メンヘラ婚活ナマ日記~西麻布隠れ既婚者男との恋#04
初デートのお誘い
メッセージのやり取りをしてもう1か月が経とうとしている。
「会いたいね」という言葉は来るものの、日程調整はされることなく過ぎている。
この1ヶ月もの間に、ハヤトの仕事が忙しい&難しそうな案件をしているという話や、私が転職活動中という色気のない話をしていた。
ハヤトから初デートのお誘いが欲しい!
だが私は、男性からお誘いされることに重きを置いてた。
なぜなら、男には追わせたいからだ。
そう思っていたら話の流れで、彼から、私の転職活動の慰労も兼ねて食事でも行きませんかとなった。
おっ!ようやく!と思ったら、
すると、「翌月末ではどうですか?」と申し出があった。
ん?えっとえっと。一か月後?
それまで会う時間とれないって、ドユコト??
私に会う熱量低いって失礼じゃないかと頭をよぎった。
きっと彼は経営者で忙しいから、理解できる女にならなきゃ!
妙にはりきったがこんな遠慮は不要だった。
私らしくない。
男は追わせなければならないのに。。
でも結局、私は翌月末の夜に彼と会うことにした。
彼は、他の女性と会ったりして忙しいのかなと不安にもなった。
待ちきれない!彼と初対面
それから、1か月後…
今夜はやっと、36歳年収5000万以上の市原隼人似の男性に会える!
待ち合わせ場所は、東京ミッドタウン。
アプリで知り合って2ヶ月、ようやく私ランキング1位の彼と初デートにたどり着いた。
アラフォー彼氏なし転職活動中の崖っぷちOLにとっては、大江戸線六本木駅のように、深い深い地下にいるようなものだった。
地上まで上がるエスカレーターでは、独身孤独の地獄から天国へ登るような気持ちで、パタパタパタと背中の翼が羽ばたいていた。
そしてミッドタウンの噴水の前で、私たちは落ち会った。
光沢のある黒生地のヒールとキャメルのコートを纏った私を見た彼の表情は、笑顔が溢れていた。
きっと「当たり」って思ったに違いない。
女優になりきった私に彼は一目惚れをした
それもそのはず、
ここぞとばかりに自分が一番美しく見える装いと華やかなメイクを心がけた。
特に成功者はキラキラした女性を好むものだ。
もちろんハイスぺがナチュラルで奥ゆかしい女性を好むかもしれないが、私はどちらかというと華やかにしたいタイプだ。
そういう自分を受け入れてくれる男性を求めていた。
過去に、華やかさを出すとたいていは金がかかる女と思われてデメリットだと思って、地味にしたことがある。
しかし、どうも自分を繕っている気がして落ち着かなかった。さらにケチな男性はこちらから願い下げだ。
華やかさと派手さは別物なので、色見がドきついセンスの悪い服や、ハイブラのロゴが全面にあるような品位を疑われるものはもちろん避けていた。
今夜のデートは、
女優になりきった私に彼は一目惚れをした
という私のシナリオどおりにことが進んでいた。
ハヤトと私が初デートはまだまだ続く!
#05をお楽しみに
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年収5000万以上の市原隼人似の彼を見つけた、37歳メンヘラで恋愛苦戦しているOLの婚活ナマ日記です。運命的に出会った彼は、なんと隠れ既婚…
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