です。また、勇気のおまもりを持っているタケルライコexをフレアストライク(280点)で倒せるようになる点も優秀です。
さらに、強力なエーススペックの道具もすべて無効化し、ヒーローマント、サバイブギプスを貫通し、マキシマムベルトによるガブリアスexがワンパンされることを防ぎ、高耐久を最大限に生かすことが可能です。
また、偉大な大樹や、ニュートラルセンター、ゼロの大空洞などの厄介なスタジアムを破壊するためにも一役買っており、このデッキにおいてはロストスイーパーよりも使い勝手がいいと考えます。
アクロマの執念を採用すると不安視されるのがキュレムの存在です。
このデッキではマナフィの採用をしていません。単純に枠がないことが正直なところですが、ガブリアスexやエースバーンexに進化さえできればベンチ狙撃は通りませんし、イイネイヌはそもそも多くのベンチ狙撃技では倒れません。アクロマの執念を使用するタイミングさえずらせば被害を最小限に減らすことが可能です。そのため、現状マナフィの採用をそこまで急いでいません。
エーススペックの採用はプライムキャッチャーにしています。ここは完全に好みですが、レガシーエネルギーとの選択です。レガシーエネルギーの場合は、2進化の高耐久に加え、サイドを取られないイイネイヌが爆誕しさらに厄介なポケモンとして相手に押し付けることが可能になります。ただ、改造ハンマーやシンオウ神殿に弱く負けることが多かったため、瞬間的な火力につながりやすいプライムキャッチャーの方が安定する印象です。
プライムキャッチャーで自分のベンチも入れ替えることになりますが、ガブリアスexとエースバーンexは逃げるエネルギーが0なため、盤面さえ整っていれば理想のアタッカーで戦うことができます。カイでサーチが可能な点もGOODです。レガシーエネルギーを採用する場合はルミナスエネルギーを1枚抜いてボスの指令を増やすことをお勧めします。
〇環境デッキとの相性考察
最後に環境デッキに対しての相性について解説します。
Tier1
〇悪リザードン
微不利
戦えるようになったとはいえ、まだまだ勝ち切れる場面は多くありません。体感勝率3割ほどです。いかにピジョットexを早く処理できるかが重要です。また、サマヨール・ヨノワールのカースドボムを意識して、ヨマワルが1体しかベンチにいないときなどは積極的に倒しに行きましょう。
序盤にヨノワールのカースドボムとリザードンexのバーニングダークでガブリアスexがワンパンされるといよいよどうしようもなくなります。持久戦に持ち込み試合をコントロールすることが勝利への道です。
〇ドラパルトex
微不利
先2ファントムダイブさえ決められなければなんとか戦えます。ドラパルトexはHPが320なため、ガブリアスexのハイドロランダー2発で倒しきれます。イイネイヌにダメカンを3個ばらまかれることが多いですが、臆せず前に出して押し付けましょう。
最警戒しなければならないのがポケモンリーグ本部とシンオウ神殿です。イイネイヌが思いがけず動けなくなることが多いため、最悪イイネイヌを使用しないプレイングをすることも多いです。正直ドラパルトexはリザードンexよりも苦戦します。とにかく早くフカマルとヒバニーを進化させることが大切です。また、きらめく結晶による先2ファントムダイブを警戒し、ジャミングタワーを1枚雑に張っておくのも対策になります。
〇タケルライコオーガポン
五分
青天井火力で一見不利に見えますが、相手のエネルギー切れが期待できます。
というのも、ガブリアスex、エースバーンexはともに、タケルライコexで倒すためには5エネのトラッシュが必要です。相手としてはこのexポケモンを倒してサイドを取っていきたい試合になりますが、こちらにはイイネイヌがいます。イイネイヌ(HP230)を倒すためには4エネルギーのトラッシュが必要です。サイドを1枚しか取れないイイネイヌに4エネルギーもトラッシュしていると、必然的にエネ切れを起こしワンパンできないターンが出てきます。よっぽど相手のデッキの周りがよければ勝てませんが、1~2ターンの猶予ができるとこちらにも当然勝機ができてきますので、十分戦える印象です。特にタケルライコexではイキリンコexがベンチに並びますので、タイミングを見てガブリアスexで倒してサイドを進められると非常に楽な展開にできます。終盤エースバーンexのフレアストライクでタケルライコexを倒し、運よく生き残れば呼び出し札を絡めてガーネットボレーでオーガポンみどりのめんexを倒すことも可能です。
Tier2
〇サーナイト
微不利~不利
かなりきついです。序盤にキルリアをどれだけ倒せるかで勝負が決まります。相手の盤面完成が早ければほぼ勝ち目はないといっていいでしょう。フワンテとマシマシラのアドレナパワーでガブリアスexもエースバーンexもワンパンなうえ、ワザマシンデヴォリューションが効きますし、イイネイヌは超弱点です。
サーナイトexをワンパンする手段もなく非常に厳しい対面です。ただ、ジャミングタワーの使い方で勝率が大きく変わります。勇気のおまもりを使ってギリギリで耐えているフワンテを倒す手段にもなりますし、ワザマシンエヴォリューション、デヴォリューションのケアとしても優秀です。
最序盤と終盤に一枚ずつ使えれば戦える可能性があります。
〇ルギアvstar
五分~微不利
テツノカイナexやガチグマexをベンチに出して来たらチャンスです。イイネイヌで狩りましょう。チラチーノもイイネイヌで狩ればサイドレースの先行もされにくいです。
