イモトアヤコさんの「逆」プロポーズに感じる違和感

お久しぶりです。

修士論文仕上がりました。
なのでぼちぼち再開します。

昨年末、イモトアヤコさんがご結婚を発表されました。おめでとうございます。

ご結婚自体は祝福したい気持ちですが、ご結婚についての報道を見るに、モヤモヤしたものがたまっています。

まず、ご結婚発表の番組。
芸人さんたちが並んで、いかにも皆が結婚したいかのように、結婚「できなかった」人はそれをネタにするような作りでした。

で、思うんです。
そうやって、皆が結婚したいと決めつけて番組を作るから、その価値観が広がるんですよ、と。
或いは日本社会がその価値観だから、番組はそのような作りになったのでしょうか?

コロンブスのたまご的な議論はさておき、私がかんじたようなことを感じた人はいただろうに、特に炎上しなかったのもまた残念です。

フェミニストは重箱の隅をつついて問題を大きくするから嫌いだ、という方もおられます。
違います、だれもが当たり前だと思っていることが間違いだと思うなら、どんどん意見を言って変えていくのが正義です、進歩です。
「肌の黒い人は奴隷」が当たり前だった頃、それに異を唱えた人がいたから今があります。
日本はまだまだ、いや世界はまだまだ、「結婚するのが普通」だと思っている。
だけどそれ、ホント?
イモトアヤコさん、結婚おめでとう!だけで良くないですか?
わざわざ独身芸人さんたちと対比させる必要がありましたか?
結婚したい独身芸人さんもいて当然でしょう。ならばしたくない芸人さんもいて然るべきでは?

世間の意見を一つであるように描くのは、気持ちが悪いです。

もう一つ、イモトアヤコさん関連で気になったことがあります。
それは「逆プロポーズ」という言葉。

うん?何が逆?

逆とは、逆さま、本来の反対。
何が正位置なのでしょうか?

この手の見出しの記事はたくさんあり「今はこの逆プロポーズこそが主流!」みたいな記事もありました。

だったらそれが正位置ですよね?なんで逆なの?

どっちがどっちにプロポーズしても、普通です。
男が女に、女が男に。
男が男に、女が女にでもけっこう。
中にはズー(人でない動物)と愛し合う人だっている。

見出しがこぞって「逆プロポーズ」という、それが当たり前で、誰も疑問を呈さない、そんな社会が私には不思議でたまりません。

今年も良い年でありますように。

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