条件は同じだと考えています。ルギアvは倒せるときに倒したいですが、エースバーンex以外では2発攻撃が必要なため後回しでもいいと思います。最序盤にルギアvが進化できていないようであれば積極的に倒したいところですが、呼び出し札等はアーケオスを倒すのに取っておきたいところです。
〇トドロクツキex
微不利~不利
勝てたためしがありません。相手の事故を祈りましょう。サイドを先行されるとほぼ詰みです。理想はトドロクツキexを先にハイドロランダーで攻撃しておくことですが、問題は非エクのトドロクツキがいることです。ブーストエナジー古代をもっているトドロクツキ(非エク)はHPが200と高く、ハイドロランダーでもグッドパンチでも倒せません。
あだうちやばねで叩かれると、カラミティストームの圏内になりサイドレースで基本的に勝てなくなります。ジャミングタワーで対策しようにもカラミティストームやポケストップでの張替えですぐにはがされます。
オーリム博士の気迫が全部ポケストップで落ちればワンチャン勝てます。
〇レジドラゴvstar
微不利
レジドラゴvstarが最速で攻撃してきた場合何にもできず負けます。キュレムの存在も脅威です。正直相手のデッキの廻り方次第です。レジドラゴvstarのりゅうむそうで最もきつい技がヒスイヌメルゴンvstarのアイアンローリングです。
ただでさえこちらの火力は低いのに-80されるとどうしようもありません。呼び出し札があればイキリンコexやオーガポンみどりのめんexを積極的に狩りたいところです。レギュ落ちを待ちましょう…。
Tier3
〇パルキアvstar
五分~微不利
相手のかがやくゲッコウガ次第です。先2げっこうしゅりけんが決まるとほぼ詰みです。まあどの2進化デッキもだいたいこれで詰みますが。それさえなければイイネイヌを絡めながらしっかり戦えます。リーサルとしてエースバーンexを使えば280点でパルキアvstarをワンパンです。その代わりこちらも水弱点のため、安易にエースバーンexを立てないように気を付けましょう。
ボム型は五分、大空洞型は微不利です。
〇ソウブレイズex
五分
ガブリアスexが水タイプなので弱点を突いてワンパンできます。基本的にずっとガブリアスexを育てればいいですが、こちらは2進化なのできつくなることも多いです。
立ち回りの工夫として相手がソウブレイズexを立ててサイドを一枚とられるまで待ってサイドプランを2-2-2にすることが大切です。どちらのデッキも相手のポケモンを一撃で倒せてしまうため、先にサイドを2枚先行したプレイヤーがほぼ勝ちになります。しかしこのプランではブライアで負けることになりかねないため注意が必要です。
相手がイキリンコexを立てていればソウブレイズexが育つのを待たずにイキリンコexを倒してサイドを進めましょう。相手の展開が遅れてガブリアスexがワンパンされないようであれば非エクのたねを倒してサイド先行して構いません。
〇ロストバレット
微有利
こちらもかがやくゲッコウガのげっこうしゅりけん次第ですが、他に比べてげっこうしゅりけんが打てる状況になるまで時間がかかり、割と対処しやすい印象です。こちらは常にアタッカーを用意しサイドを有利に進めることができるうえ、テツノカイナex、ガチグマexはイイネイヌでワンパンできます。
唯一トドロクツキexが問題ですが、一体のみ対処するのであればそこまで脅威にはなりません。
〇パオジアンex
五分
げっこうしゅりけん。パオジアンexの場合はガブリアスex、エースバーンexのワンパンに6枚トラッシュが必要なため、先述したタケルライコexよりもエネ切れを起こしやすいです。げっこうしゅりけんの脅威があるため五分としています。
〇テツノイバラex
有利
雷タイプですがボルトサイクロン(140点)ではガブリアスexはギリギリ倒されません。唯一ブーストエナジー未来を持っているテツノイバラexで雷エネルギーが3枚のボルトサイクロンの時のみ倒されますが、倒されたところで後続のイイネイヌが弱点をつけるうえ、イイネイヌ自身もボルトサイクロンでは倒れないため非常に有利に立ち回ることができます。
特性イニシャライズで特性が使えなくなるのはかがやくゲッコウガとキチキギスexのみなのでそこまで痛くもありません。アタッカーが育ちさえすればまず負けないでしょう。
〇ミライドンex
微有利
以前までは絶対に勝てませんでしたがイイネイヌ様様です。ありがとう。サイドレースを有利に進められるようになりました。闘タイプを獲得したガブリアスexはまさに鬼に金棒です。
〇カビゴン
???
対戦経験がないため何とも言えませんが、こちらはかがやくゲッコウガ以外がアタッカーになりうるためかがやくゲッコウガさえベンチに出さなければ何とかなると思います。たぶん。
〇おわりに
いかがだったでしょうか。
現環境でガブリアスexを使い続けそれなりの結果も残せるようになってきました。
環境ではほとんど見ないマイナーなガブリアスexで、イイネイヌやエースバーンexを絡ませることによって情報アドバンテージも味方につけられます。
マイナーで環境と渡り合うからこその楽しさがこのデッキには詰まっています。
是非皆さんも自分なりにアレンジして使ってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!